小倉2歳ステークス2018の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2018年9月2日、小倉競馬場で小倉2歳ステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。出走予定馬は前哨戦フェニックス賞を制したシングルアップ、姉にテトラドラクマを持つセプタリアン、未勝利戦を好時計で勝ったルチアーナミノルなどがいる。2歳戦線はもちろん、3歳クラシックに向けても大事な一戦となる。

小倉2歳ステークスは過去10年で1番人気は3勝で2着も3回ある。2番人気は4勝、3番人気は2勝するなど3番人気までで9勝もしている。しかし、2着となると意外と幅広く、ヒモ荒れの可能性が高い。なので、勝つ馬はある程度人気サイドを覚悟しながらヒモでは穴を狙う。人気サイドで決着する可能性は低いと見ていいだろう。

レースがうまいかどうかよりも、馬の調子や勢いなどが問われる。2歳重賞の狙い方はそのあたりだが、危険な人気馬を少しでもあぶりだして高配当につなげたい。


目次

データ① 前走小倉以外は苦戦?

夏競馬もいよいよフィナーレを迎えるが、夏場の輸送は出来るだけ避けたいのはどの陣営も同じである。なので、多くの馬は小倉競馬場で滞在をして次も備えるケースが多い。小倉2歳ステークスでは前走小倉だった馬は過去10年で8勝している。2着も9回あり、好走するケースのほとんどは前走小倉だった馬と思ってよさそうだ。

残り2勝は中京と京都だった馬だが、いずれもマイル戦でのレースだった。2015年のシュウジは中京2歳ステークスの勝ち馬、2011年エプセアロームは京都の未勝利のマイル戦を制しているが、後々の戦績を見れば明らかに1200メートルが適鞍である。

中京1200メートルの新馬戦を勝ったファンタジスト、阪神1200メートルの新馬戦を制したジャカランダシティ、他にはセプタリアンやタガノジェロディも該当する。これらの馬には少々嫌なデータとなっている。

データ② 牝馬は強いが前走にカギ

これまでに牝馬が6勝するなど、夏は牝馬、短距離なら牝馬でも通用するという法則がここでも当てはまる。ただ牝馬なら何でもいいわけではない。前走の結果を見ていくと、いくら牝馬でもある程度の力量が求められることが明らかだ。牝馬限定戦の新馬や未勝利勝ちは、混合で行われる新馬戦や未勝利戦よりも信頼度が落ちる。

2017年の桜花賞馬レーヌミノルや2009年のジュエルオブナイルなど確かに勝ち馬はいる。しかし、2008年のデグラーティアはフェニックス賞を制している他、2013年のホウライアキコや大穴を開けた2014年のオーミアリスも新馬戦出身である。牝馬限定戦を勝った馬を買うにしても、少なくも1馬身以上の完勝が条件となる。エプセアロームでも未勝利戦は1秒差の圧勝だった。そこまでの力量差がほしい。

牝馬を見ていくとルチアーナミノルはコンマ5秒差をつけて未勝利戦を勝利し、ここは問題ない。フェニックス賞2着ながらコンマ2秒負けのチュウワフライヤーは微妙。後の馬は混合の新馬戦を制しているとはいえ少し差が少ないか。

データ③ その他データあれこれ

1200メートルならではかもしれないが、前半の3ハロンはかなりのハイペースになりやすい。33秒台前半が普通、32秒台に突入することもある。それでいて勝ち時計の平均は1分9秒に近い。これはラスト3ハロンがほとんど35秒台になってしまうからだ。逃げは残っても2着まで、逃げ切るとなれば前半33秒台で逃げ、後半35秒台でギリギリ残すことを意味する。

前走逃げ切りのシングルアップならチャンスはあるが、同じレースができるかどうか。反動が不安である。

逃げは残らないが前は残りやすい。番手で競馬をする、内側で脚をためる馬が小倉2歳ステークスでは活躍しやすい。一方で上がり最速の脚で差し切るケースは少ない。オーミアリスが勝った時が差し切り勝ちだったが、中団よりも前、ここが小倉2歳ステークスを勝つにあたっての位置取りだ。細かく見るのであれば前半3ハロン、ラスト1ハロンの時計などを見てレースレベルを見ていくのがいいだろう。最後のひと踏ん張りが左右する。

まとめ

同じ1200メートルのレースでもコースによってレースの中身が異なる。例えばファンタジストが勝った中京1200メートルの新馬戦は最初の3ハロンが35秒1もかかっていた。なので、33秒台の脚で差し切るようなことも可能だが、小倉1200メートルは最初で飛ばすためにそんな余裕はない。それができれば北九州記念などの短距離戦を勝てるだろう。

シングルアップをどう取り扱うかにかかってくるが、前走プラス14キロの532キロで出走しており、どう仕上げるかにも注目だ。未出走馬が2頭いるため、最終的な頭数はわからないがある程度多頭数になることが考えられる。同じようなレースができるのか、番手に下がって折り合いがつくか、そこも重要な要素だ。

1番人気1着だった馬が強いなど、とにかく1着である事と人気であった事は大変重要な要素であり、単勝万馬券だったオーミアリスも新馬戦4番人気で1着だった。勢いと強さ、そしてある程度の格。小倉2歳ステークスの馬券をゲットする鍵はそこにある。

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