安田記念には出られそうだが……
今年は登録していた外国馬がすべて出走を取りやめることになった。また、イスラボニータなどの有力馬が故障により回避することになっている。
よって、モーリスが安田記念で除外される可能性はかなり低くなった。
もっとも、仮に外国馬が多数出走してくるような事態になれば、出走できない可能性もあったことを重く受け止めなければならない。
実際、2013年には4歳馬のクラレントが除外されてしまった。近1年以内に東京新聞杯と富士ステークスを制し、デイリー杯2歳ステークスを含めて重賞3勝を挙げていただけに、当時は物議をかもしたものだ。NHKマイルカップ3着の実績もあった。才能溢れる4歳馬が除外され、(それまでの実績や陣営の努力には敬意を払うが)近走大敗続きだったり、半年以上馬券に絡んでいなかったりした高齢馬が出走するというのは、競馬というコンテンツの魅力を低下させかねない。
現制度を冷静に分析すると、モーリスが除外される可能性は十分にある。また、モーリスの例に限らず、特にここ数年は競走馬の引退年齢が高くなったことでOP特別やGIII、GIIで4歳馬が出走できないケースが頻出している。
物事を正そうとするとき、何かが起こってしまってからでは遅い。最悪のケースを想定し、どのような制度を作れば競馬がより魅力的なコンテンツになるのか、考えていかなければならない。
4歳賞金問題はこの最たる例である。早期改善が望まれるところだ。
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