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2019年3月24日、中京競馬場で高松宮記念(GI/芝1200m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

モズスーパーフレア、ダノンスマッシュ、ナックビーナス、レッツゴードンキらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。想定や出走予定馬は2週前の情報による。


高松宮記念2019の日程・時間・賞金

2019年3月24日 15:40

2回中京6日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝1200m (左)
本賞金:11000、4400、2800、1700、1100万円

注目の出走予定馬(登録馬)

今回の2週前展望では主要なステップレースの分析を含めて出走予定馬を紹介したい。今回はオーシャンS、阪急杯、シルクロードSの3つの前哨戦から、出走予定馬の前走の走りをピックアップして分析する。

オーシャンS

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1着 モズスーパーフレア
2着 ナックビーナス
3着 ダイメイフジ
4着 ペイシャフェリシタ
5着 ショウナンアンセム
9着 キングハート
10着 ダイメイプリンセス
15着 スノードラゴン
16着 ラブカンプー

同距離のトライアルレースということもあり多数の馬がこのレースから出走予定。

1.07.1の勝ち時計が示す通りスピード重視で行った行ったの決着になったが、前半32秒3の激流でもアッサリ逃げ切ってしまったモズスーパーフレアを褒めるしか無いだろう。

特に中山コースの成績が良い同馬だが、ハイラップで逃げて後続に足を使わせる形が中山の坂も相まってハマると考えて良さそう。そういった意味では今回もマイペース……他馬にとっては追走に苦しむペースでで逃げられれば後続が追いつくのは至難の業で、中京に変わっても最後の坂上までにセーフティリードがあればチャンスは十分とみる。

およそ1馬身差をつけられたナックビーナスは番手からの流れ込み。といってもこの馬のパフォーマンスも高く、最後までモズスーパーフレアを追いかけていったスピードの持続力は評価できる。時計のかかる馬場でもこのオーシャンSのような高速決着でも対応でき、牝馬ながらにして58キロの酷量(前々走)をこなすタフさやパワーもある。昨年の高松宮記念でも3着しておりコース替わりの不安も無さそうだ。

ナックビーナスから3着以下には2馬身の差がついており、パフォーマンス的には一歩落ちる印象。昨年のスプリンターズSでも好走したダイメイプリンセスやラブカンプーあたりは実績でも見劣らないが、今年に入って全く結果が出ていない。スプリント戦を走るような牝馬は崩れると脆く、一気の巻き返しまではどうだろうか。高松宮記念が引退レース予定の大ベテランスノードラゴンは藤田菜七子騎手が騎乗予定。

阪急杯

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2着 レッツゴードンキ
3着 ロジクライ
7着 ミスターメロディ
8着 ラインスピリット
13着 ヒルノデイバロー

スマートオーディンの鮮やかな復活劇が印象的なこのレースだったが、レッツゴードンキやロジクライといった人気馬も自分のパフォーマンスは見せた印象。

レッツゴードンキは7歳にしても極端な衰えはなく、テンに行けなくなっていたような印象があったものの、この阪急杯では先行してしぶとい伸びを見せた。中京芝1200mはベスト条件で、王者ファインニードルが引退して混戦模様のスプリント戦線ならまだまだ勝負になるだろう。

ロジクライは若干の出遅れから位置取りが後ろになってしまったが、直線はじわりと脚を伸ばして3着まで押し上げた。今回さらに距離が短縮になるスプリント戦がベストだとは思わないが、昨秋から起床的な前向きさが顕在化してきており折り合い面に不安が出てきた。1200m戦なら適性はともかく、折り合いの不安はないので自分の力は発揮できるだろう。あとはモズスーパーフレアが作るであろうハイラップにどこまで対応できるか。

このレースで人気を集めたミスターメロディは昨冬好走した阪神C(2着)と同条件ながらも着順を落としてしまった。レースぶりに落ち度はなかったように見えるが、阪神Cの時よりも軽い馬場だったのが影響しただろうか。そういった意味では距離短縮でさらにスピードが求められる今回は少し厳しい戦いになりそう。

ラインスピリットは自分の時計で競馬はできているだけに、あとは昨年のスプリンターズS(3着)同様どれだけうまく立ち回れるかが本番へのカギ。ヒルノデイバローはもとからムラな馬ではあるが、流石に昨今は精彩を欠いている。厳しいか。

