チューリップ賞2018の競馬予想データ分析…5つの消しで好走率8割超、回収率270超

2018年3月3日、阪神競馬場でチューリップ賞(GⅡ/芝1600m)が行われる。ラッキーライラック、リリーノーブル、マウレア、シグナライズ、サラキア、スカーレットカラーらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

配当額からみると高配当になる場合もあるチューリップ賞であるが、極端な人気薄が絡んでのものではなく、配当が堅く収まらない理由は単勝1番人気以外の上位人気馬の成績が横並びだからである。

とはいえ、単勝二桁人気となるような極端な人気薄の出番はなかなかない。

人気着別度数
10-18人気0- 0- 1-53/54
人気勝率複勝率単回値複回値
10-18人気0.0%1.9%012

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

過去10年の結果から見ると、単勝10番人気以下で馬券圏内に入った馬は2016年に単勝10番人気で3着にくい込んだラベンダーヴァレイのみで基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、9番人気以内を対象に集計

ポイント2 父・ディープインパクト産駒は消し!

リーディングサイアーとして長らく日本競馬を盛り上げている名馬ディープインパクトではあるが、ことチューリップ賞について見ると出走頭数が他種牡馬に比べて飛び抜けて多いものの結果は残せていないことがわかる。

種牡馬着別度数
ディープインパクト2- 1- 3-16/22
生産者勝率複勝率単回値複回値
ディープインパクト9.1%27.3%3075

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

2014年の勝馬ハープスター、2016年の勝馬シンハライトなども輩出しているがいずれも上位人気に支持されていることから、よほど前評判の高い馬であれば別だが、そうでない場合は消しと判断して構わない。

ポイント3 前走京都・阪神以外は消し!

現状、GⅠ・桜花賞へ向けたのステップレースが関東関西ともに整備されてくる中で、たとえ桜花賞と同じ競馬場・同じ距離で行われるチューリップ賞とは言え、関東からの出走は少なく関西馬の活躍が目立つ。

また、関東馬であっても今回が関西圏初出走というよりも、前年末に行われるGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズをはじめとして前走で関西圏の競馬場に出走している馬が活躍している。

前走場所着別度数
京都・阪神以外1- 3- 1-17/22
前走場所勝率複勝率単回値複回値
京都・阪神以外4.5%22.7%16974

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

ただし、、阪神ジュベナイルフィリーズからの出走組が前走レース毎の成績では最も良いが、芝の状態などは異なるため無条件に買いと判断するのは危険だ。

ポイント4 前走15頭立て以下は消し!

この時期までに行われる2歳・3歳特別戦や重賞では出走頭数が少頭数となることも多いが、やはりフルゲートに近い多頭数で揉まれた馬のほうが経験値もあがり、チューリップ賞自体の出走頭数に関係なく活躍できている。

前走頭数着別度数
15頭立て以下1- 4- 2-35/42
前走頭数勝率複勝率単回値複回値
15頭立て以下2.4%16.7%1375

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

昨年2017年にミスパンテールは一昨年夏の新馬戦(9頭立て)勝利後の長期休養明けで2着に入ったが、こういった例は過去10年で見た場合に他に例がない。

ポイント5 前走5番人気以下は消し!

勝ち抜き戦の様相が強いクラシック戦線において、血統をはじめとして様々な要素から前評判の高い馬が、結果を残してチューリップ賞に出走した上で更に結果を残して桜花賞へ向かっている。

前走人気着別度数
5-18人気2- 2- 2-18/24
前走人気勝率複勝率単回値複回値
5-18人気8.3%25.0%18294

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

このデータで3着以内に入っている馬6頭の内、5頭までもが2013年以前となっており、近年ではなおのこと、該当馬がいないことがわかる。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
6- 4- 4- 3/17
勝率複勝率単回値複回値
35.3%82.4%380178

集計期間:2008. 3. 8 ~ 2017. 3. 4

なんと、好走率は80%超、回収率も約280%を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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