東海S2018の競馬予想分析…ドラゴンバローズに浮かび上がる3つの不安材料

2018年1月21日、中京競馬場で東海ステークス(GⅡ/ダート1800m)が行われる。テイエムジンソク、アポロケンタッキー、ディアデルレイ、シャイニービームらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

ドラゴンバローズは、重賞初挑戦となった2走前のシリウスSでクビ差の2着と好走。前走のベテルギウスSは休み明けだったことも影響し、12着と大敗を喫したが、ひと叩きされた今回は巻き返しに燃えている。

前走から相手関係は強化されるが、中京ダートは【2・3・0・1】と得意。さらに、コンビを組んで【2・3・1・0】と相性抜群の和田騎手に鞍上が戻るのも魅力だ。

ただ、データを見ると、厳しい戦いは避けられそうにない。重賞初制覇への障害となり得る不安材料を挙げていく。


目次

不安① 6歳馬

まずは、東海Sの過去のデータから検証する。なお、データは全て東海Sが現在の条件で実施されるようになった2013年以降を対象とする。
このレースで中心となっているのは4、5歳であり、6歳は【0・0・1・19】と不振だ。
6歳以上で括っても【1・3・1・40】と今ひとつの数字。しかも、唯一勝った2014年ニホンピロアワーズ(7歳)はGI馬で、2着に入った3頭もそれ以前にダート重賞を勝っていた。
データからは、高齢なら重賞勝ちの実績は不可欠と言え、重賞未勝利のドラゴンバローズにとっては懸念材料になる。

不安② 前走大敗

前走のベテルギウスSは1番人気に推されながら、行きっぷりが悪く、直線でも伸びを欠いて12着と大敗した。この点でも大幅な割り引きが必要だ。
前走で掲示板を外していた馬は【0・3・1・39】。さらに2桁着順だった馬に限れば【0・0・1・23】と全く振るわない。
前走から着順を上げた馬は、重賞に出走していた馬がほとんどで、オープン特別で大敗したドラゴンバローズにとっては、あまりにも嫌なデータだ。

不安③ 和田騎手のコース成績

コースが改修された2012年以降、和田騎手の中京ダートでの成績は【24・19・24・181】(勝率9.7%、連対17.3%)。全体の数字を見るとまずまずの成績だが、そのうち、オープンクラスでの成績は【0・0・2・16】。クラスが上がると信頼度が下がる。
頼もしいパートナーも、今回の条件では強調材料にならない。

まとめ

得意の中京に替わり、相性のいい和田騎手とのコンビで巻き返したいドラゴンバローズ。ここを勝てば、1か月後のフェブラリーSや、同じ舞台で行われる秋のチャンピオンズCにまで夢が広がる。渡辺薫彦厩舎にとっても重賞初制覇がかかる一戦で、全てのマイナスデータを蹴散らすことができるだろうか。

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