オルフェーヴル産駒の特徴と成績┃芝・ダート別傾向、距離や重馬場適性を分析

B!

今回はオルフェーヴル産駒の特徴や成績を振り返り、芝・ダート別の傾向や距離適性、重馬場適性など分析していきます。

オルフェーヴルは2008年生まれの競走馬です。現役時代には皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3冠を達成。凱旋門賞で2度の2着になるなど、競馬界に残る名馬として知られています。

そんなオルフェーヴルは種牡馬としてどんな成績を残しているのか? 産駒にはどのような特徴が見られるのか? 徹底的に分析していきます。


目次

オルフェーヴルのプロフィール

ステイゴールド
オリエンタルアート
母の父 メジロマックイーン
母の母 エレクトロアート
性別
馬齢 5 歳
生年月日 2008年5月14日
毛色 栗毛
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 池江泰寿(栗東)
生産牧場 (有)社台コーポレーション白老ファーム
産地 白老町
馬名意味 金細工師(仏)

オルフェーヴルの種付け料

2019年度 Fee:400万円(受胎確認後)
2018年度 Fee:500万円(前納、不受胎時全額返還)
2017年度 Fee:600万円(前納、不受胎時全額返還)
2016年度 Fee:600万円(前納、不受胎時全額返還)
2015年度 Fee:600万円(前納、不受胎時全額返還)
2014年度 Fee:600万円(受胎条件)

オルフェーヴルの代表産駒

(C)MAZIMICKEY

ラッキーライラック(阪神ジュベナイルフィリーズ、アルテミスステークス、チューリップ賞)
ロックディスタウン(札幌2歳ステークス)
エポカドーロ(皐月賞)

オルフェーヴル産駒の特徴は?データ分析

ここからはオルフェーヴル産駒のデータをもとに、特徴を導き出していきます。

芝・ダートやそれぞれの条件でどのような傾向があるのか、見ていくことにしましょう。

なお、データ集計は以下の条件に準じています。

・2018年12月31日より過去3年
・単勝100倍以上の人気薄は除外

オルフェーヴル産駒の芝適正

(C)n.hiroto

【芝】人気・オッズ別の特徴

人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
54- 73- 53-484/664 8.1% 27.1% 58 68

結論から書くと、オルフェーヴル産駒の芝の期待値はあまり高くありません。

一般的に平均の単勝回収値・複勝回収値は75〜79程度です。

しかし、オルフェーヴル産駒は単勝回収値58、複勝回収値68。ともに平均を下回っています。

人気馬は疑い、穴馬も過度な期待をかけすぎないのが基本戦略と言えそうです。

【芝】コース(競馬場)別の特徴

場所 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
札幌 4- 4- 1- 15/ 24 16.7% 37.5% 133 90
函館 3- 4- 2- 13/ 22 13.6% 40.9% 36 87
福島 5- 3- 3- 29/ 40 12.5% 27.5% 187 92
新潟 7- 6- 1- 44/ 58 12.1% 24.1% 36 57
東京 7- 10- 9- 86/112 6.3% 23.2% 44 73
中山 7- 11- 6- 63/ 87 8.0% 27.6% 71 85
中京 4- 4- 5- 26/ 39 10.3% 33.3% 153 85
京都 6- 13- 13- 91/123 4.9% 26.0% 33 63
阪神 8- 15- 9- 62/ 94 8.5% 34.0% 23 57
小倉 3- 3- 4- 55/ 65 4.6% 15.4% 26 31
東開催 26- 30- 19-222/297 8.8% 25.3% 70 76
西開催 21- 35- 31-234/321 6.5% 27.1% 43 57
中央開催 28- 49- 37-302/416 6.7% 27.4% 42 69
ローカル 26- 24- 16-182/248 10.5% 26.6% 86 66

注目ポイントは馬場の重たさです。

複勝率を見てみると、上位は函館、札幌、中京、阪神となっています。

これらの競馬場に共通しているのが、JRAの中では馬場が重たいということです。

北海道は洋芝。阪神は中央4場の中で最も重たい芝質をしています。

オルフェーヴル自身、得意としていた競馬場は阪神や中山でした。凱旋門賞でも2着に2回来ています。日本馬としては突出したスタミナを持っていましたが、産駒にもその能力が引き継がれているわけです。

オルフェーヴル産駒を狙うなら、馬場の重たい競馬場がおすすめです。

一方、東京、京都、新潟のように馬場の軽い競馬場では成績を落とす傾向にあります。

軽い馬場、時計の速い馬場になったときは割引が必要と言えそうです。

【芝】クラス別の特徴

クラス 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
新馬 12- 18- 19-137/186 6.5% 26.3% 36 67
未勝利 23- 38- 27-269/357 6.4% 24.6% 62 66
500万下 12- 9- 4- 47/ 72 16.7% 34.7% 87 72
1000万下 2- 2- 0- 11/ 15 13.3% 26.7% 42 44
1600万下 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 50.0% 0 70
OPEN特別 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 33.3% 0 16
G3 2- 1- 0- 7/ 10 20.0% 30.0% 74 113
G2 1- 2- 0- 4/ 7 14.3% 42.9% 25 75
G1 2- 2- 1- 4/ 9 22.2% 55.6% 206 132

