現役時代はジャパンカップを制し、種牡馬入り2年目にしてGI馬を輩出するなど、注目度が高まっているスクリーンヒーロー。特筆すべきは、この成績をディープインパクトやキングカメハメハの1割程度の産駒数で達成しているところにあります。
アーニングインデックス(種牡馬別の産駒収得賞金に関する指標)は平均値が1のところ、なんと2.46という恐るべき数字を記録しています。産駒1頭が競走馬全体の平均賞金額の約2.5倍稼いでいることを示しています。
これはディープインパクトの2.31を凌ぐ数字です。モーリスが安田記念を勝ったことで数値が高くなったということもありますが、「スクリーンヒーローの仔は走る」ということを証明する十分な根拠と言えるでしょう。
ただし、闇雲に買うのではなく、きっちり狙って仕留めたいもの。ここではスクリーンヒーローの狙い所を整理していきましょう。
実力上位と見たら素直に買い!
まずはコースからのアプローチです。
今年はここまで117戦して、芝59戦8勝、ダート58戦9勝。勝ち星こそほぼ互角ですが、芝は8勝のうち4勝が重賞と適性の高さを伺わせています。
さらに芝の勝ち星の半分をモーリスが稼いでいるように、抜けた力を持つ馬が現れたら逆らわない方が賢明でしょう。
おそらくタイプ的にはステイゴールドに近くて、産駒によって実力に偏りがあるものの、ホームランを打って注目を集めるタイプになりそう。アベレージヒッターではなくパワーヒッターですね。
また芝とダート、どちらも勝っている馬はまだいないので、兼用ではなくどちらかの専用。芝ダート替わり、その逆などはあまり過信しない方が良さそうです。
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