2019年5月12日、東京競馬場でヴィクトリアマイル（GⅠ／芝1600m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアエロリット、プリモシーン、ミッキーチャーム、ラッキーライラック、レッドオルガなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ヴィクトリアマイルの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝している一方で、6番人気以下が4勝している。特に近5年に限れば、勝ち馬5頭はいずれも5番人気以下で、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① マイルＧⅠで3着以内の実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭が芝重賞の勝ち馬。残る2頭には芝1600mの重賞で3着以内の実績があった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬10頭中9頭に芝1600mのＧⅠで3着以内の実績があった。
予想参考データ② 阪神牝馬Ｓ組かＧⅠ組が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（0-0-1-9）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率10.0％
オープン特別（0-0-0-3）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅢ（1-4-4-52）
勝率 1.6％ │ 連対率8.2％ │ 複勝率14.8％
ＧⅡ（6-5-4-67）
勝率 7.3％ │ 連対率13.4％ │ 複勝率18.3％
ＧⅠ（3-1-1-15）
勝率 15.0％ │ 連対率20.0％ │ 複勝率25.0％
レース別に見ると、阪神牝馬Ｓ組が4勝2着4回と活躍している。
なお、掲示板外から巻き返して優勝した馬が5頭いるように、前走着順はあまり問われない。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳（5-7-3-70）
勝率 5.9％ │ 連対率14.7％ │ 複勝率17.6％
5歳（3-2-5-47）
勝率 5.3％ │ 連対率7.1％ │ 複勝率14.3％
6歳（1-1-2-24）
勝率 3.6％ │ 連対率7.1％ │ 複勝率14.3％
7歳（1-0-0-6）
勝率 14.3％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率14.3％
8歳以上（0-0-0-1）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
6、7歳の優勝は、2015、16年に連覇したストレイトガールによるもの。
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦（2-2-3-57）
勝率 3.1％ │ 連対率6.3％ │ 複勝率10.9％
栗東（8-8-7-91）
勝率 7.0％ │ 連対率14.0％ │ 複勝率20.2％
2019年の主役候補は？
中心となるのはラッキーライラック。阪神ＪＦ、チューリップ賞、アルテミスＳと、芝1600mの重賞を3勝しており、主要ステップである阪神牝馬Ｓ（8着）からの臨戦過程も理想的だ。
その阪神牝馬Ｓを制したミッキーチャームは、昨年の秋華賞で2着とＧⅠでの好走歴もあり、チャンスは十分。
アエロリットは一昨年のＮＨＫマイルＣを制し、昨年の安田記念で2着。前走のペガサスワールドカップターフは9着と歯が立たなかったが、国内のＧⅠなら格上の存在だ。
一昨年のオークス馬ソウルスターリングは、マイル重賞を2勝している。約７か月ぶりという点で割り引きは必要だが、実績は申し分ない。
3年連続の出走となるデンコウアンジュは過去2年と同じく福島牝馬Ｓから臨むが、今年はそこで1着と最も着順がいい。一昨年のこのレースで11番人気ながら2着と好走しており、今年も一発の可能性を秘める。
