札幌記念2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？真夏の超GII重賞展望

2018年8月19日、札幌競馬場で札幌記念（GⅡ／芝2000m）が行われる。マカヒキ、モズカッチャン、ミッキースワロー、サングレーザー、サクラアンプルールらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 8月19日(日)　2回札幌2日目　16頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第54回札幌記念
３歳以上・オープン・Ｇ２(定量)(国際)(特指)　芝2000m (C)

出走予定馬・登録馬

一昨年のダービー馬マカヒキが昨年のJC以来となるレースで、ニエル賞以来久々の勝利を狙っている。

一昨年の京都記念（3着）以降は国内を中心に戦っているが、勝ち星に恵まれていない同馬。3歳時の欧州遠征、もとい凱旋門賞での惨敗が尾を引いているのか、中団から伸びるものの最後は苦しくなるというレースが続いていた。それでも大敗はしておらず、昨秋の天皇賞秋では不良馬場を唯一後方から追い込んで4着、続くJCでもスローペースの中後方から最後までしっかりと伸びて4着。どちらも3着からは離されていたものの、地力の高さと復調気配は伺わせた。今回は春シーズンをパスして再度しっかりと馬を作ってきた印象で、調教の動きも絶好。完全復活の舞台はここか。

これもGⅠホース、昨年のエリザベス女王杯を制したモズカッチャンも下半期はこのレースからの始動となる。

今年に入ってからは京都記念4着、海外遠征となったドバイSCでは6着と破れている。京都記念は馬場の悪い最内を走らされたもので、ドバイSCでも後方のインで窮屈なレースになってしまい単純な力負けという訳ではなさそうだ。父ハービンジャーということもあり、札幌の洋芝自体には十分適性がありそう。こちらもドバイ以来久々のレースとはなるが牝馬らしく仕上がりは軽快だ。うまく馬群を捌ければ勝つチャンスも十分にありそう。

GⅠでは人気に応えられないレースが続いているが、このメンバーなら素質実力ともに上位のミッキースワローも侮れない。

不器用な面があり、テンの出脚も今一つで後方からのレースが多くなってしまうのは仕方の無い部分である。ただ、ハマれば皐月賞馬アルアインを問題にせずに勝ったセントライト記念のように、次元の違う末脚を披露できる馬であり、とにかくレースの流れに乗れるかどうかがカギとなる。そういった面では札幌のコース形態はスパイラルカーブでありこの馬の脚質にはフィットしそうだ。あとは名手・横山典弘の腕にかかっている。

再度の距離延長に挑戦するサングレーザーも面白そうな存在。

中距離路線からマイル以下の距離に転戦し、末脚を活かす競馬で連戦連勝。今年のマイラーズCではモズアスコットやエアスピネルといった強豪を豪快に差し切って勝利した。デビュー時はクラシックを意識して使われていたように、血統的背景はこの距離でも十分に通用する余地がある。前走の安田記念ではある程度位置を取りに行っても折り合いがついていたのは進境だろう。

久々のレースで仕上がりが今ひとつだった前走の函館記念でも、地力で際どく2着まで追い込んだ昨年の覇者サクラアンプルールも侮れない。やはりベストは2000mで、ある程度時計を要す洋芝もこの馬には合う模様。メンバーは強くなるが適性は随一だ。

他にも、仕上がりが今ひとつな印象はあるが、一昨年はあのモーリスを下してこのレースを制した国際GⅠ馬のネオリアリズム、函館シリーズで連勝し再度のオープン入りで勢いに乗るマイスタイル、単騎で逃げられればしぶといマルターズアポジー、歴戦の古豪サウンズオブアース、3歳馬では青葉賞馬ゴーフォザサミットが果敢に挑戦をする。

登録馬は以下の通りだ。

想定・予想オッズ