2018年1月14日、中山競馬場で京成杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。ジェネラーレウーノ、ダブルシャープ、デルタバローズ、コスモイグナーツらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | バゴ | フジキセキ |
2 | 7 | ダノンシャンティ | クロフネ |
3 | 3 | ステイゴールド | Jade Robbery |
1 | 5 | ハービンジャー | タニノギムレット |
2 | 7 | キングカメハメハ | Monsun |
3 | 2 | ゼンノロブロイ | Silver Hawk |
1 | 3 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
2 | 1 | バゴ | ステイゴールド |
3 | 6 | キングカメハメハ | Diktat |
1 | 5 | デュランダル | ティンバーカントリー |
2 | 1 | チチカステナンゴ | サンデーサイレンス |
3 | 4 | ディープインパクト | サクラバクシンオー |
1 | 7 | ハーツクライ | アレミロード |
2 | 5 | アグネスタキオン | Loup Solitaire |
3 | 9 | ステイゴールド | シンボリクリスエス |
1 | 2 | ディープインパクト | Marchand de Sable |
2 | 5 | ゼンノエルシド | メジロライアン |
3 | 1 | キングカメハメハ | フジキセキ |
1 | 2 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2 | 8 | アグネスタキオン | Singspiel |
3 | 7 | ロックオブジブラルタル | サンデーサイレンス |
1 | 1 | King's Best | Platini |
2 | 3 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
3 | 2 | ニューイングランド | ヘクタープロテクター |
1 | 2 | バブルガムフェロー | Mazel Trick |
2 | 1 | ステイゴールド | タイトスポット |
3 | 13 | ゴールドヘイロー | オジジアン |
1 | 1 | ブライアンズタイム | Zabeel |
2 | 12 | エイシンサンディ | コマンダーインチーフ |
3 | 4 | マヤノトップガン | コマンダーインチーフ |
集計期間:2008. 1.20 ~ 2017. 1.15
解説・分析:注目血統は?
3歳の若駒にとって、極寒期に行われる中山の芝2000m重賞というのはとても過酷な舞台といっていい。
よって、クラシックに繋がる舞台というより、タフな競馬に適正のある馬を選んでいくことが求められる。
実際、血統を見てもその傾向は明らかだ。
バゴ
ダノンシャンティ
デュランダル
チチカステナンゴ
(ハービンジャー)
これらの種牡馬は3歳の牡馬クラシックとほとんど縁がない。ハービンジャーは最近になって成績を上げてきているものの、どちらかと言えば素軽いクラシックよりタフな舞台のほうに強い。
ちなみにクラシック血統のディープインパクト産駒は毎年のように人気馬が出走してきているが、結果を出せていない。
クラシック血統より、タフな競馬に強い血統を。
それが、京成杯を攻略していくカギになる考え方だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ハービンジャー | 5- 5- 2-36/48 |
キングカメハメハ | 5- 4- 3-37/49 |
スクリーンヒーロー | 2- 0- 1-10/13 |
ゼンノロブロイ | 1- 1- 0-24/26 |
キングヘイロー | 1- 0- 3- 7/11 |
カンパニー | 0- 1- 2-11/14 |
ベーカバド | 0- 0- 1- 3/ 4 |
エイシンフラッシュ | 0- 0- 0- 4/ 4 |
ワークフォース | 0- 0- 0- 4/ 4 |
ヴァーミリアン | 0- 0- 0- 2/ 2 |
フリオーソ | 0- 0- 0- 1/ 1 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ハービンジャー | 10.4% | 25.0% | 95 | 82 |
キングカメハメハ | 10.2% | 24.5% | 58 | 55 |
スクリーンヒーロー | 15.4% | 23.1% | 250 | 63 |
ゼンノロブロイ | 3.8% | 7.7% | 22 | 21 |
キングヘイロー | 9.1% | 36.4% | 52 | 225 |
カンパニー | 0.0% | 21.4% | 0 | 55 |
ベーカバド | 0.0% | 25.0% | 0 | 117 |
エイシンフラッシュ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ワークフォース | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ヴァーミリアン | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
フリオーソ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2018. 1. 8
※牡馬が対象
※良馬場開催が対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
解説・分析:注目血統は?
ここでもハービンジャー産駒の成績が光る。
クラシック血統のキングカメハメハ産駒は好走馬こそ多いものの、回収値は低く、人気馬しか走っていないことが分かる。
なお、ここ最近の京成杯で好走したキングカメハメハ産駒は母父がモンズンやディクタットというように、サンデーサイレンスの血を持たない馬だった。サンデーサイレンスの血が入ると素軽さが出てくるため、京成杯においてはむしろマイナスになる。その血を持たない馬のほうが、好走の可能性は高いというわけだ。