プロキオンS2018の競馬予想分析…インカンテーションに潜む3つの死角

ここは負けられない――。

2018年7月8日、中京競馬場でプロキオンステークス(GⅢ/ダート1400m)が行われる。交流重賞2連勝中のサクセスエナジー、黒船賞で中央馬に勝った園田のエイシンヴァラー、オープン特別2連勝中のウインムートが参戦予定だ。その中で実績上位なのがインカンテーションだ。

インカンテーションの前走は交流重賞のかしわ記念だったが、オールブラッシュの逃げにモーニンやベストウォーリアが追走する中、インカンテーションは6番手あたりにいた。しかしオールブラッシュが粘りを見せ、なかなか捕えきれない中、颯爽とゴールドドリームが差し切るレースとなり、インカンテーションは3着に終わった。1番人気を背負っていたが最低限の結果を出すにとどまった。

2017年のマーチステークス勝利で復活を果たすとそれ以降は武蔵野ステークスでの勝利やフェブラリーステークス3着など8歳になった今も結果を出している。当然ながらここでも人気上位になることはほぼ確実な情勢だ。しかし、そんな時だからこそ死角は潜んでいるものだ。そのあたりを見ていきたい。


目次

死角① ダート1400メートル初挑戦

インカンテーションはこれまでに33戦しているが、ダートで見れば1600メートルや1800メートルや1900メートルなどでの結果が目立つ。1900メートルや2000メートルをこなせるということはスタミナがなければならない。一方であまりスピード勝負は関係ない。そんな馬が今回のプロキオンステークスで初めてダート1400メートルに挑戦する。

芝では1400メートルは経験しているが、6年前の新馬戦の話であり、これは参考にならない。まして今回出走予定の馬の多くはダート1400メートルでの実績がある。ダートのマイル重賞が乏しい分、ここを使わざるを得なかった部分もあるのかもしれないが、これまでとは求められるものが違い、それがどう影響するかは未知数な部分がある。

餅は餅屋という言葉があるように、200メートルの距離短縮はこの馬にとってはあまりプラスには働かない。能力で乗り切る可能性もあるが、人気を背負って勝負すべきかどうかは微妙だ。

死角② 騎手の不安

インカンテーションに騎乗する三浦皇成騎手は馬との相性が合っており、武蔵野ステークスの勝利をはじめ、大けがからの復活を果たした三浦皇成騎手の実力を思い出させる組み合わせでもある。ところが、プロキオンステークスだけで考えると実はそうも言っていられない。

まず中京競馬場に乗る機会がそこまで多くないというのがある。先週は中京競馬場で乗る機会があったが、CBC賞で2番人気だったペイシャフェリシタが15着になるなど全くいいところがなかった。三浦皇成騎手の腕が悪いわけではなく、中京競馬場は仕掛け所が難しく、芝やダート、距離によって傾向が大きく変わる。そこで勝ち切ることは意外と大変である。

もちろんそんなことは大したことのない話かもしれないが、別のデータとして今年は2着や3着が多く、勝ち切れていない。このあたりもあまりいいデータとは言えない。調子が悪いとまでは言い切れないにしてもイマイチ突き抜けない。そのあたりはかなり不安な要素だ。

死角③ 7歳以上は勝ち星なし

中京競馬場での開催になった2012年以降のプロキオンステークスのデータを見ると、4歳から6歳まで満遍なく勝利経験がある中、7歳以上は1回も勝っていない。もっと言えば、8歳はブライトラインが3着になっただけで連対すらない。夏場になると、年齢を重ねた馬は少し身に堪えるものがあるのかもしれない。

インカンテーション自身は夏に強く、レパードステークスなどを勝利しているので暑さに強いと言いたいところだが、ここ数年は夏のレースに出ていない。久しぶりにこの時期のレースに登場し、しかも8歳という年齢になっている。このあたりは若干の不安要素であり、年齢の壁に勝てるかが見どころだ。

まとめ

血統面を見ると、母オリジナルスピンが産んだ馬のほとんどは中央で勝ち上がり、しかもダート中距離という同じような結果を残している。父親が違っても同じような結果が生まれることから、この馬に短距離適性があると断言することはやや難しい。父シニスターミニスターはキングズガードと同じだが、キングズガードの母は芝の短距離で勝っている。

様々な面で見ても、強調すべき材料がないのが実情だ。もちろんこの中では実績はトップであり、疑う余地はない。しかしダート1400メートルではどうかという不安は払拭できない。それどころか、厳しいデータが並ぶ。人気を背負う馬だからこそ、ここは疑ってかかるというのがいい線だろう。

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