注目ポイントは重賞に強い点です。

平場の成績は軒並み低調ですが、重要以上になると途端に成績を跳ね上げています。

オルフェーヴルの父ステイゴールドも、種牡馬としては「三振かホームランか」というようなタイプとして知られています。

オルフェーヴルもアベレージはよくありませんが、大物を輩出するタイプと見ていいかもしれません。

実際、勝ち上がり率は高くないものの、エポカドーロやラッキーライラックといったGIホースを輩出しています。

・新馬〜条件戦では軽視
・条件戦を勝ち上がってきた重賞出走馬は要注意

これらが基本戦略になりそうです。

【芝】コース距離別の特徴

距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1000m 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
1200m 4- 2- 5- 37/ 48 8.3% 22.9% 143 74
1400m 3- 3- 4- 27/ 37 8.1% 27.0% 147 88
1500m 0- 3- 1- 4/ 8 0.0% 50.0% 0 102
1600m 13- 15- 11-113/152 8.6% 25.7% 48 64
1800m 14- 28- 10-130/182 7.7% 28.6% 34 70
2000m 19- 20- 15-141/195 9.7% 27.7% 64 62
2200m 1- 1- 3- 11/ 16 6.3% 31.3% 30 106
2400m 0- 1- 4- 13/ 18 0.0% 27.8% 0 56
2600m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0 0
3000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0 0

オルフェーヴルは現役時代、中長距離で活躍しました。

しかし、産駒はあまり長距離で活躍できていません。

オルフェーヴル産駒は父に似て気性の激しい馬が多く、長距離戦になると折り合いを欠いたり、レース前の段階で力を使い果たしてしまったりするため、芳しい成績を残せていないのです。

反対に短距離は単勝回収率も100を超えています。

中長距離では過大な評価をせず、短距離で穴なら狙ってみるのが面白いといえそうです。

【芝】馬場状態別の特徴

前走馬場状態 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
芝・ 良 40- 37- 27-230/334 12.0% 31.1% 85 69
芝・稍重 1- 11- 4- 49/ 65 1.5% 24.6% 14 68
芝・ 重 0- 2- 1- 16/ 19 0.0% 15.8% 0 32
芝・不良 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 0 27

競馬場別の傾向では重たい芝が得意な傾向にありましたが、馬場が渋るのはあまり歓迎ではないようです。

良馬場の成績が極端によく、馬場が渋ると成績を落とす傾向にあります。

【芝】前走距離別の特徴

前走平地距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 26- 19- 16-140/201 12.9% 30.3% 80 64
今回延長 10- 18- 14-116/158 6.3% 26.6% 52 73
今回短縮 5- 17- 4- 77/103 4.9% 25.2% 47 68

この項目ではあまり顕著な傾向は見て取れません。

【芝】馬体重別の特徴

馬体重 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
~399kg 2- 2- 2- 20/ 26 7.7% 23.1% 64 70
400~419kg 1- 1- 3- 51/ 56 1.8% 8.9% 96 46
420~439kg 7- 15- 9-114/145 4.8% 21.4% 31 83
440~459kg 15- 17- 13-111/156 9.6% 28.8% 62 70
460~479kg 9- 26- 11- 91/137 6.6% 33.6% 27 62
480~499kg 14- 5- 6- 54/ 79 17.7% 31.6% 130 64
500~519kg 4- 6- 6- 26/ 42 9.5% 38.1% 62 76
520~539kg 2- 0- 3- 13/ 18 11.1% 27.8% 50 39
540~ 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 0 34

顕著な特徴は見られませんが、460〜520キロの馬の成績が若干良い傾向にあります。

オルフェーヴル産駒のダート適正

(C)競馬TIMES

【ダート】人気・オッズ別の特徴

人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ダート 28- 38- 21-167/254 11.0% 34.3% 45 75

