タイトルを読んでコイスルオトメ(父グラスワンダー)を思い浮かべた諸君、ごきげんよう。残念だが、キミに教えることは何もない。今すぐウインドを閉じて寝てくれ。
コウエイオトメを思い出したキミは残念だが救いようがない。今すぐ府中競馬場に行ってゲートに並んだ十数頭の3歳馬に代わりばんこに頭を蹴られてくるといい。少しはマシになるだろう(©古美門研介)
リーガル・ハイでガッキーを思い出した懸命な日本男子たちへ。余談だがYouTubeの十六茶のCM、反則だと思わないか? スキップできないだろ、あれ。ていうか、キュン死するだろ。
話が逸れた。冒頭の3パラで「何いってんの?」と思った女子諸君、ようこそ。競馬にあまり縁がない君たちこそ、今回の主役だ。
もう大丈夫。もしキミが想いを寄せている男子が競馬好きだったなら、攻略するのは簡単だ。ブエナビスタの天皇賞秋くらい、楽に勝てる戦いなのだ。この必勝法を使えば、8.6秒バズーカも真っ青なスピードで、キミの恋は成就することだろう。
目次
なぜ競馬が武器になるのか?
競馬ファンの男子を落とすための手段は、当然競馬になる。なぜ競馬を使うかといえば、おそらくキミの好きな人の周りにいるのが8、9割、男だからだ。競馬ファンは基本、女に飢えている。
そして競馬ファンの女性は(残念ながら)あまり多くない。「競馬の話ができる女子」というのは、それだけで希少価値が高いのだ。
だから自信を持っていい。キミのフェイスが多少ファニーだったとしても、手綱を引くことはない。そんなキミさえもあたたかく包んでくれるだろう。競馬ファンは寛容だ。言い換えよう。飢えているのだ。大丈夫、自信を持ってくれ。
絶対にやってはいけないこと
はじめに注意書きからしていこう。
競馬ファンというのは大概、ミーハーを嫌う傾向にある。大体がいきがっている。若い男子ならまだしも、おっさんまでもがいきがっているのだからタチが悪い。「お前もそうだろ」って? ああ、そのとおりだ、文句あっか。
だからミーハーな単語は絶対に出しちゃだめだ。場合によっては嫌われる。「ああ、キミもディープ房か」と心のなかでささやかれるかもしれない。意味? そんなの知らなくていい。知っても幸せにはなれない。知らないだけで、キミは幸せ者だ。
さて、事前準備は終わった。これから実体験も交え、必勝法を書いていくことにしよう。
必勝法① 絶妙なラインの名馬で落とせ!
まずは名馬を持ち出すという鉄板ネタをオススメしたい。
競馬ファンは歴史が大好きだ。特に名馬の話を嫌いな競馬ファンは皆無と言っていい。だから、名馬を持ち出せば十中八九、会話は弾む。
しかし、ここで注意したい。前述のとおり、競馬ファンはミーハーに拒否反応を示す。ここで「ディープインパクト知ってる!凄かったんでしょ!?」と言っても「ああ、まぁね」で終わってしまう。社交的な競馬ファンでも「まぁ競馬知らない人ならディープになるよね」と思ってしまう。そんなんじゃ恋は儚く散る。
だから“絶妙なラインの名馬”を持ちだそう。
・ダート馬>芝馬
・芝馬ならGI2勝以下
・JRAのヒーロー列伝で取り上げられてない
→http://jra.jp/topics/koukoku/heroes/
要するに「競馬ファンなら誰でも知ってるけど、一般の方は知らないであろう馬」を狙うのがおすすめだ。
例えば昔、こんなことがあった。まぁぶっちゃけると、実話だ。シチュエーションは友人宅での宅飲み。競馬に無関心(と思われた)な女子の前で馬の話をしていた時の話だ。
馬男「やー、この前のレースすごかったよなー、ペチャクチャ」
女「わたし、知ってる馬いるよ〜」
馬男「なになにー?(どうせディープインパクトって言うんだろ? 言ってみなよ、さあ言うんだ!」
女「アドマイヤドン」
馬男「・:*:・(●´Д`●)・:*:・」
あれは、突然だった。ラブストーリーは突然に、とはよく言ったものだ。ホントだった。さすが小田和正だ。風の街、最高すぎる。
競馬ファンなら誰でも知っている。しかし、一般的にはあまり知名度が高くない。可愛らしいキミみたいな女の子からそんな単語が出てくるなんて、男は夢にも思っていない。だからこそ、いい。なんつーギャップだ。ただただ、くすぐられる。「・:*:・(●´Д`●)・:*:・」みたいな顔になる。
アドマイヤドンの場合は種牡馬として地味に頑張っているところもポイントが高い。馬名を言ったあとに多少エピソードトークを加えられれば完璧だ。大した話をする必要はない。その馬の名前を知っていたというだけで、目の前の男はキミに首ったけなのだから。
・サウスヴィグラス
・アルカセット
・スズカフェニックス
このあたりのラインは、きっと絶妙だ。
必勝法② 絶妙なラインの現役馬で落とせ!
