2018年7月1日、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GⅢ/芝1800m)が行われる。素質馬フィエールマン、春のクラシックトライアル戦で好走してきたイェッツト、前走白百合Sを圧勝してここに臨むメイショウテッコンなどの注目馬が揃った。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去9年(中山で開催された2011年を除く)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 2 | ディープブリランテ | ブライアンズタイム |
2 | 8 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
3 | 9 | ブレイクランアウト | フジキセキ |
1 | 1 | ディープインパクト | ブライアンズタイム |
2 | 9 | ネオユニヴァース | スウェプトオーヴァーボード |
3 | 5 | ハーツクライ | Swain |
1 | 1 | ディープインパクト | エルコンドルパサー |
2 | 4 | バゴ | リアルシャダイ |
3 | 12 | ゴスホークケン | Old Trieste |
1 | 5 | マツリダゴッホ | Fusaichi Pegasus |
2 | 1 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
3 | 7 | スズカフェニックス | アグネスデジタル |
1 | 8 | ステイゴールド | シンボリクリスエス |
2 | 14 | スタチューオブリバティ | Belong to Me |
3 | 5 | アドマイヤムーン | サンデーサイレンス |
1 | 2 | ディープインパクト | O’Reilly |
2 | 1 | ダイワメジャー | Sadler’s Wells |
3 | 16 | オペラハウス | ダンシングブレーヴ |
1 | 3 | マンハッタンカフェ | ハートレイク |
2 | 2 | アグネスタキオン | ヘクタープロテクター |
3 | 6 | ザカリヤ | コマンダーインチーフ |
1 | 5 | ダンスインザダーク | Kingmambo |
2 | 13 | マーベラスサンデー | トニービン |
3 | 2 | シンボリクリスエス | Smart Strike |
1 | 8 | ニューイングランド | ジャッジアンジェルーチ |
2 | 6 | アグネスタキオン | Machiavellian |
3 | 1 | ジャングルポケット | Slew o’Gold |
解析・分析:注目血統は?
ディープインパクト産駒を中心にサンデーサイレンス系種牡馬産駒の活躍が目立つ。非サンデー系ではミスタープロスペクター系や二アークティック系(storm cat系)が近年活躍しておりこれらの産駒に注目したい。
サンデー系の好走馬の傾向として母父ロベルト系との相性の良さに注目したい。
2017年 セダブリランテス(母父ブライアンズタイム)
2016年 ゼーヴィント(母父ブライアンズタイム)
2013年 ケイアイチョウサン(母父シンボリクリスエス)
いずれも勝ち馬であり、今年の該当馬であるマイハートビートやロードライトの激走に期待したいところだ。
Storm Cat系の出走はないが、ミスタープロスペクター系種牡馬産駒としてエイムアンドエンド・ロードアクシスが出走する。中でもエイムアンドエンドは好相性の母父サンデー系との組み合わせであり、こちらも注目だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
カンパニー | 0-1-0-11 | 0.0% | 8.3% |
エイシンフラッシュ | 1-0-1-2 | 25.0% | 50.0% |
バゴ | 0-1-1-16 | 0.0% | 11.1% |
ダノンシャンティ | 2-2-0-8 | 16.7% | 33.3% |
ハービンジャー | 3-3-7-40 | 5.7% | 24.5% |
ノヴェリスト | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% |
ディープインパクト | 16-13-14-69 | 14.3% | 38.4% |
ゼンノロブロイ | 6-6-7-54 | 8.2% | 25.0% |
ディープブリランテ | 1-1-0-10 | 8.3% | 16.7% |
マンハッタンカフェ | 8-3-4-57 | 11.1% | 20.8% |
ブレイクランアウト | 1-0-1-1 | 33.3% | 66.7% |
ヴィクトワールピサ | 2-2-1-14 | 10.5% | 26.3% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
出走回数が多い中でディープインパクト、ついでゼンノロブロイと好成績を残しているのがわかる。人気を集めそうなディープインパクト産駒のフィエールマンがここも好走が期待される。
一方でダノンシャンティも産駒の出走が少ないもののディープインパクトに匹敵する好成績を残している。前走500万下を快勝してここに臨むキューグレーダーの激走となるか注目だ。