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2018年7月8日、福島競馬場で七夕賞(GⅢ/芝2000m)が行われる。

ワンブレスアウェイは昨年7月に、福島の準オープン・阿武隈Sを勝ってオープン入り。その後、着実に力を付け、前走のマーメイドSで2着と、オープンクラスで初めて連対した。

今回は、オープン入りしてから初めて牡馬と対戦するが、実績のあるコースであることに加え、前走から据え置きのハンデ53kgも魅力と言える。重賞初制覇へのポイントを探っていく。


ポイント① 近年は軽ハンデ馬が不振

七夕賞は1979~2004年に1番人気が26連敗と、JRAの重賞で1番人気馬の最長連敗記録を持っているように、かつては荒れるレースとして知られた。

しかし、2013年に開催時期が夏の最終週から2週目に繰り上がると様相が一変。それまでは勝ちタイムが1分59秒を切ったことすらなかったが、2013年以降の5年はすべて1分58秒台で決着している。優勝馬の全5頭に重賞勝ちの実績があり、うち4頭がハンデ57kg、もう1頭も56kgと、比較的重いハンデを背負った実績馬が活躍するようになった。

以前は軽ハンデ馬がよく波乱を演出していたが、2013年以降、ハンデ54kgは【0・0・3・28】と振るわない。ワンブレスアウェイはハンデ53kgで、目立った実績は牝馬限定重賞で2着があるのみ。近年の傾向からは厳しいと言わざるを得ない。

なお、過去10年で牝馬は【1・2・1・9】。唯一優勝したのは、中山で代替開催となった2011年のイタリアンレッドで、福島開催に限定すれば【0・2・0・9】と成績はイマイチだ。

ポイント② 出遅れ癖

ワンブレスアウェイに常に付きまとう課題が、スタート。ほぼ毎度、上位人気に推されているように、早くから能力の高さを評価されていたが、出遅れ癖が出世を阻む大きな要因となっている。前走こそスタートを五分に出て中団につけて好走したが、2番人気に支持された昨年12月のターコイズS(8着)、4番人気だった今年3月の中山牝馬S(11着)などは、いずれも出遅れが響いて人気を裏切った。

今回は小回りの福島で、まだ先行有利が予想される開幕2週目。出遅れは致命傷になりかねない。また、そんな癖のあるタイプだけに、石橋脩騎手がテン乗りとなる点もどうか。

ポイント③ 勝ち星がない芝2000m

全5勝を芝1600~1800mでマークしており、芝2000は【0・1・0・1】。前走のマーメイドSで2着だったが、本質的な適性は未知数だ。

ワンブレスアウェイのきょうだいには、半姉タガノエリザベート(父スペシャルウィーク、ファンタジーS勝ち)、全姉キャットコイン(クイーンC勝ち)、半妹ロックディスタウン(父オルフェーヴル、札幌2歳S勝ち)と3頭の重賞勝ち馬がいるが、いずれも芝1600~1800mを中心に使われている。

1つ上の全姉キャットコインは、全3勝が芝1600m。2つ下の半妹ロックディスタウンは全5戦で芝1800m以下のレースに出走しており、桜花賞後、オークスではなくNHKマイルCに進んだ。すべて所属厩舎は違うが、きょうだいはいずれの陣営も芝1600~1800mに適性を見出していることがわかる。

前走は牝馬限定戦で、道中のペースも緩かったことがプラスに働いた可能性が高いだけに、骨っぽい牡馬が相手でスタミナと底力を問われるようになると、同じような脚が使えるかどうかはわからない。

まとめ

出遅れ癖がネックになっているものの、随所に能力の高さを窺わせているワンブレスアウェイ。ちょうど1年前に準オープンを勝った相性のいい福島で、重賞タイトルを掴むことができるか。

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