2019年3月23日、阪神競馬場で毎日杯(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はヴァンドギャルド、ウーリリ、ケイデンスコール、ランスオブプラーナ、マイネルフラップらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA考察】毎日杯の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は軽視
まずは人気の傾向から。毎日杯は余程のことがない限り、大波乱の結果になることはない。
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1.0~ 1.4 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 0 | 110 |
1.5~ 1.9 | 2- 0- 0- 0/ 2 | 100.0% | 100.0% | 160 | 110 |
2.0~ 2.9 | 3- 0- 1- 1/ 5 | 60.0% | 80.0% | 160 | 102 |
3.0~ 3.9 | 2- 1- 3- 1/ 7 | 28.6% | 85.7% | 107 | 137 |
4.0~ 4.9 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 0 | 30 |
5.0~ 6.9 | 0- 3- 2- 3/ 8 | 0.0% | 62.5% | 0 | 116 |
7.0~ 9.9 | 2- 1- 0- 9/12 | 16.7% | 25.0% | 130 | 52 |
10.0~14.9 | 1- 1- 2-13/17 | 5.9% | 23.5% | 82 | 61 |
15.0~19.9 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
20.0~29.9 | 0- 2- 0- 8/10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 95 |
30.0~49.9 | 0- 0- 1-11/12 | 0.0% | 8.3% | 0 | 26 |
50.0~99.9 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 0 | 52 |
100.0~ | 0- 0- 0-22/22 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、単勝15倍以下になると好走率が極端に下がる傾向が出ている。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。
軸は単勝オッズ15倍以内の馬に据えるのが基準と言えそうだ。
予想ポイント キャリアが少ない馬が有利?
毎日杯ではキャリアが少ない馬が好走している傾向が見られる。
キャリア | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1戦 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2戦 | 2- 3- 3- 5/ 13 | 15.4% | 61.5% | 40 | 112 |
3戦 | 2- 1- 3- 16/ 22 | 9.1% | 27.3% | 51 | 47 |
4戦 | 3- 3- 1- 19/ 26 | 11.5% | 26.9% | 23 | 47 |
5戦 | 2- 3- 1- 15/ 21 | 9.5% | 28.6% | 104 | 122 |
6戦 | 1- 0- 0- 12/ 13 | 7.7% | 7.7% | 29 | 10 |
7戦 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 12 |
8戦 | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 34 |
9戦 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
キャリアが少ないと言っても1戦だと少なすぎるので割引が必要。2戦から5戦のキャリアの馬が好走している傾向が出ていて、6戦以上になると複勝率が下がり低調な成績になる。
軸馬はキャリア2~5戦の馬に据えるのが基準と言える。
予想ポイント 前走人気に注目
次に前走人気を見てみると、前走で人気があった馬が毎日杯で好走している傾向が出ている。
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1人気 | 1- 6- 5- 21/ 33 | 3.0% | 36.4% | 8 | 98 |
前走2人気 | 4- 3- 1- 13/ 21 | 19.0% | 38.1% | 74 | 80 |
前走3人気 | 1- 0- 1- 10/ 12 | 8.3% | 16.7% | 12 | 28 |
前走4人気 | 1- 1- 2- 13/ 17 | 5.9% | 23.5% | 16 | 36 |
前走5人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走6~9人 | 3- 0- 1- 21/ 25 | 12.0% | 16.0% | 103 | 38 |
前走10人~ | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走で、2番人気以内に支持されていた馬が複勝率が高く好走している傾向で、3番人気以下になると、好走率は下がり回収値も低調な成績になる。
軸馬は前走2番人気以内の馬に据えるといいだろう。
予想ポイント 前走重賞組が活躍
最後に前走クラスの成績を見ると、明らかに前走重賞組が有利な傾向が出ている。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
未勝利 | 0- 0- 0- 12/ 12 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
500万下 | 1- 5- 5- 42/ 53 | 1.9% | 20.8% | 4 | 47 |
OPEN特別 | 0- 0- 2- 9/ 11 | 0.0% | 18.2% | 0 | 49 |
G3 | 8- 4- 1- 20/ 33 | 24.2% | 39.4% | 134 | 68 |
G2 | 1- 0- 2- 4/ 7 | 14.3% | 42.9% | 21 | 67 |
G1 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
重賞 | 9- 4- 3- 25/ 41 | 22.0% | 39.0% | 111 | 66 |
新馬、未勝利戦組は馬券圏内0と低迷。500万条件は複勝率はまずまずだが、勝率と回収値は低調な成績。一方、前走重賞組は複勝率、回収値ともに圧倒的な成績で好走率が高い傾向。
軸は前走重賞組に据えるのが基準と言えそうだ。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・単勝オッズ15倍以内
・キャリア2~5戦
・前走1~2人気
・前走重賞出走
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
4- 3- 0- 2/ 9 | 44.4% | 77.8% | 175 | 115 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の毎日杯軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
ヴァンドギャルド
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。