6月24日、阪神競馬場で行われる宝塚記念には、上半期のグランプリだけに東西の有力馬が一同に顔を揃えるレースとなりそうだ。ファン投票1位から出走となるサトノダイヤモンドが昨年の阪神大賞典以来となる約1年ぶりの勝利を目指す。また競馬界を席巻する最強4歳世代からは、キセキとダンビュライトがエントリー。
昨年の菊花賞馬に加えて、4歳世代のクラシックを賑わした素質馬にも注目が集まる。その他にもGI馬のサトノクラウン、ヴィブロスや香港馬ワーザーなど楽しみな馬達が出走を予定している。
そんな多くの有力馬の中で今回は、パフォーマプロミスに焦点を当てることにする。前走の目黒記念では、内伸びの馬場を外から追い込み3着と前哨戦としては申し分ない内容。6歳馬ながら初のGI挑戦となるパフォーマプロミスを3つの視点から紐解いていこう。
目次
視点①ステイゴールド産駒
パフォーマプロミスはステイゴールド産駒である。過去10年におけるステイゴールド産駒の成績だが、述べ13頭の挑戦のうち、4頭で5勝を挙げる良績を残している。
勝率・連対率・複勝率は共に38.5%を記録している。
2009年宝塚記念1着馬ドリームジャーニー(ステイゴールド産駒)
2010年宝塚記念1着馬ナカヤマフェスタ(ステイゴールド産駒)
2012年宝塚記念1着馬オルフェーヴル(ステイゴールド産駒)
2013年宝塚記念1着馬ゴールドシップ(ステイゴールド産駒)
2014年宝塚記念1着馬ゴールドシップ(ステイゴールド産駒)
抜群の相性を誇るステイゴールド産駒であるパフォーマプロミスを宝塚記念を考察する上で、軽視することはできないだろう。
視点②藤原厩舎×戸崎騎手
今年の皐月賞をエポカドーロで制したコンビでもある藤原厩舎と戸崎騎手のコンビが宝塚記念でもタッグを組む。関西の厩舎と関東の所属騎手である両者だが、このコンビは非常に期待値の高いコンビといえる。過去5年のうち、計107回記録している同コンビにおける成績が以下の通りである。
勝率 | 連対率 | 複勝率 |
22.4% | 38.3% | 50.5% |
ご覧の通り、2回に1回は馬券に絡んでいる組み合わせといえ、期待値は高い。馬券を組み立てる上で、宝塚記念に限らず今後も信頼することができるコンビといえるだろう。
視点③先行馬
宝塚記念の舞台となる阪神・芝2200mは、外回りコースではなく内回りコースを使用することからも、先行馬による激走が目立つレースである。ゴール直前で上り坂を越えるコース設計ということもあり、最後の直線で各馬脚色が一緒になってしまうことが挙げられるだろう。
2015年の優勝馬であるラブリーデイも2番手から抜け出す競馬で見事勝利を収めている。過去10年における先行馬(4角4番手以内の馬)の成績であるが、複勝率で31%を超えており、宝塚記念でも先行馬が有利であることは明白のレースだ。
以上のことからも初の重賞制覇となった日経新春杯で3番手から抜け出す強い競馬を披露するなど、先行力を活かしたレースぶりを覗かせるパフォーマプロミス。正に宝塚記念で激走が期待できる脚質の持ち主ともいえる
まとめ
如何だったろうか?血統、調教師×コンビ、脚質と3拍子の好材料が揃っているパフォーマプロミス。初のGI挑戦になるものの、充実期を迎えGIでも戦える実力は兼ね備えている馬である。陣営サイドとしても今後の更なる飛躍に向け、メイチの仕上げで臨んでくるはずだ。今年の宝塚記念では、果たしてどのような結末が用意されているのか。週末の競馬開催を待つことにしよう。