5月30日に京都競馬場で行われたOP特別の白百合ステークス(芝外回り1800m)は1番人気のアルバートドックが人気に応えて勝利した。
ここ2走は重賞に挑戦していたが、あと一歩届かず賞金加算はならなかった。ダービー出走が叶わなかった悔しさをここで晴らし、いざ飛躍の秋へと挑む。
アルバートドックの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。
血統評価は?
アルバートドックは父ディープインパクト、母ゴールデンドックエー、その父アンユージュアルヒートという血統。ディープインパクト産駒は12年のマウントシャスタ、昨年のステファノスに続いて当レースで3勝目を挙げ、12年から4年連続連対となった。
母ゴールデンドックエーは米国の3歳2月に行われるオールウェザーのGIラスヴァージネスステークス(1700m)を制した馬で、全兄アンユージュアルサスペクトは米国芝2400mのGIハリウッドターフカップステークスを勝っている。
母父アンユージュアルヒートは現役時代、目立った実績は芝1400mのGIII2着程度という馬だが、その父はヌレイエフだ。ディープインパクトはヌレイエフと相性がよく、母父や母母父が同系統だと大物を産む傾向にある。
今年のオークス馬ミッキークイーンをはじめ、ヴィルシーナ、デニムアンドルビー、ミッキーアイル、ショウナンアデラなど、ヌレイエフの大物を挙げるとキリがない。
秋の飛躍は必至か
500万条件を勝った後、重賞2戦は4、3着と一押し足りなかった。しかし2戦とも明らかに内有利の芝状態の中、外から差しこんできた脚は注目すべきものがある。
特に京都新聞杯は掲示板の内4頭が1、2枠の馬で、アルバートドックだけが8枠から外を回して差してきていた。確かな能力の裏付けに、積み重ねた賞金。おそらく神戸新聞杯でダービー出走組と対戦することになるが、間違いなく好勝負を見せてくれるはずだ。
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