これも同じような理論だ。今、競馬を見ているからといってキズナやドゥラメンテを出しちゃダメだ。そんなんじゃ男はときめかない。ときめかすには、絶妙のラインを見つけなくてはいけない。というわけで……
・GIII勝ち負けレベル(GIにはちょっと足りない)の馬
くらいを狙うのがいいだろう。GI馬だとときめかない。だからといって条件馬を出されても、「え、、、俺、、、しらねぇ」となりかねない。そうなった時の地獄絵図は想像に難くないだろう。「うるせぇよ、おい!」の時くらい、キミは時が止まる瞬間を知ることになる。(繰り返す、知らなくていい)
あれは、2012年の1月のことだった。僕たちは性懲りもなく、女子の前で競馬の話をしていた。
馬男「この前の京都金杯さぁ〜、ペチャクチャ」
女「あ、わたし、この前好きになった馬がいるよ」
馬男「へー、競馬見るんだ? なになに?(有馬記念だな?きっと、ゴールドシップだろ!そうなんだろ!」
女「ダノンシャーク」
馬男「・:*:・(●´Д`●)・:*:・」
競馬男子の諸君なら分かってくれるはずだ。
今でこそGI馬に成長しちまったダノンシャークだが、当時は前年のマイルチャンピオンシップ6着、京都金杯で重賞初制覇という絶妙なラインだった。その後、飲み会が史上最高に盛り上がったことは、言うまでもない。
今であれば……
・アズマシャトル
・サトノルパン
・ミッキードリーム
(※2015年6月18日現在、現役)
このあたりのラインがいいのではないだろうか。「完全にお前の好みじゃねぇか!」と思った周辺の競馬関係者へ告ぐ。そういうツッコミは求めてない。そして、今度の飲み会でいじるのはやめてくれ。
必勝法③ 絶妙なラインの騎手で落とせ!
ここまで読んだ諸君にはもうお分かりだろう。そうだ。「武豊」はNGワード、「福永祐一」もOUTだ。「浜中俊」といったキミは目の前の男ではなくイケメンが好きなのだろう。悪いがモテない競馬ファンをからかうのはやめてくれ。たぶんソイツ、あとでトイレで泣き出すぞ。
ということで……
・松田大作
・丹内祐次
・酒井学
・柴田善臣
この辺りがおすすめだ。一応補足しておくが、決して先生はオチじゃない。競馬ファンはみんな、先生が大好きだ。
早い話、キミも競馬を好きになれ!
そしてまぁ早い話、キミも競馬を好きになるといい。
絶妙なラインの馬や騎手がスラスラ言えるようになれば、キミは最強だ。恋愛経験がなくても、失恋の傷が癒えなくても、多少見た目がアレでも、モテ期到来だ! モテすぎてキミ争奪ダービーが開催されることだろう。
ただし、最後にひとつお願いがある。
競馬ファンはナイーブだ。予想が当たらなくて傷つくことに慣れていても、恋の傷には耐性がない。だから、もてあそぶようなことだけはやめてくれ!
「実体験?」と思ったキミは、今すぐ府中競馬場に行ってゲートに並んだ十数頭の3歳馬に代わりばんこに頭を(ry
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