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ジューヌエコールの勝因、シュウジの敗因は?函館スプリントS2017結果

(C)@nachi0048

6月18日に函館競馬場で行われた函館スプリントステークス(GIII/芝1200m)で、3番人気のクロフネ産駒ジューヌエコール(牝3)が、4番人気のキングハートを押さえて勝利した。1番人気のセイウンコウセイは4着だった。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2017年 6月18日(日) 1回函館2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第24回函館スプリントS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 13頭立

馬名S性齢
8ジューヌエコール牝33
3キングハート牡44
4エポワスセ97
12セイウンコウセイ牡41
5イッテツ牡511
7エイシンブルズアイ牡68
2ノボバカラ牡510
9レヴァンテライオン牡39
13ブランボヌール牝45
1010シュウジ牡42
1111ホッコーサラスター牝612
121ラインハート牝613
136クリスマス牝66

LAP 11.7-10.1-10.4-11.0-11.4-12.2
通過 32.2-43.2-54.6-66.8  上り 66.8-55.1-45.0-34.6  平均 1F:11.13 / 3F:33.40

払い戻し

単勝  8 \720
複勝  8 \270 / 3 \320 / 4 \490
枠連  3-6 \2800 (11)
馬連  03-08 \3090 (11)
ワイド 03-08 \1060 (11)/ 04-08 \1760 (21)/ 03-04 \1580 (19)
馬単  08-03 \6000 (21)
3連複 03-04-08 \13120 (43/286)
3連単 08-03-04 \55520 (177/1716)

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

11.7-10.1-10.4-11.0-11.4-12.2

前後半600mのタイムを比較してみると、レースの本質が見えてくる。

32.2−34.6


テンの3ハロンは32.2秒。スプリント戦よりさらに短い直千競馬のようなタイムだ。この時計はやや重開催だった今年の高松宮記念はもちろん、良馬場開催だった昨年の高松宮記念やスプリンターズステークスを上回る。

要するに、極端なハイペースとなり、前が潰れて差し馬が台頭した、ということだ。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ジューヌエコール

さすが短距離種牡馬クロフネの産駒といったところ。初のスプリント戦でしっかりと真価を発揮してみせた。

今回は血統に加え、前述の展開や50キロの斤量、そして距離短縮のローテーションなど、様々な要素が“ハマった”。

よって、次回は条件が悪化する可能性が高い。もし今回より条件が良くないレースに使われた場合、馬券的な観点からすると、気をつけたほうがいいだろう。

2着 キングハート

内枠からロスのない競馬をして2着に台頭してきた。この馬も距離ロスの少ない内枠や、展開がハマった。条件は悪くなかったが、1着馬がハマりにハマったこと、さらに1着馬より決めて勝負に向いていなかったことで2着となった。

3着 エポワス

9歳ながら驚異的な追い込みで3着を確保。もともと洋芝が得意なスプリンターだったことに加え、展開がハマった。引き続き洋芝などの重たい馬場では注意が必要だろう。反対に軽い馬場になると力を発揮できない傾向にあるため、注意したい。

4着 セイウンコウセイ

唯一のGI馬は4着まで。もっとも、鬼のようなハイペースを2番手で追走していたのだから無理もない。むしろ先行勢が全滅する中、よく4着に粘った、と評価した方がいいだろう。

今回はその他にも向かない条件が多数あった。叩かれて向上してくるはずのため、評価を落とす必要はないだろう。

5着 イッテツ

追い込んだが馬券には絡めず。展開が向いた中でこの順位では力負けと判断されても仕方ない。


6着 エイシンブルズアイ

追い込んだが馬券には絡めず。展開が向いた中でこの順位では力負けと判断されても仕方ない。

7着 ノボバカラ

初芝に挑戦したが、流れが向いた中で7着。上がり最速を使っているように全くダメなわけではないが、ダートのほうが合っている。

8着 レヴァンテライオン

展開△。見直し可。

9着 ブランボヌール

展開×。見直し可。

10着 シュウジ

自分が作ってしまったペースではあるが、それにしても速すぎた。近走あまり結果が出ていない中で2番人気は支持を集めすぎた印象も。次走、人気落ちした中でどれだけ立ち直れるか。

11着 ホッコーサラスター

力負け。

12着 ラインハート

力負け。

13着 クリスマス

展開×。見直し可。


なぜセイウンコウセイは惨敗したのか?函館スプリントSの3つ敗因

(C) Meteorshoweryn

GI馬がまさかの敗戦を喫した。

6月18日に函館競馬場で行われた函館スプリントステークス(GIII/芝1200m)で1番人気のセイウンコウセイ(牡4)が4着に敗れた。勝ったのは3番人気のジューヌエコールだった。

