2018年9月9日、中山競馬場で京成杯オータムハンデ(GⅢ/芝1600m)が行われる。中山競馬場で行われた京成杯オータムハンデ過去10回を見ていくと、三連単の高額配当は2015年の2,227,820円が最高であり特大ホームランが出た。しかし10万円以上になったケースはこれを含めて3回と少ない。ヒモ荒れ狙いか。
単勝オッズは280円が最低で、最高は6,270円と、夢を感じさせるが2015年以外はいずれも単勝オッズは3ケタでとどまる。アタマは人気を集めた馬で決まるのは致し方なし。ヒモで穴を狙いたいところだ。今回は人気馬が頼りなく、データ的にケチがつきやすい。それならば穴馬の傾向をあぶり出して勝負をかけたい。
まだマイルチャンピオンシップに向けてのトライアルという雰囲気は出ないが、ここで勝てば有力候補になるのは間違いない。激走する馬を見つけて万馬券をゲットしたい。
目次
データ① やっぱり重賞実績は大事
先週の新潟記念、最低人気だったショウナンバッハが3着に激走し、複勝1,200円もついた。ショウナンバッハはこれまで重賞で結果を出していたが休養後なかなか調教が積めなかったこともあって不振だった。しかし先週はようやく負荷をかけた調教が行えて、それであれだけの激走につながっている。これまでに京成杯オータムハンデで穴を開けた馬たちはいずれも重賞実績があった。
2008年10番人気2着のレッツゴーキリシマは朝日杯フューチュリティステークスで2着、2015年11番人気2着のエキストラエンドは京都金杯を勝利、2015年13番人気1着のフラアンジェリコは福島記念で2着、2017年11番人気2着のガリバルディは中京記念を制している。ちょっと不振だっただけで重賞で勝ち負けになるだけの力がある馬が激走するといったところだ。
これで見ていくと、ストーミーシーが狙い目だ。ストーミーシーは中山とそこまで相性がいいわけではない。ところが中山のマイル重賞ではよく穴を開ける。ニュージーランドトロフィーでは14番人気2着、前走ダービー卿チャレンジトロフィーは9番人気3着だ。鉄砲はきくし、ここは54キロで勝負できる。開幕週でも追い込みは決まりやすい。乗り慣れた大野拓弥騎手で一発は十分に狙える。
データ② ここで一発スクリーンヒーロー産駒
血統で見ていくと結果を残すのはディープインパクト産駒となるが、これはたくさんの種付けによるもので当然といえば当然の結果である。少ない頭数ながら結果を残す馬というので見ていくとスクリーンヒーロー産駒が浮上する。スクリーンヒーローといえばジャパンカップでアッと言わせたが、種牡馬になってもモーリスやゴールドアクターなどの馬を出した。モーリスも中山のこのマイルから羽ばたいたが、ここを狙いたい。
今回2頭出ており、どちらも魅力的だが、ゴールドサーベラスを狙いたい。ゴールドサーベラスは中山マイルで3勝を挙げている。いわばお得意様のコースである。今年のダービー卿チャレンジトロフィーは6着に敗れたが、差し届かずのコンマ5秒差、その時の勝ち馬ヒーズインラブとの斤量差は1キロ差しかなかったが、それが2.5キロ差に増える。その差は肉薄したといっていいだろう。
データ③ 惨敗して距離短縮の馬が狙い目
2009年14番人気2着のアップドラフトは1800メートルの小倉日経オープンで7着に敗れ、距離短縮でここに臨んだ。レッツゴーキリシマはダービー13着から、フラアンジェリコは七夕賞11着からといずれも惨敗した馬ばかりだ。見た目の印象は悪いが、距離が合わなかったと思えばいい。実際に重賞で勝ち負けになる馬ばかりだから、前走は前走、今は今という感じで見たい。
ここで注目したいのがミュゼエイリアンだ。こちらは先ほどの重賞実績馬が激走するという項目にも、そしてスクリーンヒーロー産駒というのも当てはまる。前走は1800メートルの福島テレビオープンだったが、馬体重を減らし過ぎた。1か月半を開けて馬体を回復させるだろう。毎日杯で勝利経験があり、今年行われた中山マイルの東風ステークスで勝利している。近走は凡走が続くがだからこそ穴になりやすい。積極的に狙いたいところだ。
まとめ
ストーミーシー、ゴールドサーベラス、ミュゼエイリアンの3頭を推奨するが、この中ではミュゼエイリアンが狙い目か。穴馬の要素をすべて兼ねており、あとは馬体重の回復にかかっている。新潟記念では穴馬に推奨した3頭のうち、2頭が3着以内に入り、ワイドで8,570円もついた。
穴を狙うのは重箱の隅を突くような印象を与えるがそんなことはない。事実を事実として捉え、その中で可能性を探っているに過ぎない。こうして波乱は見破れるものだ。上位馬は今回信用できない分、穴馬で上位を席巻することも考えられる。そうなればこれ以上の幸せはない。