大阪杯2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年4月4日、阪神競馬場で大阪杯(GⅠ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるコントレイル、グランアレグリア、サリオス、レイパパレ、アドマイヤビルゴらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

GⅡ時代を含めた過去10年のデータを参考にしていく。


目次

大阪杯の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は2回、3着も2回。1倍台は鉄板になり切れず、負けることもある。惨敗こそないが、1着固定までの信頼度に欠ける。

意外と伏兵馬が飛び込んできやすいのが大阪杯の特徴だが、今年はそこまでメンバーが集まっておらず、伏兵馬が来るかどうか、微妙だ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走GⅠ組の取捨選択

前走GⅠ組(3- 2- 5-14)
勝率 12.5% │ 複勝率 41.7%

GⅠ昇格までの大阪杯は春競馬の叩き台として使われるケースが多かったため、前走が有馬記念やジャパンカップの馬が目立った。しかし、昇格後は先に1回叩いてから臨む馬が増えた。そのため、このデータも昇格後4年で絞るとわずか2頭しか馬券圏内に絡んでいないので、やや傾向が異なる。

とはいえ、どのような馬が来るのか、実はあまり変わっておらず、コンマ6秒負けまでがポイントになる。1秒以上負けた馬が巻き返せるほど、昇格前から甘くないということだ。昇格後で絞ると、いずれも有馬記念2番人気というのも入ってくる。有馬記念で5人気以内だった馬もやたらといる。

前走成績で絞るとあまり絞れないのが、有馬記念などの着差を考慮すると結構絞れる。おのずと人気サイドが残るあたり、今年は人気で決まるのかどうか。

予想参考データ② 関東馬の取捨選択

関東馬は過去10年で32頭出ているが、未勝利に終わっており、2着2回、3着1回しかない。去年の1番人気ダノンキングリー、フェデラリスト、ダークシャドウだけだ。

明確な共通点は1着だったことだが、ダークシャドウの場合は当時の1000万条件1着。他の2党は中山記念1着。しっかりと結果を残して遠征してきた馬を狙うべきだろう。

ここで引っかかるのがサリオス。前走一線級を相手に力負けだった。コントレイルとはダービーでコンマ5秒負け、グランアレグリアとはマイルチャンピオンシップでコンマ4秒負け。3強とは言い難いか。関東馬で必要なのはグランアレグリアだけということになる。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

コントレイルの前走はジャパンカップだったが、上がり最速で、アーモンドアイよりも速かった。位置取りの問題もあったが、大目標は菊花賞なので、お釣りがない中、十分やれた。ただ世代のライバルたちの評価がイマイチ定まらない。デアリングタクトも伏兵馬に負けたとなれば、意外と盤石ではないという見方もできる。

グランアレグリアとサリオスの前走はマイルチャンピオンシップだったが、時計は十二分で、グランアレグリアの強さが際立った。グランアレグリアに進路を空けないという意思を他の騎手たちが示しても無駄だった。マイル、短距離ではもう敵はいないだろう。ただ血統的にマイルがベストであり、母タピットフライですら走ったことがない2000メートルは未知な距離である。しかし、ヒシアマゾンのケースもあるので、これまでの戦績を考えれば克服しても不思議ではない。

レイパパレの前走はチャレンジカップだったが、番手を走り、4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切った。タイムは遅かったので、ペースの問題もあったのだろう。前々走がすごいタイムなのですおいーどがないことはない。デアリングタクトと力量はさほど変わらないとすれば、一角を崩すならここか。

アドマイヤビルゴの前走は日経新春杯だったが、追い出してからの手ごたえがなく、進路があったのに突き抜けられず。前走だけを見ると買いにくいが、3走前のムーンライトハンデでは、日経新春杯の勝ち馬に勝っている。前走を度外視すれば狙えるかもしれないが、武豊騎手でなく岩田望来騎手になってしまったのがどうか。

2021年の危険な人気馬は?

サリオスは人気になる見込みだが、前走を見る限りは力負けか。コントレイルを打ち負かすほどの結果が残せていないので、アクシデント待ちになるが、あまり頭数がいない中でそれを見込んでしまうのは厳しいものがある。大阪杯の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、アドマイヤビルゴは3つ目の消しデータに合致している。武豊騎手的に前走の敗因はあまりわかっておらず、荒れた馬場などを理由にしていたが、4歳世代の序列が定まり切れていない中で少なくともサリオスより下の可能性があれば、狙いにくいか。

反対にレイパパレは危険なデータに一つも当てはまらない。まだ底を見せておらず、既にコース実績、距離実績もあり、前走も危なげなかった。コントレイルがあっさり勝ったり、グランアレグリアのタレント性が発揮されたりしても不思議ではないが、デアリングタクト、コントレイル世代の遅れてきたライバルとして期待をしたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、レイパパレと言えそうだ。

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