(C)はねひろ

2018年10月28日、東京競馬場で天皇賞秋(GⅠ/芝2000m)が行われる。天皇賞秋の過去10年の結果を見ていくと、三連単の高額配当は2011年の214,010円が最高で、10万円以上になったのは3回とそこそこある。一方で1万円以下で終わったケースは2回あるが、平均的な結果と言えなくもない。

単勝オッズは2010年の220円が最低で、最高は2011年の3,330円となっている。1000円以上の単勝は5回もあり、人気サイドではなかなか決まらないことを示す。適度に荒れるため、ヒモ荒れを狙うのもありだし、伏兵馬を見つけるのも面白い。去年もレインボーラインが13番人気で3着に入っている。

フルゲートを割ったが少数精鋭という言葉が似合うほどメンバーは揃った。あとはどの馬が来るか。データから探っていきたい。


データ① 重賞実績がしっかりとある

今回は単勝10倍台で勝った馬なども含めて探っていくが、すべての馬に重賞実績があった。2014年の覇者スピルバーグのように初重賞制覇が天皇賞秋だった馬もいるが、スピルバーグも毎日王冠3着、東京コースですべての勝ち星を挙げるなど適性が見られた。2012年の覇者エイシンフラッシュは2010年のダービー馬、2009年7番人気2着のスクリーンヒーローは2008年ジャパンカップ優勝馬など、実績馬の人気落ちも狙いだ。

そうなるとキセキはまさにぴったり。菊花賞を勝ったが、その反動かなかなか結果を出せず、毎日王冠は6番人気にまで落ちた。元々2000メートルあたりで勝っており、左回りでも十分に結果を出す。新潟2000メートルで1分56秒9というタイムもある。菊花賞のイメージがまだ残る中、ここはキセキのスピードが魅力的だ。鞍上は毎日王冠と同じく川田将雅騎手で一番上を狙いたい。

データ② リピーターさんいらっしゃい!

重賞にはリピーターレースと呼ばれるものがあり、去年来た馬がまた来ることがある。過去10年ではウオッカやペルーサ、エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ、イスラボニータ、ステファノスが該当する。これだけいればリピーターレースとしては十二分だが、残念ながら去年の天皇賞秋で3着以内に入った馬は今年いないので残念、と言いたいところだが、ステファノスは今年も出走する。ここを狙えないものか。

ステファノスは富士ステークス以来4年勝っていないが、香港での活躍を始め、2000メートルでは安定した成績を残してきた。着外が続くが悲観すべきものではない。去年の天皇賞秋は歴史的な不良馬場、度外視でいい。毎日王冠は4着だったが2着3着とクビハナ差。これなら復調といってもいいだろう。2015年と16年は前走が毎日王冠、2017年はオールカマーだった。人気落ち確実のここでまた3着以内に来れば高配当だろう。

データ③ 前走惨敗馬は意外と狙える

前走オールカマーだった馬は過去10年一切来ないように、明らかに東京2000メートルと求められるものが違うレースで勝っても本番には直結しない。2011年7番人気1着のトーセンジョーダンは札幌記念を勝ってそのまま天皇賞秋を制したが、この馬はアルゼンチン共和国杯で勝っており、東京での適性もちゃんとあった。前走は距離が合わない、コースが適さないなど様々な理由が合って惨敗した馬が天皇賞秋で復活を遂げている。

その点ではヴィブロスがおすすめだ。ドバイターフを始め、左回りでは安定した実績がある。前走の宝塚記念は4着だったが、海外競馬からの復帰初戦も影響しただろう。メイダン、東京、中京で4戦左回りを走ったが4連対とパーフェクトだ。唯一の勝利は2017年ドバイターフである。2000メートルでは秋華賞1着の実績もあり、その時の鞍上福永祐一騎手がワグネリアン回避の影響でヴィブロスに騎乗する。

まとめ

キセキ、ステファノス、ヴィブロスを推奨したいが、この中ではキセキか。ただステファノスも捨てがたく、ヴィブロスも外しがたい。それでいてダービー馬などに人気が集まって、確実にこの3頭は人気の盲点となる。狙って損はなく、何か1頭穴を開けても何ら不思議ではない。

ステファノスに騎乗するオドノヒュー騎手は6年ぶりの日本となる。不安は大きいが、ピンナ騎手やベリー騎手など秋の時期によく来る騎手が穴を開けることが多い。オドノヒュー騎手の知名度はそんなに高くない分、思い切った騎乗が出来るかもしれない。日本のコースは世界に比べれば乗りやすい。この3頭で決まれば相当つくが、夢物語ではないだろう。

おすすめの記事