好走血統に合致
シャドウアプローチは血統面を見ても面白い存在だったと言えます。注目したいのは母父のフレンチデピュティです。
函館2歳Sでは早熟性の高いアメリカのダート血統を持つ馬が好走する傾向にあります。例えば昨年は父スタチューオブリバティ(ストームバード系)、父フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)、父ヨハネスブルグ(ストームバード系)の3頭で決着しました。
特に父フレンチデピュティだったタケデンタイガーは11番人気という超人気薄でした。
シャドウアプローチは母父がフレンチデピュティなので、好走できる可能性を秘めた血統と言えました。
しかも最近では近親のミュゼスルタンが新潟2歳ステークスを勝っています。2歳重賞にも縁がある血統というわけです。
高いパフォーマンスと過去の好走馬に共通する血統――。
返す返す、除外が悔やまれるところですね。
活躍の舞台は他にもあるはず
もっとも、函館2歳Sだけが彼の本領を発揮できる舞台ではないはずです。
たとえば札幌競馬場で8月下旬に行われるクローバー賞(芝1500m)、同場で9月上旬開催のすずらん賞(芝1200m)などが選択肢となるでしょう。
おそらく距離も1200mにこだわる必要はないはず。父のジャングルポケットはダービー馬なのでスタミナが豊富ですし、母母のマルカコマチは秋華賞で6着の実績を持っています。もう少し伸びても平気でしょう。
どんなレースを使うにしても、好勝負になるはず。今後の活躍に期待したいですね。
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