結論から書くと、オルフェーヴル産駒のダートの期待値はあまり高くありません。

一般的に平均の単勝回収値・複勝回収値はそれぞれ75、79程度です。

オルフェーヴル産駒は単勝回収値45、複勝回収値75。複勝回収値は平均程度です。

人気馬は疑い、穴馬も過度な期待をかけすぎないのが基本戦略と言えそうです。

【ダート】コース(競馬場)別の特徴

場所 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
札幌 1- 4- 2- 9/ 16 6.3% 43.8% 20 78
函館 0- 2- 1- 7/ 10 0.0% 30.0% 0 149
福島 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 0 31
新潟 2- 1- 0- 10/ 13 15.4% 23.1% 53 33
東京 3- 5- 1- 18/ 27 11.1% 33.3% 77 77
中山 3- 2- 3- 23/ 31 9.7% 25.8% 29 54
中京 2- 3- 4- 18/ 27 7.4% 33.3% 45 59
京都 5- 10- 3- 23/ 41 12.2% 43.9% 41 106
阪神 11- 10- 6- 41/ 68 16.2% 39.7% 66 86
小倉 1- 0- 1- 13/ 15 6.7% 13.3% 12 21
東開催 8- 9- 4- 56/ 77 10.4% 27.3% 47 57
西開催 19- 23- 14- 95/151 12.6% 37.1% 50 80
中央開催 22- 27- 13-105/167 13.2% 37.1% 55 83
ローカル 6- 11- 8- 62/ 87 6.9% 28.7% 28 60

注目ポイントは西開催と中央開催での成績です。

複勝率を見てみると、上位は札幌、京都、阪神です。

札幌を除くこれらの競馬場に共通しているのが、西開催の中央開催競馬場です。

オルフェーヴル産駒を狙うなら西開催の中央開催競馬場がおすすめです。

一方、福島、新潟、中山、小倉のように東開催かローカル開催だと成績を落とす傾向にあります。

【ダート】クラス別の特徴

クラス 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
新馬 1- 1- 1- 18/ 21 4.8% 14.3% 16 49
未勝利 18- 27- 16-121/182 9.9% 33.5% 42 78
500万下 7- 7- 3- 22/ 39 17.9% 43.6% 53 73
1000万下 2- 2- 1- 4/ 9 22.2% 55.6% 168 103
1600万下 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 0 76

注目ポイントは1000万条件での成績です。

1000万より下の条件での成績は低調ですが、1000万条件になると途端に成績を跳ね上げています。

オルフェーブル産駒の芝での成績は重賞になると成績がよくなる傾向ですが、ダートではまだ重賞の出走はありませんが、芝同様に上級条件で強さを見せてくれるかもしれません。

・新馬〜500万条件では軽視

・1000万条件の出走馬が狙い目

これらが基本戦略になりそうです。

【ダート】距離別の特徴

距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1000m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0 0
1150m 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 0 63
1200m 2- 1- 4- 16/ 23 8.7% 30.4% 43 70
1300m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0 0
1400m 2- 4- 2- 23/ 31 6.5% 25.8% 36 47
1600m 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
1700m 2- 6- 4- 27/ 39 5.1% 30.8% 13 78
1800m 19- 20- 10- 75/124 15.3% 39.5% 55 86
1900m 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 0 36
2100m 3- 5- 1- 7/ 16 18.8% 56.3% 130 130
2400m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0 0

オルフェーヴルは現役時代、芝の中長距離で活躍しダートは未出走です。

なので、産駒はあまりダートで活躍できていませんが、その中でもダート2100mだけ成績がよく単複回収率も100を超えています。

ダート戦では過大な評価をせず、2100mに出走してきた時だけ狙うのが良い傾向です。

【ダート】馬場状態別の特徴

馬場状態 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ダ・ 良 19- 21- 11- 92/143 13.3% 35.7% 59 71
ダ・稍重 5- 10- 7- 42/ 64 7.8% 34.4% 30 93
ダ・ 重 2- 4- 2- 16/ 24 8.3% 33.3% 19 78
ダ・不良 2- 3- 1- 17/ 23 8.7% 26.1% 30 51

不良以外の複勝率はまずまずですが、この項目ではあまり顕著な傾向は見て取れません。

【ダート】前走距離別の特徴

前走平地距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 10- 19- 8- 57/ 94 10.6% 39.4% 46 81
今回延長 5- 11- 4- 26/ 46 10.9% 43.5% 55 100
今回短縮 12- 6- 8- 62/ 88 13.6% 29.5% 49 65

前走短縮組が低調で、同距離組はまずまずの成績です。一方で、延長組は複勝率が1番高く複勝回収値も100です。

勝率はどの組もあまり変わりませんが、延長組を紐穴で狙ってみるのが面白いといえそうです。

【ダート】馬体重別の特徴

馬体重 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
400〜419kg 0- 0- 1- 14/ 15 0.0% 6.7% 0 12
420〜439kg 2- 3- 4- 30/ 39 5.1% 23.1% 21 46
440〜459kg 12- 16- 8- 37/ 73 16.4% 49.3% 69 95
460〜479kg 6- 5- 2- 36/ 49 12.2% 26.5% 47 69
480〜499kg 5- 10- 6- 30/ 51 9.8% 41.2% 47 104
500〜519kg 1- 2- 0- 11/ 14 7.1% 21.4% 12 45
520〜539kg 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 62 54
540〜 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 58 86

顕著な特徴は見られませんが、440キロ以上の馬が若干良い傾向にあります。

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