アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2020年1月26日、中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるスティッフェリオ、ステイフーリッシュ、ブラストワンピース、ミッキースワロー、ラストドラフトらの中で危険なのはどの馬か。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考に予想を進めていく。


目次

AJCCの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2着が3回、3着はなし。1倍台の成績はいいが、着外にも飛んでいる。2倍台は未勝利、3倍台はアベレージが低く、4倍台も微妙。

伏兵馬が台頭しやすく、単勝10倍台の前半や20倍台、30倍~40倍台もおいしい。穴狙いをしたい人にはわくわくするレースといえる。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① とにかく前へ

脚質・先行(7- 5- 2-23)
勝率 18.9% │ 複勝率 37.8%

後方からレースを進める馬は過去10年で33頭いたが1頭も掲示板に絡んでいない。10番手ぐらいにいても、4コーナーまでにポジションを押し上げられる馬が面白い。

やはり2番手3番手にいた馬が強く、後方から狙えるなら、33秒台の末脚を出せる環境にはないので、重たい芝で上がり最速を狙えるような馬がいいだろう。

逃げ馬は残らないわけではないが、工夫して乗らないと厳しい。何かに行かせて番手につける馬がここでは強いのかもしれない。

予想参考データ② 斤量は実力の証

去年のフィエールマンは57キロを背負ったが、まだ明け4歳なので1キロ減、実質58キロの扱いだった。2年前のミッキースワローが実質57キロなど、斤量を多少背負うぐらいがいい。

58キロでも十分チャンスになるAJCC、今年は該当馬なし。57キロにスティッフェリオとブラストワンピースがいる。凱旋門賞はあまりにも酷、この舞台なら復活しても不思議ではない。

実力という意味では、福島記念で58.5キロを背負わされたミッキースワローが56キロになっているのは注目。

予想参考データ③ 有馬記念組の取捨選択

有馬記念組はこの10年で15頭が参戦し、5勝2着1回3着1回となかなかいい数字を残す。該当馬もいるので、ここはチェックするべきだろう。

有馬記念で2秒3秒と大惨敗を喫した馬も結果を出しているが、その特徴は根っからの中山巧者。ネヴァブション、ヴェルデグリーンがそうだ。オールカマー勝ちのスティッフェリオ、ここならチャンスはある。

他のGⅠ組だが、菊花賞組は1秒以内の負け、天皇賞春からの休養明けの馬は前走4着、ジャパンカップ組は12着ながらコンマ5秒負け。別路線組は見せ場を見せたかどうかがポイントか。

2020年の危険な人気馬は?

ラストドラフトは人気になる見込みだが、京成杯勝ちこそあれど、そこまで強調する成績は残せていない。中日新聞杯でようやく勝ち負けになったが、距離がどうか。母マルセリーナはマイラーだったが果たして。AJCCの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ステイフーリッシュは1つ目の消しデータに合致している。ジリ脚で前目に行かないとどうにもならない。ただ鞍上がルメール騎手にスイッチ、調教では栗東研修中で先日調教師に転向した坂井英光氏が調教に乗った。陣営はやる気だろう、ただ、やる気があれば競馬で勝てるわけではない。

反対にスティッフェリオは危険なデータに一つも当てはまらない。有馬記念は惨敗というより玉砕、素晴らしい積極性と見るべきだ。天皇賞秋も同じで、この2戦は単に実力がなかっただけ。オールカマーだけでなく、福島記念と小倉大賞典で勝利。GⅠ以外では十二分の結果が出ている。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、スティッフェリオと言えそうだ。

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