シルクロードS

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1着 ダノンスマッシュ
3着 ティーハーフ
5着 アレスバローズ

ロードカナロア産駒の本格派スプリンター、ダノンスマッシュが昨年の京阪杯に続く重賞連勝で完全に軌道に乗った印象。

どちらも単純な時計的にはそれほど抜けたパフォーマンスではないが、好位からあっさりと前をねじ伏せて後続に差を詰めさせない横綱相撲は父のロードカナロアを彷彿とさせるものがある。上昇度と相手関係から高松宮記念でも中心視が期待されるが、1つ懸念されるのは左回りという点。1200mでの経験こそないが、1400mと1600mで出走し2着、7着、7着と結果が出ていない。昨年のファルコンS(中京芝1400m)でも1番人気ながら7着と敗れており、適性面では若干気になる要素だ。ただ、距離短縮と本格化した今ならこなしてもまったく不思議ではなく、闇雲に評価を下げる必要はないだろう。

3着の9歳馬ティーハーフは、まだまだ展開が向きさえすれば差し込める脚は持っているところを見せた。流石にGⅠ、ハイラップ必至で時計勝負になりそうな状況では分が悪いだろうが、忘れた頃にまた一発がありそうだ。

5着アレスバローズは復調気配を見せての差し込み。昨年のスプリンターズSの内容を見る限りGⅠでは厳しいかもしれないが、この馬も夏のサマースプリントあたりでは一発がありそう。

以上、前哨戦出走馬の分析をお届けした。

2週前の特別登録馬と想定騎手は以下の通り。

アレスバローズ 牡7 川田騎手 角田厩舎
カイザーメランジェ 牡4 ○○騎手 中野厩舎
キングハート 牡6 中谷騎手 星野厩舎
グランドボヌール 牡5 ○○騎手 鈴木孝厩舎
ショウナンアンセム 牡6 津村騎手 田中剛厩舎
スノードラゴン 牡11 藤田菜騎手 高木厩舎
セイウンコウセイ 牡6 幸騎手 上原厩舎
ダイメイフジ 牡5 丸山騎手 森田厩舎
ダイメイプリンセス 牝6 Mデムー騎手 森田厩舎
ダノンスマッシュ 牡4 ○○騎手 安田隆厩舎
ティーハーフ 牡9 国分優騎手 西浦厩舎
デアレガーロ 牝5 池添騎手 大竹厩舎
ナックビーナス 牝6 大野騎手 杉浦厩舎
ヒルノデイバロー 牡8 横山典騎手 昆厩舎
フミノムーン 牡7 ○○騎手 西浦厩舎
ペイシャフェリシタ 牝6 ○○騎手 高木厩舎
ミスターメロディ 牡4 福永騎手 藤原英厩舎
モズスーパーフレア 牝4 武豊騎手 音無厩舎
ラインスピリット 牡8 森一騎手 松永昌厩舎
ラブカンプー 牝4 酒井騎手 森田厩舎
レッツゴードンキ 牝7 岩田騎手 梅田厩舎
ロジクライ 牡6 ルメール騎手 須貝厩舎

想定人気・予想オッズ

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7番人気 アレスバローズ 22.1倍
19番人気 カイザーメランジェ 355.8倍
14番人気 キングハート 145.9倍
20番人気 グランドボヌール 375.2倍
17番人気 ショウナンアンセム 207.1倍
15番人気 スノードラゴン 172.5倍
11番人気 セイウンコウセイ 49.9倍
12番人気 ダイメイフジ 82.3倍
9番人気 ダイメイプリンセス 35.8倍
1番人気 ダノンスマッシュ 2.3倍
18番人気 ティーハーフ 283.4倍
8番人気 デアレガーロ 31.9倍
3番人気 ナックビーナス 8.4倍
21番人気 ヒルノデイバロー 729.3倍
22番人気 フミノムーン 1512.7倍
13番人気 ペイシャフェリシタ 82.8倍
6番人気 ミスターメロディ 15.6倍
2番人気 モズスーパーフレア 2.5倍
16番人気 ラインスピリット 194倍
10番人気 ラブカンプー 44.6倍
4番人気 レッツゴードンキ 8.8倍
5番人気 ロジクライ 9.6倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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