ヴァンセンヌの血統や将来性は?安田記念2着馬を徹底分析

6月7日に東京競馬場で行われた安田記念(GI/芝1600m)で、惜しくも2着となったのは6歳にしてGI初挑戦のヴァンセンヌだった。ビッグタイトルにはあと一歩届かなかったものの、遅咲きの良血馬が実力を示した。

ヴァンセンヌの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

ヴァンセンヌは父ディープインパクト、母フラワーパーク、その父ニホンピロウイナーという血統。安田記念におけるディープインパクト産駒の連対は、11年1着のリアルインパクト以来2頭目で、通算では(1-1-1-16)となった。

母フラワーパークは現役時代、高松宮記念とスプリンターズステークスを制した快速牝馬だ。さらにその父ニホンピロウイナーは安田記念を勝ち、マイルチャンピオンシップを連覇している名マイラーである。この距離に適性を示すのも納得の血統だが、ニホンピロウイナーは80年代前半に活躍した古い血統であり、今回速い時計の決着に対応できたのは収穫だろう。

父ディープインパクト、母父ニホンピロウイナーという配合の馬はJRAではヴァンセンヌのみ。ただディープインパクトは、ニホンピロウイナーの曽祖父であるサーゲイロードの血を母系にもつ。同様にサーゲイロードのクロスを持つディープインパクト産駒には11年の桜花賞馬マルセリーナがいて、高いレベルでマイル重賞への適性が高い血統といえる。

将来性は?

屈腱炎を乗り越え、6歳にしてついに本格化を迎えた良血馬。当然、まだまだ伸びしろはあるだろう。

今後は2000mも視野に入れつつ、本線はマイルCSでのリベンジということになりそうだ。ディープインパクト産駒が最も得意とする京都外回りならば十分そのチャンスはありそう。

1000万から東京新聞杯まで、稍重(の中でもかなり時計のかかる馬場状態)で3連勝し、先述したように一昔前の母系なだけに、馬場が渋るようならその可能性はさらに膨らむだろう。

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