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2019年4月28日、京都競馬場で天皇賞春(GI/芝外回り3200m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

エタリオウ、フィエールマン、ユーキャンスマイル、メイショウテッコンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。情報は現時点での想定による。


天皇賞春2019の日程・時間・賞金

2019年4月28日 15:40

3回京都3日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝3200m (右 外)
本賞金:15000、6000、3800、2300、1500万円

注目の出走予定馬(登録馬)

前哨戦の阪神大賞典を圧勝したシャケトラが調教中の故障で予後不良という一報が飛び込んできた。長期休養明けから一気に状態を上げていただけに残念でならない。ただただ冥福を祈るばかりだ。

さて、競馬TIMESの2週前重賞展望では前哨戦レビューを行うのが基本ではあるが、臨戦過程が散らばっている場合や、ほぼ同レースからの出走となる場合は出走予定馬のストロングポイントとウィークポイントを確認する形をとっている。今回の出走予定馬も阪神大賞典、日経賞に前走が固まっているため、後者の形を取らせていただきたい。

馬名、騎乗予定騎手のあとにそれぞれのポイントを確認していきたい。想定される人気順に記載をした。

エタリオウ M.デムーロ


未だ1勝馬の身ではあるが、ダービーでは唯一後方から追い込んでの4着、神戸新聞杯はダービー馬ワグネリアンに肉薄して2着、続く菊花賞でも大外を回る強い内容で後の有馬記念馬ブラストワンピースに先着しての2着と強烈な末脚は世代トップクラスの破壊力を持つ。前走の日経賞も途中から一気に位置を上げざるを得ない厳しい展開になったが、2着は確保。展開に左右される面はあるが今回はメンバーに恵まれた印象で、能力全開ならアッサリも。


父ステイゴールドの現役時代を彷彿とさせるように、とにかくアタマが取れない勝ち味の遅さだけだろう。あまり器用なタイプではないだけに、イン有利な傾向のある開幕週の京都コースがどうか。

フィエールマン C.ルメール


昨年の菊花賞ではエタリオウの猛追を退け初タイトル。元来から休みを経て本番に挑むスタイルを取っており、AJCC(2着)以来の出走も特に問題はなさそう。前哨戦を使わずぶっつけで挑んだ馬が桜花賞、皐月賞と勝利しており新時代の必勝パターンになる可能性も。


展開的に不向きな面はあったとは言え、前走AJCCは思ったほどの爆発力が見られなかった印象。菊花賞の内容を過信するのは危ないか。

ユーキャンスマイル 岩田康誠


昨年の菊花賞では上記の2頭に食らいつく形の3着で地力を示した。続く万葉S(2着)こそヴォージュの巧みな逃げを捉えきれなかったが、続くダイヤモンドSでは最後方からインを突き抜ける圧勝劇で改めて地力とスタミナの豊富さを見せつけた格好だ。距離適性という面ではメンバー随一だろう。


やはり前走のダイヤモンドSを見る限り左回りのほうが弾けるのは間違いない。右回りは若干モタれる面があり、そこをどうカバーするかだろう。

グローリーヴェイズ 川田将雅


菊花賞5着から挑んだ前走の日経新春杯では上がりのかかるタフな流れを4角進出から一気に抜け出した。昨夏の佐渡Sでは新潟コースの高速決着にも対応しており、高速馬場になりやすい開幕週の京都も十分にこなせる余地がある。


血統的には前走ぐらいの距離がよさそう。外を回したとは言え菊花賞ではラスト若干甘くなっているのは事実で、スタミナ面がカギになりそう。

メイショウテッコン 福永祐一


前走の日経賞では武豊騎手の巧みなペースメイクでエタリオウ以下を封じる逃げ切りを見せた。陣営も日経新春杯の敗退からしっかりと馬を立て直していた。とにかくマイペースで前に行ければしぶといタイプで、これといった先行馬のいない今回はマイペースでレースができそう。


展開的に厳しく位置取りも苦しくなったとは言え、菊花賞は勝ったフィエールマンから約2秒差の大敗。距離延長は一概にプラスではないだろう。

クリンチャー 三浦皇成


昨年の天皇賞でも3着と健闘しており、秋は凱旋門賞にも挑戦した同馬。、海外遠征以降メンタル面が不安視されたものの、前走の日経賞では久々に勝負どころでこの馬らしい粘りを見せた。復調気配にあるのは間違いなさそう。


