2019年11月2日、東京競馬場で京王杯2歳ステークス(GⅡ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるヴァルナ、タイセイビジョン、ビアンフェ、マイネルグリット、マジックキャッスルなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
京王杯2歳ステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は1勝、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝。一方で、5番人気以下が5勝し、2桁人気の優勝もあり、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オープン出走経験のある馬が有利
キャリアは以下の通り。
キャリア1戦(2-1-0-13)
勝率 12.5% │ 連対率18.8% │ 複勝率18.8%
キャリア2戦(5-4-3-28)
勝率 12.5% │ 連対率22.5% │ 複勝率30.0%
キャリア3戦(1-3-5-33)
勝率 2.4% │ 連対率9.5% │ 複勝率21.4%
キャリア4戦(1-2-2-20)
勝率 4.0% │ 連対率12.0% │ 複勝率20.0%
キャリア5戦(1-0-0-6)
勝率 14.3% │ 連対率14.3% │ 複勝率14.3%
キャリア6戦以上(0-0-0-8)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
勝ち馬10頭中8頭にオープンクラスの出走経験があった。残る2頭はともに1戦1勝で、芝1400mの新馬戦を2番人気以内で勝っていた。
予想参考データ② 芝1400m以下から臨む馬が有利
前走のクラス別成績は以下の通り。
新馬(2-1-0-12)
勝率 13.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
未勝利(0-2-2-21)
勝率 0.0% │ 連対率8.0% │ 複勝率16.0%
オープン特別(2-4-2-30)
勝率 5.3% │ 連対率15.8% │ 複勝率21.1%
GⅢ(3-2-3-15)
勝率 13.0% │ 連対率21.7% │ 複勝率34.8%
GⅡ(2-0-1-3)
勝率 33.3% │ 連対率33.3% │ 複勝率50.0%
また、前走距離は以下の通り。
前走1200m(3-4-3-33)
勝率 7.0% │ 連対率14.3% │ 複勝率23.3%
前走1400m(5-4-3-46)
勝率 8.6% │ 連対率15.5% │ 複勝率20.7%
前走1600m(2-1-3-21)
勝率 7.4% │ 連対率11.1% │ 複勝率22.2%
前走1800m(0-1-1-5)
勝率 0.0% │ 連対率14.3% │ 複勝率28.6%
距離短縮で臨んで優勝した2頭はデイリー杯2歳Sからの参戦だった。ただ、これはデイリー杯の開催時期が10月だった頃のもの。
予想参考データ③ 牝馬は劣勢
牡・騸馬(10-7-10-83)
勝率 9.1% │ 連対率15.5% │ 複勝率24.5%
牝馬(0-3-0-25)
勝率 0.0% │ 連対率10.7% │ 複勝率10.7%
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(3-4-4-69)
勝率 3.8% │ 連対率8.8% │ 複勝率13.8%
栗東(7-6-6-38)
勝率 12.3% │ 連対率22.8% │ 複勝率33.3%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、デビューから3連勝で小倉2歳Sを制したマイネルグリット。昨年は、同じく小倉2歳S勝ち馬のファンタジストが無敗で優勝している。
ビアンフェは前走の函館2歳Sを制覇。逆転候補の筆頭になる。
函館2歳S2着のタイセイビジョン、すずらん賞で2着だったヒルノマリブにもチャンスがある。