大阪杯2018の競馬予想分析…スマートレイアーに吹くのは向かい風か

念願のGⅠ制覇なるか――。

2018年4月1日、阪神競馬場で大阪杯(GⅠ/芝2000m)が行われる。かねてから春の前哨戦の中でもレベルの高いレースであり、歴代優勝馬の顔ぶれも実に豪華であり、多くが後にその年のGⅠを制している。そんな大阪杯だが昨年ついにGⅠに昇格となり、近年の最強馬とも言えるキタサンブラックがGⅠ昇格後の第1回大阪杯を制したのは記憶に新しいことだと思う。今年の覇者は誰になるのか?注目が集まることだろう。

今回注目するのは今年8歳になる牝馬スマートレイアーだ。普通は年齢的な衰えが見られるのだが、次走でジャパンCを制するシュヴァルグランを負かして重賞を制するなど衰えを全く感じさせずそれどころか充実期なのではないかとも思える。今回遂に念願のGⅠを精することが出来るのか注目される。

果たしてスマートレイアーは大阪杯を制することが出来るのか? 過去のデータからその可能性をみていこう。


目次

データ① 年齢

過去10年のデータを見ると4歳、5歳馬の成績が非常に良い。年齢別の成績を見ていこう。

年齢着別度数勝率連対率複勝率
4歳5- 3- 3- 18/2917.2%27.6%37.9%
5歳4- 3- 2- 23/3212.5%21.9%28.1%
6歳1- 3- 5- 25/342.9%11.8%26.5%
7歳以上0- 1- 0- 27/280.0%3.6%3.6%

集計期間:2008年~2017年

高齢でも6歳馬であれば勝ち馬もおり、連対率、複勝率も悪くはなく馬次第では好勝負も可能だと思われる。しかし7歳以上になると1頭が連対したのみとなり、他は3着以内もないように好勝負は絶望的と言える。8歳のスマートレイアーには良くないデータだ。

データ② 前走

前走GⅠ組が好成績で次いで重賞組が続く。前走別の成績を見ていこう。

前走着別度数勝率連対率複勝率
GⅠ5- 2- 4- 11/2222.7%31.8%40.9%
重賞4- 6- 4- 48/626.4%16.1%22.5%
OP時別1- 0- 0- 15/166.2%6.2%6.2%
条件戦0- 1- 0- 3/40.0%25.0%25.0%

集計期間:2008年~2017年

さすがに前走GⅠ組が圧倒的。重賞組も好成績をあげているがGⅠ組ほどの信用度はない。もともとGⅡだったこともありOP特別、条件戦の好走暦もあるが、それでもほとんどが結果を残しておらずGⅠに昇格した現在では更に好走は難しいだろう。スマートレイアーには問題ないデータだ。

データ③ 前走着順

以外にも過去10年で前走1着馬の勝利はない。過去10年の前走着順別の成績を見ていこう。

前走着順着別度数勝率連対率複勝率
1着0- 2- 4- 11/170.0%11.8%35.3%
2着7- 1- 0- 12/1935.0%40.0%40.0%
3着1- 3- 2- 9/156.7%26.7%40.0%
4~9着2- 4- 4- 33/434.6%13.9%23.2%
10着0- 0- 0- 28/280.0%0.0%0.0%

集計期間:2008年~2017年

複勝率で見れば前走1着馬の成績は悪くない。しかし、過去10年で1勝もあげておらず不振なのはやはり気になる。前走10着以下からの勝ち馬がいないことから大敗からの巻き返しも難しいといえる。狙いは前走2、3着。スマートレイアーは前走5着で勝つ可能性もあるが2、3着ほど強くは押せず結果スマートレイアーには良くも悪くもあまり関係ないデータといえる。

まとめ

いかがだっただろうか? スマートレイアーにとって良いデータもあるが、その他のデータはあまり当てはまらず強くは押せない。とくに高齢馬の不振が気になり信用性はあまりないだろう。この年齢でGⅠ初制覇というのはやはり厳しいと言わざるを得ないだろう。

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