3月3日、中山競馬場で弥生賞(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはラストドラフト、ニシノデイジー、カントル、サトノラディウス、ブレイキングドーンらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とした。
目次
弥生賞の配当傾向
過去10年を見ると、三連単の最高額配当は2013年の461,810円で、その他に2012年(126,790円)や2015年(187,960円)に十万馬券が出ており春のクラシックに直結するレースながら波乱の傾向が強い。一方で昨年のような人気サイドでの決着も多く穴馬の選定は慎重に行う必要がある。
単勝オッズは2013年(1,980円)や2012年(2,910円)を除くと上位人気馬が優勝する傾向が強く、こちらは人気には逆らいづらいと言える。
馬連は最高配当が2013年(52,300円)の他、2017年(4,360円)・2015年(3,380円)・2012年(7,830円)などの好配当も出ており対抗馬として穴馬の出番があるだろう。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞・OP好走歴のある馬に注目
毎年クラシック有力馬が出走してくるレースだけあり、重賞タイトルのない馬は人気になりにくい。その中で現在はGⅠに昇格したホープフルSや重賞で掲示板内の好走歴のある馬が人気の盲点になりやすい。
2017年 マイスタイル(8人気/シンザン記念5着)
2015年 タガノエスプレッソ(10人気/デイリー杯2歳S1着)
2013年 ミヤジタイガ(10人気/ホープフルS4着、若駒S4着)
2012年 コスモオオゾラ(9人気/共同通信杯5着)
2011年 プレイ(7人気/京成杯3着)
2009年 タケミカヅチ(7人気/共同通信杯2着)
人気薄の馬にも付け入る隙があるといえどそれなりの実績があることが好走条件となる。
予想参考データ② 父サンデーサイレンス系と相性の良い母系に注目
過去の傾向では父サンデー系産駒の好走が多いのは明らかである。さらに人気馬では母父サンデー系の好走も目立つ。一方で人気薄の激走馬の血統に注目すると父サンデー系と母父ノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系の組み合わせが相性が良いのがわかる。
2017年 マイスタイル(父ハーツクライ×母父フォーティナイナー)
2015年 タガノエスプレッソ(父ブラックタイド×母父キングカメハメハ)
2013年 カミノタサハラ(父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ)/ミヤジタイガ(父ネオユニヴァース×母父El Corredor)
2011年 デボネア(父アグネスタキオン×母父シングスピール)
今年も該当する馬は是非狙いたいところだ。
予想参考データ③ 人気薄の関西馬に注目
近年は関西所属馬の人気薄での激走が目立つ傾向にある。今年も人気薄の関西馬には注目だ
2017年 マイスタイル(8人気)
2015年 タガノエスプレッソ(10人気
2013年 ミヤジタイガ(10人気)
反対に関東馬では極端な人気薄は狙いすぎないほうが良いのだろう。
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはメイショウテンゲン、クリノガウディー、ナイママだ。
メイショウテンゲンはきさらぎ賞5着の実績がある関西馬だ。血統背景もディープインパクト×フレンチデピュティで好走条件に合致する。
クリノガウディーは朝日杯2着の実績があるものの今回も人気の盲点となりそうな関西馬である。このようなタイプの馬は続けて好走することも多く警戒する必要がある。
ナイママは昨年の札幌2歳S2着の実績がある。以降は苦戦が続いているが今回重賞実績のある候補馬も少なく再度期待したい一頭だ。