2019年3月17日、中山競馬場でスプリングステークス(GⅡ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるクリノガウディー、シークレットラン、ディキシーナイト、ヒシイグアス、ファンタジスト、ロジャーバローズなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
スプリングステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬全10頭が5番人気以内で、1番人気が4勝。クラシック候補が勝ち負けすることが多く、大荒れは少ない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① オープンで好走実績か昇級初戦
まずオープン実績に目を向けると、勝ち馬10頭中6頭に芝のオープン特別勝ちか、芝重賞で連対の実績があった。残る4頭は前走が500万下1着で、オープン初挑戦だった。オープン競走に出走歴がある馬なら好走実績が必要で、それ以外は500万下を勝ったばかりの馬が中心になる。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬10頭中8頭に芝1800mでV歴があった。残る2頭のうち、1頭は朝日杯FSを勝っており、もう1頭はきさらぎ賞で3着と好走していた。
予想参考データ② キャリア3~5戦の馬が中心
キャリアは以下の通り。
キャリア1戦(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
キャリア2戦(1-1-0-8)
勝率 10.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
キャリア3戦(2-5-4-18)
勝率 6.9% │ 連対率24.1% │ 複勝率37.9%
キャリア4戦(4-3-3-26)
勝率 11.1% │ 連対率19.4% │ 複勝率27.8%
キャリア5戦(2-1-1-17)
勝率 9.5% │ 連対率14.3% │ 複勝率19.0%
キャリア6戦(1-0-1-16)
勝率 5.6% │ 連対率5.6% │ 複勝率11.1%
キャリア7戦(0-0-1-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率9.1%
キャリア8戦以上(0-0-0-11)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ③ 前走は1着か、重賞で3着以内
前走のクラス別成績は以下の通り。
新馬・未勝利(0-0-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
500万下(4-5-4-30)
勝率 9.3% │ 連対率20.9% │ 複勝率30.2%
オープン特別(1-0-1-18)
勝率 5.0% │ 連対率5.0% │ 複勝率10.0%
GⅢ(3-4-1-37)
勝率 6.7% │ 連対率15.6% │ 複勝率17.8%
GⅡ(0-0-1-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率16.7%
GⅠ(2-1-3-7)
勝率 15.4% │ 連対率23.1% │ 複勝率46.2%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(6-7-3-48)
勝率 9.4% │ 連対率20.3% │ 複勝率25.0%
前走2着(1-1-6-13)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率38.1%
前走3着(3-0-0-3)
勝率 50.0% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
前走4着(0-1-1-7)
勝率 0.0% │ 連対率11.1% │ 複勝率22.2%
前走5着(0-1-0-11)
勝率 0.0% │ 連対率8.3% │ 複勝率8.3%
前走6~9着(0-0-0-16)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走10着以下(0-0-0-13)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
勝ち馬全10頭の前走が1着、もしくは芝重賞で3着以内。
予想参考データ④ 勝率では関東馬が優勢
美浦(6-4-7-54)
勝率 8.5% │ 連対率14.1% │ 複勝率23.9%
栗東(4-6-3-55)
勝率 5.9% │ 連対率14.7% │ 複勝率19.1%
2019年の主役候補は?
中心となるのはタガノディアマンテ。芝1800mで未勝利戦を勝ち、前走のきさらぎ賞で2着と好走。引き続き期待できる。
クリノガウディーは前走の朝日杯FSで2着。芝1800mの新馬戦を勝っており、距離延長は問題ないだろう。
ヒシイグアスは前走の若竹賞を逃げ切り、中山で連勝中。ここまで連対率100%と安定感も光る。
ロジャーバローズも同じく3戦2勝2着1回の戦績。重賞制覇の可能性は十分。
ディキシーナイトは前走のクロッカスSを1番人気で快勝。芝2000mでV実績があり、2Fの距離延長に対応できればチャンスはある。
コスモカレンドゥラは芝1800m以上で2勝。前走がホープフルS4着なら悪くない。
重賞2勝と実績No.1のファンタジストは芝1800m以上が未経験で、距離を克服できるかがカギになる。