ヴィクトリアマイル2018の競馬予想データ分析…7つの消しで好走率約8割、回収率250超

2018年5月13日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。リスグラシュー、アエロリット、レッツゴードンキ、ミスパンテール、アドマイヤリード、ソウルスターリング、デンコウアンジュ、カワキタエンカ、デンコウアンジュらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

古馬牝馬限定のGIは従来秋のエリザベス女王杯しかなかったが、春シーズンにもGIをということでレース体系が整備され2006年に第1回が行われたのがヴィクトリアマイルだ。

配当傾向を過去10年で見てみると、単勝1番人気は4連敗中、三連単は2011年を除きすべて万馬券、特に2015年は単勝5番人気→12番人気→18番人気の組み合わせで20,705,810円と超高額配当になっている。

2018年も従来の傾向通りの荒れた決着となるのか、2011年のように一転して人気サイドの決着となるのか。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(対象データ:2008年~2017年に行われたヴィクトリアマイル)


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

上記でも触れたように三連単の配当で見ると荒れる年のほうが圧倒的に多いのがヴィクトリアマイルの特徴だ。ただし、それでも、人気別に集計した場合、単勝8番人気以下になるような極端な人気薄の馬の成績は奮わない。

人気着別度数
8-18人気1- 5- 2-100/108
人気勝率複勝率単回値複回値
8-18人気0.9%7.4%26144

2着が5回あるように人気がなくても十分馬券圏内に食い込む可能性のあるレースではあるのが正直な所なのだが、ここまでの人気薄をこれ以上絞り込むことは難しく余程の根拠が無い場合には基本的に消しと判定していいだろう。

※以降、7番人気以内を対象に集計

ポイント2 父・ロイヤルチャージャー系以外は消し!

血統からポイントを探すと父・ロイヤルチャージャー系のみが活躍しているといっても過言ではない。ディープインパクトやフジキセキ、タニノギムレットに代表されるように現在の日本種牡馬界の王道とも言えるロイヤルチャージャー系の成績は、クラシックで活躍するようなマイルから中距離で特に目立ちヴィクトリアマイルは絶好の舞台と言える。

父系統着別度数
ロイヤルチャージャー系以外2- 0- 3-13/ 18
父系統勝率複勝率単回値複回値
ロイヤルチャージャー系以外11.1%27.8%6280

2013年に単勝5番人気で3着に入ったマイネイサベルを最後に直近4年は上位人気に支持される馬自体も少なく基本的には消しと判断していいだろう。

ポイント3 社台ファーム生産馬は消し!

馬産地について注目をすると、本来クラシック戦線で中心となる中距離では社台グループが現在の日本競馬界を席巻しているが、マイル路線・牝馬路線ではその傾向は薄れ、ヴィクトリアマイルでは特に社台ファームの成績が芳しくない。

生産牧場着別度数
社台ファーム1- 0- 1-12/14
生産牧場勝率複勝率単回値複回値
社台ファーム7.1%14.3%9538

過去10年で3着以内に入ったのは2008年単勝5番人気で勝利したエイジアンウインズと2012年に単勝3番人気で3着となったマルセリーナの2頭だけとなっている。

ポイント4 レース間隔5-9週以外は消し!

レース間隔からポイントを探すとヴィクトリアマイルの前、5-9週で一度出走した馬のほうが優秀な成績を残している。はじめからヴィクトリアマイルに挑戦する前提で陣営がスケジュールを立てじっくりと調整を進めてきた実力馬が結果を出せていることがわかる。

レース間隔着別度数
5-9週以外1- 0- 2-13/16
レース間隔勝率複勝率単回値複回値
5-9週以外6.3%18.8%2564

今回消しとなった中で1着となっているのは前年2010年のGⅠ・桜花賞、オークス、秋華賞すべてを制した2011年のアパパネとなっている(前走は4週前のGⅡ・マイラーズCで4着)。

ポイント5 前走6番人気以下は消し!

比較的各馬の実力関係が事前にはっきりわかる牝馬路線では、前走でもある程度人気が上位に支持されていることが多く、前走でも人気がなかった馬がヴィクトリアマイルで好走する例は少ない。

前走人気着別度数
6番人気以下0- 0- 2- 9/11
前走人気勝率複勝率単回値複回値
6番人気以下0.0%18.2%068

直近2年では前走6番人気以下だった馬でヴィクトリアマイルで上位人気に支持された馬自体が1頭もいない。

ポイント6 前走1400m組は消し!

前走距離の視点で見た時にやはりマイルが適距離の馬の活躍が目立つ。マイル前後の距離では1400mから延長した馬がヴィクトリアマイルでは対応できていないことがわかる。

前走距離着別度数
1400m1- 0- 2-20/23
前走距離勝率複勝率単回値複回値
1400m4.3%13.0%5832

前走で芝1400mの重賞ウィナーも多数いて実績馬も多数いるものの、ほとんどの馬はヴィクトリアマイルで結果を残することができていない。

ポイント7 関東馬は消し!

西高東低と言う長らく競馬界で常識となっている東西の能力差が、関東で行われるGⅠという関東馬にとっての地の利を凌駕するほどにあり、関東馬は実力・人気共に兼ね備えた馬しか結果を残せていない。

所属着別度数
関東馬2- 0- 1-18/21
所属勝率複勝率単回値複回値
関東馬9.5%14.3%5333

一昨年2016年は馬券圏内全て関西馬で占めていた上に、昨年2017年も1着のアドマイヤリードと3着のジュールポレールは関西馬であった。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
6- 5- 3- 4/18
勝率複勝率単回値複回値
33.3%77.8%644250

なんと、好走率は約8割、回収率も250%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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