なぜ、高松宮記念の覇者はGIIIで敗れることになったのか? その理由を探っていこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母の父Capote
母の母PatentlyClear
性別
馬齢4 歳
生年月日2013年3月8日
毛色栗毛
馬主西山茂行
調教師上原博之(美浦)
生産牧場桜井牧場
産地新ひだか町
馬名意味冠名+恒星

圧倒的な人気を集めた背景

セイウンコウセイは2.1倍の圧倒的な人気を集めていた。

それもそのはず。彼は春のスプリントGI高松宮記念を制していた。上り調子の上がり馬、しかも4歳馬の賞金が夏に半減したことで、函館スプリントSには斤量56キロで出走がかなった。

GI馬が56キロで出走してくる。しかも2番人気に支持されているのは2戦連続で1秒以上の大敗を喫しているシュウジ、そして同じく3走連続で馬券に絡めていないジューヌエコールだったのだから、セイウンコウセイが人気に支持されたのも当然だろう。

しかし、結果として、セイウンコウセイは馬券に絡むことができなかった。一体なぜ、GI馬は凡走するに至ったのか?

凡走の理由① 血統の壁

もっとも大きな理由の一つが血統だと考えられる。レース前、競馬TIMES編集部では「人気馬セイウンコウセイの優勝が困難な3つの理由」と題し、検証記事を掲載していた。そちらから、引用していこう。

―――


まずはアドマイヤムーン産駒という点が引っかかる。

というのも、アドマイヤムーン産駒は今まで、一度も休み明けで重賞を勝ったことがないのだ。

間隔着別度数
連闘0- 0- 0- 1/ 1
2週3- 1- 0- 14/ 18
3週1- 3- 3- 24/ 31
4週1- 0- 2- 22/ 25
5~ 9週3- 1- 2- 38/ 44
10~25週0- 6- 4- 20/ 30
半年以上0- 0- 0- 0/ 0
間隔勝率複勝率単回値複回値
連闘0.0%0.0%00
2週16.7%22.2%133144
3週3.2%22.6%110128
4週4.0%12.0%820
5~ 9週6.8%13.6%3838
10~25週0.0%33.3%090
半年以上

重賞勝ちは間隔が2〜9週に集中している。2カ月半以上、間隔が空いた中で挑んだ重賞では(0−6−4−20)。複勝率は高いものの、勝ち切るまでには至っていない。

―――

セイウンコウセイは今回、約4カ月の休み明けだった。久々だったことがマイナスに働いた可能性は、十分に考えられる。

凡走の理由② 続・血統の壁

さらに血統的な面を掘り下げるなら、アドマイヤムーン産駒は函館芝1200mで散々な成績しか残せていない。

種牡馬着別度数
アドマイヤムーン3- 3- 1-42/49
勝率複勝率単回値複回値
6.1%14.3%2731

こちらは2014年以降に出走したアドマイヤムーン産駒全馬の成績だが、50頭近く走って勝ったのは3頭のみ。回収率を見ると、穴馬は全く走っていないことが分かる。

セイウンコウセイにとって、コースも決して合う条件ではなかったわけだ。

凡走の理由③ 厳しかった展開

そして何といっても展開が厳しすぎた。前後半600mのタイムを比較してみると……

32.2−34.6


なんと最初の3ハロンは32.2秒。いくら函館が高速馬場だったとはいえ、いかにハイペースだったかが分かる。

なお、テンの3ハロンのタイムは、やや重開催だった今年の高松宮記念はもちろん、良馬場開催だった昨年の高松宮記念やスプリンターズステークスを上回るペースだ。

このペースを2番手で追走したら、いくらなんでももたない。逃げたシュウジを筆頭に先行馬が全滅だったことが、展開の厳しさを示している。

むしろこのペースで4着に粘ったセイウンコウセイを称えるべき、とすら言えるレースだったわけだ。

まとめ

以上のように、セイウンコウセイにとって厳しい条件が揃ったレースだった。

しかし、逆に考えれば今後出走するレースは今回より条件が好転するはず。状態も上がっていくことだろう。

この敗戦を糧に、さらなる栄冠を勝ち取れるのか、注目されるところだ。


函館スプリントS2017の予想データ分析…人気馬セイウンコウセイの優勝が困難な3つの理由

(C) Meteorshoweryn

今週は函館競馬場で函館スプリントステークス(函館スプリントS/GIII/芝1200m)が行われる。

上位人気に支持されることが確実なのが、春のスプリント王セイウンコウセイ(牡4)だ。高松宮記念を制した乗りに乗る4歳馬、しかも56キロで出走ということで、圧倒的な人気に支持されることが予想される。

