競馬で勝つための方法って?サトノクラウンに学ぶ前走不利を受けた馬を狙う重要性

サトノクラウンは皐月賞でドゥラメンテやリアルスティールを抑えて1人気の支持された。しかし、6着と惨敗し、日本ダービーでは3番人気に評価を落とした。

もっとも、ダービーでは3番人気3着としっかりと人気に応え、馬券圏内を確保している。なぜ、皐月賞で惨敗した馬がダービーで好走できたのか。

今回は巻き返しに成功したきっかけとその要因を分析し、競馬で勝つための方法を導き出していこう。


目次

皐月賞凡走という“布石”

皆さんは前走、着外に負けている馬をどう思うだろうか。いろいろな考え方があるだろうが、普通は「弱い馬」と考えてしまうのではないだろうか。だからこそ、人気は落ちる。事実、サトノクラウンは皐月賞の1番人気から3番人気まで評価を落とした。

もちろん、「弱い馬」という判断が間違いとはいえない。大抵の場合、その判断は正しい。

ただし、サトノクラウンの場合は違った。

なぜなら、皐月賞では「凡走するべくして凡走していた」からだ。

4コーナーの不利

皐月賞では4コーナーを周り終えるタイミングでドゥラメンテが大きく外に斜行し、サトノクラウンを初めとして多くの馬が不利を被った。

馬に合図を送って加速を始めるタイミングだっただけに、立て直すことは非常に難しい状況だった。実際、被害を受けた馬はほとんど下位に沈んだ。しかし、サトノクラウンだけは上がり34秒5の末脚を使い、6着まで迫った。

向かなかった展開

さらに展開も向かなかった。

ドゥラメンテが衝撃的な末脚を披露したことで忘れられがちだが、皐月賞は「事実上前残りの競馬」だった。2着以下の4コーナーでの順位を見てみると……

2着 リアルスティール 4角3番手
3着 キタサンブラック 4角2番手
4着 ブライトエンブレム 4角5番手
5着 クラリティスカイ 4角1番手
7着 ミュゼエイリアン 4角5番手

ご覧のとおり、ドゥラメンテとサトノクラウン以外の上位馬は4角5番手以内で競馬をしていた。サトノクラウンは4角9番手。明らかに展開が向いていなかった。その中で、6着に入った。

・4コーナーでの明確な不利
・前残りの展開
(・おまけに出負け)

以上のように明確な不利が重なっていた。つまり、「弱いから6着に負けた」のではなく、「負けて強しの6着」だったのだ。

これだけ多くの不利があった負けたのだから、ダービーで巻き返す可能性は高かったといえる。少なくとも何の不利もなく2着に入ってダービーで2番人気に支持されたリアルスティールより、期待値は高かった。

不利を見つけることで馬券が当たる

サトノクラウンに限らず、「不利によって凡走→次走巻き返し」というパターンは多々見られる。

例えば今年の桜花賞を思い出してほしい。

前走のチューリップ賞で惨敗していたクルミナルは7番人気の低評価だった。しかし、前走は不良馬場という明確な敗因があった。良馬場の桜花賞で2着に巻き返したのは“必然”だったといえる。

さらに同じく高松宮記念で馬場に泣いたストレイトガールは良馬場開催となったヴィクトリアマイルで巻き返している。

その馬が前走や前前走でどんな競馬をしているのか。目に見える不利がなかったか。そういったことを知ることで、その馬に対する評価は大きく変わってくる。前走着順が悪い馬は人気になりにくい。「馬券に勝つ」という意味でも、前走不利を受けた馬を探すことは大切なのだ。

的中に向けた確定的な手法がない競馬というツールの中で、少しでも最良の結果に近づようと思うのであれば、「不利を受けた馬」を探すことが“勝つための最短ルート”なのである。

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