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2018年7月29日、札幌競馬場でクイーンステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。ディアドラ、フロンテアクイーン、ソウルスターリング、アンドリエッテ、エテルナミノルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

当コーナーでは、過去のデータや傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。


データ① 実績

勝ち馬10頭中6頭が重賞勝ち馬で、もう2頭にも今回と同じ芝1800mの重賞で2着の実績があった。

例外の2頭はいずれも格上挑戦だったが、共通していたのは、洋芝の札幌か函館で勝利実績があったということ。特に2009年に11番人気で優勝したピエナビーナスは、ぞれまでの全4勝を札幌と函館で挙げている洋芝巧者だった。

重賞実績は問われるが、重賞実績がなくとも、洋芝で実績のある馬には注意を払っておく必要がある。

データ② 前走

前走のレースを見ると、ヴィクトリアマイル組が3勝(2着4回)、オークス組が2勝(2着1回)、NHKマイルC組が1勝と、GⅠに出走していた馬が強い。

前走着順は、勝ち馬10頭中4頭が1着で、残る6頭も4着以内か、勝ち馬から0.6秒差以内。前走であまり大きく負けているようだと、巻き返しが厳しくなる。

データ③ 年齢

3歳  【4・1・1・16】(勝率18.2%)
4歳  【1・3・3・28】(勝率 2.9%)
5歳  【2・6・6・36】(勝率 4.0%)
6歳  【3・0・0・15】(勝率16.7%)
7歳以上【0・0・0・2】(勝率 0.0%)

4歳は1勝しているが、函館開催だった2013年に挙げたもので、札幌で開催された9年に限れば【0・3・3・27】と、不思議と相性が良くない。

データ④ 所属

美浦【4・2・4・41】(勝率 7.8%)
栗東【5・7・5・51】(勝率 7.4%)

勝率ではほぼ互角。連対率、複勝率に広げると、栗東所属馬が優勢だ。

データ⑤ 脚質

函館開催の2013年を除く過去9年で、4コーナー4番手以内だった馬が6勝(2着4回)。小回り札幌の開幕週に行われるだけに、先行馬が圧倒的に強い。

昨年は、ヴィクトリアマイルを勝って1番人気に支持されたアドマイヤリードが後方2番手からレースを進めて6着に終わったように、差し・追い込みの脚質はマイナス材料になる。

データ⑥ 人気

1番人気【3・4・1・2】
2番人気【4・0・0・6】

いずれの年でも1番人気か2番人気が連対しており、上位人気が強い。

ただ、2009年に11番人気、2015年に7番人気、2016年に9番人気が勝利しているように、波乱の要素も十分にある。1、2着ともに1~3番人気だったのは2回だけで、上位人気と人気薄の組み合わせで紐荒れになるケースが多い。

結論

中心となるのは、ソウルスターリングか。最も好成績を上げているヴィクトリアマイル組で、国内の古馬GⅠから参戦するのはただ1頭だ。GⅠ2勝の実績は今回のメンバーでは抜けており、昨年のオークス以来、勝利から見放されているものの、前走が0.4秒差の7着なら悪くはない。上位人気が予想され、先行力もあるだけに、デビュー戦を飾った相性のいい舞台で、復活の期待をかけられる。

もう1頭のGⅠ馬ディアドラは、紫苑Sを勝った時が4コーナー11番手、秋華賞を勝った時が4コーナー9番手。1番人気の最有力候補で、札幌で勝利実績がある点も強調材料になるが、脚質がネックになる。また、ドバイターフ3着からの帰国初戦という点もどうか。

前走のマーメイドSを勝って勢いに乗るアンドリエッテも同様で、追い込み馬だけに展開がカギになりそうだ。

フロンテアクイーンは重賞で2着4回、3着1回の実績がある。もともとは差し馬だが、前走の中山牝馬Sは3番手から粘って2着。脚質に幅が出て、このレースに求められる先行力を示したことは大きな収穫だろう。待望の重賞初制覇のチャンスは十分だろう。

今年の愛知杯を勝ったエテルナミノルは、前走の函館記念で13番人気ながら3着と好走。4コーナー2番手の競馬で上々の結果を出し、同時に洋芝適性の高さを示したことも大きい。こちらも勝ち馬の有力候補だ。

好成績を残している3歳馬も2頭が出走。フィリーズレビューを勝ったリバティハイツ、シンザン記念で2番手から2着に粘ったツヅミモンともに勝機はあると言える。

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