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2018年9月1日、札幌競馬場で札幌2歳ステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。出走予定馬には、函館2歳ステークス2着のラブミーファイン、秋華賞馬ブラックエンブレムの子ウィクトーリア、門別所属ながらコスモス賞を制したナイママなどがいる。北海道開催のフィナーレを飾る2歳重賞、今年もメンバーが揃った。

札幌競馬場で開催された札幌2歳ステークス過去10回を見ると、1番人気が3勝2着3回と堅実であり、勝ち馬は6番人気までと勝つ馬が思いもよらぬ穴馬になることは考えにくい。しかし、2着や3着に広げると13番人気までは1回ぐらいは2着か3着に入っているような状態だ。それだけ危険な人気馬が潜みやすい。

門別からクラシックへ殴り込みをかける馬の登竜門、そして良血馬が本物であることを証明するための場でもある。本物をあぶりだすためにも危険な馬を見つけ出したい。


データ① できるだけ1800メートルで

距離別成績を見ると、前走1800メートルで走った馬が断然強く7勝を挙げている。札幌や新潟、函館、阪神とバラバラだが、それでも同じ距離でやることが大事といったところか。ダービー馬ロジユニヴァースは阪神1800メートル、去年の勝ち馬ロックディスタウンは新潟1800メートルで勝っている。小回りの札幌と求められるものは違っても、そこは関係ない。

距離延長組は3勝しているが、1500メートルのクローバー賞組が幅を利かせている。去年は門別のダブルシャープが勝利し、本番では上がり最速のタイムで3着に入った。今年は1頭も出ていないが、中1週を押して出てくるのはなかなかのリスクである。1200メートルからの距離延長は7頭出て1頭も馬券に絡んでいない。

函館2歳ステークス組のラブミーファインやナンヨーイザヨイには少ししんどいデータだ。ラブミーファインは新馬戦が1800メートルだったために克服しようと思えばできるが、馬は走る距離を知らない。600メートルの距離延長や短縮を繰り返すのは果たしてプラスか。馬というより騎手の腕が問われる。

データ② 未勝利脱出組は圧倒的な勝利が必須

クローバー賞やコスモス賞などオープン特別のレースが2つあるが、それでも新馬戦の組が強い。これまでに5勝しており、新馬戦での評価をさらに高めるものになっている。未勝利戦組も3勝を挙げてはいるが、求められるハードルは結構高い。2007年に勝ったオリエンタルロックを除き、2着までに入った馬は3馬身以上の圧勝を未勝利戦で見せていた。

去年2着のファストアプローチはコンマ8秒差、2011年1着でゴールドシップを2着に封じたグランデッツァは1秒3差、2010年1着のオールアズワンはコンマ6秒差で未勝利戦を勝っている。未勝利からの参戦してきた馬はそれなりの勝ち方をしていないと札幌2歳ステークスでは勝負にならない。

ちなみに今回未勝利組は特別登録段階で7頭いるが、最も着差が大きかったのはセントセシリアでコンマ5秒差である。これまでのデータ的に未勝利組はほとんど切っていいかもしれない。セントセシリアも牝馬の未勝利戦での結果である。小倉2歳ステークスとは違い、牝馬は苦戦傾向にある札幌2歳ステークスでコンマ5秒差でもやや苦しいか。

データ③ その他データあれこれ

牝馬の苦戦傾向というのはデータで明らかになっている。函館開催でレッドリヴェールが勝ってはいるが、札幌開催に限ればロックディスタウン以前は1995年のビワハイジまで勝利がない。しかもこの時は札幌3歳ステークス、距離も1200メートルだった。つまり、札幌1800メートルの舞台で牝馬が勝ったのはロックディスタウンだけ。人気を集める牝馬が多く、ラブミーファインやウィクトーリアも引っかかる。

将来的にクラシック戦線の主役になる馬かどうかで判断するのがいいかもしれない。

上がり3ハロンのタイムが1位の馬は4勝2着3回3着2回で着外は1頭だけである。つまり、上がり3ハロンのタイムが最速の馬はそれなりの信頼度がある。唯一着外に終わったのは2016年トラストが逃げ切った年だ。逃げ切り勝ちもこの年しかないどころか、それ以外は着外に沈んでいる。ウィクトーリアが先行する展開になるかは断言できないが、そうなれば怪しい。ナイママはやや重だったとはいえ37秒5の上がり。良馬場でも同じパフォーマンスができるのか。

まとめ

今回は明確に切れる馬が多く絞りやすいが、牝馬はやや割引で良さそうだ。短距離では互角かもしれないが、中長距離では牡馬と渡り合うのは少々厳しい。それでも勝つ馬はクラシック戦線でも活躍できる。函館開催だったとはいえ勝利したレッドリヴェールはぶっつけ本番で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズでハープスターを下した。ウィクトーリアの新馬戦の組は上位入線した馬たちがまだ2戦目を走っておらず、力量が分からない。人気を被るなど嫌ってもいいだろう。

タイムは平凡だが上がり34秒0の脚を見せたクラージュゲリエは魅力的だ。クラージュゲリエの新馬戦は、3着だったハギノアップロードがコスモス賞に格上挑戦で3着、5着だったシェーングランツが未勝利戦を勝利している。ある程度の裏打ちが出来ており、人気にもよるが無視はしにくいか。ある程度頭数が絞れる分、ここはなんとかしたい。

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