札幌2歳S2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？2歳重賞展望

2018年9月1日、札幌競馬場で札幌2歳ステークス（GⅢ／芝1800m）が行われる。クラージュゲリエ、ウィクトーリア、ナイママ、ラブミーファイン、トーセンギムレットらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 9月 1日(土)　2回札幌5日目　16頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第53回札幌２歳Ｓ (単勝5%UP/予定)
２歳・オープン・Ｇ３(馬齢)(国際)(特指)　芝1800m (C)

出走予定馬・登録馬

小粒だったこれまでの2歳重賞とは一変して有力どころが集結したこのレース。前倒しになっているクラシック戦線に直結するレースとなりそうだ。

西の名門・池江厩舎がクラシック候補として期待しているキングカメハメハ産駒、クラージュゲリエが人気の中心になりそう。

前走は今回のレースと同じ条件である札幌芝1800mの新馬戦に出走。人気こそシェーングランツ（５着）に譲ったものの、道中中団やや後ろからの追走、モレイラ騎手のアクションに応えるように４角過ぎから一気の加速を見せ、直線は豪快な末脚でそのまま大外を突き抜けた。

レースのパフォーマンスもさることながら、他の馬に約１秒の差をつける強烈な上がりタイムも見どころ。人気を譲ったシェーングランツが次走で圧勝しているようにメンバーが弱かっただけではなさそう。乗り替わりとなるがデムーロ騎手ならそこまで割引く必要もなさそうで、中心視できる。

函館芝1800mの新馬戦を逃げて2歳レコードで圧勝した牝馬のウィクトーリアも侮れない。

母はあの秋華賞馬ブラックエンブレム。仕上がりもよく人気を集めていたが、テンから軽快な走りを見せそのまま2歳レコードで押し切った。逃げてそのままなだれ込んだというよりは、上がりも2番目であったようにスピードと能力差でさらに突き放した印象もある。

ヴィクトワールピサ産駒は今年の２歳戦かなり好調であり、その勢いに乗るか。母も若干気難しい面があったので、揉まれた時にどうなるかという点だけだろう。

オーナーのマイネル軍団岡田総帥が「コスモバルク以上」と評する地方馬、ナイママにも可能性は十分にある。

ジャングルポケットの肌にダノンバラードという非主流な血統でありながら、初芝となった前走のコスモス賞はあっと言わせるレースぶりだった。

逃げた１番人気アガラスがかなりのハイラップで飛ばし地力勝負のレース。それを４角から一気のロングスパートで最後まで押し切った辺り、地力は間違いない。スピード勝負になるとどうかだが、札幌の馬場は時計が掛かってきているだけにチャンスもある。

一気の距離短縮となった前走の函館2歳S（２着）でも対応したラブミーファインは再度1800mに転戦する。

アグネスデジタルの肌にジャスタウェイという配合で、ベストはマイル辺りと考えられるが、気風の良いスピードがあり1200mにも対応は出来た。再度の距離延長となるが完成度はメンバーでも随一で、前走で揉まれた経験が活きれば一発も十分。

人気のなさそうなところではトーセンギムレットの巻き返しが気になる。前走のコスモス賞はハイペースとは言え流石に後ろ過ぎた印象。差し脚は見せており、松岡騎手に代わって流れに乗れれば穴を開ける可能性も。

他にも前走の末脚に見どころ合ったアフランシール、連闘だが前走圧巻のセントセシリア、福島からの転戦となるクリスタルバローズやダディーズマインド、函館2歳Sでは人気に応えられなかったナンヨーイザヨイなどが上位を狙う。

登録馬は以下の通りだ。

想定・予想オッズ