クラシックへ向けて――。
2018年3月18日、中山競馬場でスプリングS(GⅡ/芝1800m)が行われる。多くの活躍馬を送り出す重賞であり、勝ち馬の中からナリタブライアン、オルフェーヴルと2頭の3冠馬を輩出している。クラシックでの活躍馬も多くいるためとても重要なレースである。今年の世代は特にハイレベルであり、ここからも今後活躍する馬が出てくることが期待される。
今回注目するのはサウジアラビアロイヤルC、朝日杯FSとともにダノンプレミアムの2着に敗れているステルヴィオだ。宿敵ダノンプレミアムに勝つためにもここはしっかりと勝っておきたいところだ。
果たしてステルヴィオは勝って本番に向かうことが出来るのか? 過去のデータからその可能性に迫っていこう。
目次
信頼① 所属
過去10年のデータを見ると東西で勝ち馬が半々といった感じである。過去10年の所属別成績を見ていこう。
所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
美浦 | 6- 4- 7- 57/74 | 8.1% | 13.5% | 23.0% |
栗東 | 4- 6- 3- 56/69 | 6.5% | 11.3% | 18.5% |
集計期間:2008年~2017年
勝率、連対率、複勝率の全てにおいて東西でほとんど差はないが、関東馬のほうがやや優勢となっている。遠征する分関西馬には多少マイナス材料があるということだろう。ステルヴィオは輸送による心配は無い。
信頼② 脚質
中山という舞台設定の影響もあり先行馬が最多勝となっている。脚質別の成績を見ていこう。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 1- 1- 7/10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
先行 | 4- 3- 2- 22/31 | 12.9% | 22.5% | 29.0% |
差し | 3- 5- 5- 36/49 | 6.1% | 16.3% | 26.5% |
追込 | 0- 0- 1- 34/35 | 0.0% | 0.0% | 2.8% |
集計期間:2008年~2017年
やはり逃げ先行の成績の良さが目立つ。しかし、それゆえにハイペースになることも少なくなく、それが差しの成績の良さに表れている。それでも追込馬は苦戦しており軽視したほうがいいだろう。先行差しと自在に競馬ができるステルヴィオはレースがしやすいといえる。大崩はないだろう。
信頼③ 前走
トライアルともなるとやはり前走重賞の馬が好成績だ。前走別の成績を見ていこう。
前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 5- 5- 6- 52/68 | 7.3% | 14.7% | 23.5% |
OP特別 | 1- 1- 1- 18/21 | 4.7% | 9.5% | 14.2% |
500万下 | 4- 4- 3- 32/43 | 9.3% | 18.6% | 25.5% |
新馬・未勝利 | 0- 0- 0- 11/11 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2008年~2017年
この時期になると新馬・未勝利組は勝負にならない。すでに実績のある馬達の戦いといえるだろう。ステルヴィオは父ロードカナロアから距離延長が心配されるが、朝日杯FSからの参戦で勝ち馬もおり、連対率、複勝率ともに悪くないことからデータ的には1ハロンの距離延長は心配する必要は無いだろう。
まとめ
いかがだっただろうか? 血統的にも1ハロンの距離延長が多少の不安要素ではあるものの、過去のデータを見るとあらゆる面でプラス材料であり、人気を裏切ることはないだろう。弥生賞を制したダノンプレミアムに勝つためにもここは負けられない。見事初重賞制覇を成し遂げることを大いに期待したい。