ゴールドシップは引退レースを“伝説の有馬記念”にするために壮大な前振りをしたに違いない

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共通点③ 出遅れる ©ペルーサ

ゲートに難がある馬というのはズルい。ペルーサもそうだったが、彼らに対するファンの関心は「何着になるか」より「ちゃんとゲートを出るか」に集まる。もうそうなってしまえば彼らの勝ちだ。何着になろうが、ファンはゲートを出た時点で一定の満足感で満たされる。

「。゚ヽ(゚´=Д=`)ノ゚。」みたいな顔になる。

テストで100点をとって当たり前の優等生は98点をとっても「満点取れなかったね」となるが、彼らのようなヤンチャ坊主は学校に行って鉛筆を持つだけで親御さんや先生の顔が「。゚ヽ(゚´=Д=`)ノ゚。」となるのだ。なんていうズルさだ。。。

共通点④ 試練との遭遇 ©オグリキャップ、トウカイテイオー

面白い物語りには試練が必要不可欠である。

・5億円の融資事故
・金融庁検査
・ラスボス安田大サーカス団長大和田常務
・熊切あさ美が別れてくれない

モンスタードラマ半沢直樹には、試練がいっぱいだ。

同じように競馬史に燦然と輝く伝説にも、試練があった。

1年の休養を経て有馬記念を勝ったからこそ、トウカイテイオーは伝説になった。「オグリは終わった」という前振りがあったからこそ、1990年12月の中山競馬場には涙が溢れた。もう泣きながら顔をグチャグチャにして抱き合うおっさんたちがあんなにも愛おしいと思ったことは後にも先にもない。

ゴールドシップがエンターテイナーだとしたら、引退レースとなる有馬記念の前に種を巻いておく必要がある。連覇中の宝塚記念で大失態をやらかすというのはこれ以上ない“伏線”になる。だからこその、出遅れだったのではないだろうか。

まとめ

・白くてカワイイビジュアル
・見た目とは対照的な“非優等生キャラ”
・ほっとけないおっちょこちょいな一面
・壮大な物語を完結させるための伏線作り

これだけの要素が揃っている。もう偶然にしては出来過ぎている。おそらくゴールドシップは分かっているのだろう。どうすれば愛されるか、ということを。

だからこそ、これだけの“伏線”を準備して引退レースとなる有馬記念を迎えようとしているのだ。伝説を作るために。

繰り返す。宝塚記念での出遅れは、“前振り”にすぎない。

と、考えると、夢が広がるのではないだろうか。今はただ単にイチ競馬ファンの妄想にすぎない。だけどそんな妄想が「もしかしたら本当に……」と思えてしまうことが競馬の素晴らしさだ。そしてゴールドシップなら、やってのけてしまう可能性は十分にある。

宝塚記念で肩を落としたゴールドシップファンの皆さま。そんなに気を落とすことはない。あなたの大好きなゴールドシップはきっと極上のエンターテイナーであり、遠くない将来に皆さんを楽しませるための出遅れだったのだ。そう考えると、未来への楽しみが、少しは増えるのではないだろうか。

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