復調気配にあるとはいえ、昨年の天皇賞よりも上の仕上がりにまで至るかどうかは微妙。また、本質的にはもう少し短い距離が良さそうで、ある程度時計のかかる馬場の方が持ち味のしぶとさを活かせるのは間違いない。

ロードヴァンドール 横山典弘


ダイワメジャー産駒ではあるものの、前走の阪神大賞典では一気のロングスパートで3着に粘る豊富なスタミナを見せた。変幻自在の横山典弘騎手が今回もレースメイクのカギを握れるような展開になれば面白い。


前走はGⅡにしてはメンバーが薄かったのも事実で、一概にGⅠで一気の相手強化になる点がどうか。

パフォーマプロミス 北村友一

◎馬場を問わず好位から動けるレースセンスが魅力。京都コースでも昨年の日経新春杯を制しており、高速馬場にも対応可能。

✕とにかくGⅠとなると惨敗が目立つ。ステイゴールド産駒にしては淡白な面があり、その辺りは若干ネックか。

カフジプリンス 中谷雄太

◎前走の阪神大賞典ではズブズブになりながらも中谷騎手の叱咤激励に応えて2着を確保。スタミナ面ではこのメンバーでも上位のものがありそう。

✕逆に、いかにもこのメンバーではスピード不足な印象。一雨でもあれば違うだろうが、開幕週の馬場は厳しそう。

チェスナットコート 坂井流星

◎昨年のこのレースでは外を回らされる厳しい形ながら5着と健闘。中団から長く良い脚を使える点が強み。

✕その昨年のレース以来、勝負どころで反応しないスランプに陥っている。前走も4角で置かれてしまったようにまだ復調途上か。

リッジマン 蛯名正義

◎スウェプトオーヴァーボード産駒でありながら、ダイヤモンドS、ステイヤーズSといった長距離重賞で実績のある同馬。スタミナ面ならこのメンバーでも最上位だろう。

✕上がりが早くなるレースになると厳しく、昨年の有馬記念の内容を見る限りGⅠではキレ不足な印象。

ケントオー 幸英明

◎距離を伸ばして新味を出している同馬。馬券圏内にまではあと一歩だが、前走の阪神大賞典でも4角の躓きさえ無ければ馬券圏内も見えていたようにジリジリと上向いている。

✕流石にこのメンバーではスピードが足りない。

プリンスオブペスカ 未定

◎藤井勘一郎騎手が手綱を取ったここ2戦の内容は条件戦とは言え悪くない。

✕出否未定という点もあるが、流石に初のオープン挑戦がここでは厳しい。

現時点での登録馬は以下の通り。

エタリオウ 牡4 Mデムー騎手 友道厩舎
カフジプリンス 牡6 中谷騎手 矢作厩舎
クリンチャー 牡5 三浦騎手 宮本厩舎
グローリーヴェイズ 牡4 川田騎手 尾関厩舎
ケントオー 牡7 幸騎手 西橋厩舎
チェスナットコート 牡5 坂井騎手 矢作厩舎
パフォーマプロミス 牡7 北村友騎手 藤原英厩舎
フィエールマン 牡4 ルメール騎手 手塚厩舎
プリンスオブペスカ 牡5 ○○騎手 松永昌厩舎
メイショウテッコン 牡4 福永騎手 高橋忠厩舎
ユーキャンスマイル 牡4 岩田康騎手 友道厩舎
リッジマン 牡6 蛯名騎手 庄野厩舎
ロードヴァンドール 牡6 横山典騎手 昆厩舎
ヴォージュ 牡6 和田騎手 西村厩舎

想定人気・予想オッズ

1番人気 エタリオウ 2.4倍
10番人気 カフジプリンス 72倍
5番人気 クリンチャー 14.4倍
4番人気 グローリーヴェイズ 10.6倍
13番人気 ケントオー 115.9倍
11番人気 チェスナットコート 74.9倍
8番人気 パフォーマプロミス 52.1倍
2番人気 フィエールマン 3.4倍
14番人気 プリンスオブペスカ 252.4倍
6番人気 メイショウテッコン 16.6倍
3番人気 ユーキャンスマイル 6.3倍
12番人気 リッジマン 88.8倍
7番人気 ロードヴァンドール 35.5倍
9番人気 ヴォージュ 58.7倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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