しかし、セイウンコウセイが函館スプリントSを制するためには、いくつかの障害をクリアしなければならない。しかも、そのハードルは決して低くない。

今回はセイウンコウセイが函館SSを制する上でパスしなければならない理由に迫っていこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母の父Capote
母の母PatentlyClear
性別
馬齢4 歳
生年月日2013年3月8日
毛色栗毛
馬主西山茂行
調教師上原博之(美浦)
生産牧場桜井牧場
産地新ひだか町
馬名意味冠名+恒星

競走成績

レース名距離S着順人気
高松宮記G1芝12005
シルクロHG3芝12004
淀短距離芝12005
渡月橋H1600芝140011
白秋S1600芝1400138
さくらん1000芝12001
500万下*芝14004
500万下*芝14004
未勝利ダ12001
未勝利ダ12002
未勝利ダ14006
未勝利*ダ14003
未勝利*芝16009
未勝利*芝1800124
新馬芝18009

困難な理由その1 血統の壁①

まずはアドマイヤムーン産駒という点が引っかかる。

というのも、アドマイヤムーン産駒は今まで、一度も休み明けで重賞を勝ったことがないのだ。

間隔着別度数
連闘0- 0- 0- 1/ 1
2週3- 1- 0- 14/ 18
3週1- 3- 3- 24/ 31
4週1- 0- 2- 22/ 25
5~ 9週3- 1- 2- 38/ 44
10~25週0- 6- 4- 20/ 30
半年以上0- 0- 0- 0/ 0
間隔勝率複勝率単回値複回値
連闘0.0%0.0%00
2週16.7%22.2%133144
3週3.2%22.6%110128
4週4.0%12.0%820
5~ 9週6.8%13.6%3838
10~25週0.0%33.3%090
半年以上

重賞勝ちは間隔が2〜9週に集中している。2カ月半以上、間隔が空いた中で挑んだ重賞では(0−6−4−20)。複勝率は高いものの、勝ち切るまでには至っていない。

例えばアドマイヤムーンの代表産駒、ハクサンムーンは休み明けの戦績が(0−4−0−4)と未勝利。2着には4回来ているが、うち2回が1番人気、2回が2番人気と、上位人気に支持されながら勝つことができていないのだ。

セイウンコウセイも3回の休み明けで2着が1回、2回は着外となっている。


まずは休み明けという関門をクリアする必要があるわけだ。

困難な理由その2 血統の壁②

もう一つ血統的な懸念点があるとすれば、函館芝1200mでアドマイヤムーン産駒が不振という点だ。

種牡馬着別度数
アドマイヤムーン3- 3- 1-42/49
勝率複勝率単回値複回値
6.1%14.3%2731

こちらは2014年以降に出走したアドマイヤムーン産駒全馬の成績だが、50頭近く走って勝ったのは3頭のみ。回収率を見ると、散々な数字になっている。人気馬はかろうじて走っているが、穴馬は全く走っていないことが分かる。

穴馬が走らないということは、コースにハマっていないということ。適性が高いわけではないため、適正の高い馬に足元をすくわれかねないといえる。

困難な理由その3 1番人気の信頼性は…

さらに、函館スプリントS自体の傾向も気になるところだ。

というのも、函館SSでは一番人気に支持された馬があまりいい成績を残せていない。

日付馬名S性齢着順
2016オメガヴェンデッタセ5
2015コパノリチャード牡514
2014ストレイトガール牝511
2013ドリームバレンチノ牡6
2012ロードカナロア牡4
2011カレンチャン牝4
2010ビービーガルダン牡6
2008キンシャサノキセキ牡5
2007アドマイヤホクト牡312

勝ったのはカレンチャン、キンシャサノキセキという歴代屈指のスプリンターのみ。ストレイトガールやコパノリチャードは人気を裏切り、最強のスプリント王ロードカナロアも勝ちきれなかった。

理由はいくつかあるが……

・始動戦として使われることが多いため、本気度が高くない
・小回りコースで内に馬が殺到しやすく、前が詰まりやすい

といった要因がある。セイウンコウセイもこのパターンに該当する可能性は十分にあると考えられるのだ。


まとめ

いかがだっただろうか? セイウンコウセイが有力馬の1頭であることは間違いないが、勝ち切るためにクリアしなければならないハードルは決して低くないのだ。

果たしてセイウンコウセイは今までの傾向を打ち破れるのか? そういった観点から出走のときを待つのも面白いだろう。


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