2019年2月17日、小倉競馬場で小倉大賞典(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはタニノフランケル、スティッフェリオ、マイスタイル、エアアンセム、ケイティクレバーらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、他場開催となった2010年を除いた過去9年のデータを対象とした。
目次
小倉大賞典の配当傾向
三連単の高額配当は2011年の179,710円だが、その他にも2018年(163,430円)、2017年(141,970円)、2012年(127,400円)と十万馬券が4回出ている。残りの年も全て万馬券決着となっており、波乱の傾向にある。
一方で単勝オッズは2011年(1,970円)が最高配当となっており、近5年は230-780円と人気馬が優勝する傾向にある。軸馬には人気馬に逆らわずに選定するのが無難だろう。
馬連は2011年(19,100円)が最高配当で2018年(14,620円)・2012年(12,720円)も万馬券決着となっている。対抗馬に穴馬は必須と言えよう。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 後方待機組に注目
過去の好走馬の傾向としては道中の位置取りはそれほど関係ない印象を受けるが、穴馬に関しては後方待機組が台頭するケースが多い。以下に過去の後方待機からの激走馬を挙げた。
2018年 クインズミラーグロ(15人気/9-9-10-9)
2017年 ヒストリカル(8人気/13-13-9-6)
2016年 ダコール(6人気/13-15-12-11)
2015年 コスモソーンパーク(6人気/14-13-8-4)/ ダコール(11人気/15-15-13-9)
2013年 ヒットザターゲット(6人気/11-11-12-11)
2011年 バトルバニヤン(9人気/13-11-8-6)
上記のように極端すぎずに10-15番手から捲っていけるような馬を狙いたい。
予想参考データ② 小倉競馬場好走歴のあるに注目
距離は違えど、同コース経験のある、さらに好走歴のある馬は同レースでも見せ場を作ることが多い。
2016年 ダコール(6人気/2015年小倉大賞典3着)
2015年 ダコール(11人気/2013年小倉大賞典2着)
2012年 スマートギア(10人気/2010年小倉記念3着)
2011年 バトルバニヤン(9人気/2010年小倉記念2着)
その他に小倉日経オープンなどのオープン特別での好走歴との関連もあり、同条件なだけにこちらも注目だ。
予想参考データ③ 好走血統に注目
ディープインパクトを筆頭にサンデーサイレンス系種牡馬の相性が良く、その他にキングカメハメハなども相性が良い。これらの産駒は人気馬に限らず穴馬の激走もあり注目すべき点である。
ディープインパクト ( 32- 36- 26-186)
勝率 11.4% │ 複勝率 33.6%
キングカメハメハ ( 20- 16- 11-143)
勝率 10.5% │ 複勝率 24.7%
ステイゴールド ( 19- 19- 14-182)
勝率 8.1% │ 複勝率 22.2%
マンハッタンカフェ ( 16- 20- 11-126)
勝率 9.2% │ 複勝率 27.2%
その他に今年の出走予定馬に含まれているタニノギムレット産駒も相性が良くこちらも注目だ。
タニノギムレット ( 19- 19- 14-182)
勝率 8.1% │ 複勝率 22.2%
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはマウントゴールド、レトロロック、ナイトオブナイツだ。
マウントゴールドは昨年の小倉記念3着の実績があり、父も相性の良いステイゴールドである。重賞での惜敗が続いているがここでも上位に入る力はあるだろう。
レトロロックも昨年の小倉日経OP勝ちと父ディープインパクトで期待される1頭だ。脚質は比較的自在性があり、後方待機の場合は最後の直線で追い込んでくる可能性がある。
ナイトオブナイツは小倉好走歴や種牡馬の条件では該当しないものの重賞での上位に食い込んだ実績がある。今回、後方待機が予想される1頭で密かに期待がかかる。