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2018年3月24日、中山競馬場で日経賞(GⅡ/芝2500m)が行われる。キセキ、ゼーヴィント、トーセンバジル、ロードヴァンドール、ガンコ、サクラアンプルール、ソールインパクトらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

長距離王決定戦であるGⅠ・天皇賞(春)に直結する前哨戦として関西で行われるのが先週行われたGⅡ・阪神大賞典なら、関東で行われるのが日経賞だ。

この時期の中山開催で行われるようになってから既に30年以上も経ち、すっかりこの時期の名物重賞として定着している。

年末に行われる一年の総決算・グランプリ有馬記念と同じ競馬場・同じ距離で行われることもあり中山巧者が活躍する傾向があるが、天皇賞(春)につながるレースになる年とまったくなっていない年がある。

2014年に日経賞5着→天皇賞(春)1着のフェノーメノ、日経賞1着→天皇賞(春)2着のウインバリアシオン、日経賞2着→天皇賞(春)3着のホッコーブレーヴと3着迄を独占する年がある一方、その後3年間は1頭も天皇賞(春)で3着迄に入っていない。

配当傾向を過去10回で見ても単勝では10倍以内の上位人気が8回勝利し比較的安定しているものの、三連単は万馬券にならない年が3回、10万円を超える配当となった年が2回と傾向が見られない。

2018年もどのような決着となるのか。

今回は中山競馬場で行われた2007年以降の日経賞の結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく(2011年は阪神競馬場で行われたため対象外)。


過去10回の該当馬(2007年以降・単勝6番人気以下で3着以内)

着順馬名
20172ミライヘノツバサ
20173アドマイヤデウス
20153ホッコーブレーヴ
20142ホッコーブレーヴ
20132カポーティスター
20133ムスカテール
20121ネコパンチ
20101マイネルキッツ
20103トーセンクラウン
20092マイネルキッツ

注目点① 人気薄を狙うなら単勝6番人気か7番人気を中心に

該当馬のリストを見てもわかるように、過去10回で馬券圏内に入った延べ30頭のうち単勝6番人気以下が10頭と3割を超えている。

しかし、過去10回では該当馬がいない年も3回ある一方で複数の馬が該当している年も3回あることから人気薄を狙うかどうかは慎重に検討しなければならない。

また、人気別に見ると該当馬10頭中7頭が単勝6番人気か7番人気となっていて極端な人気薄を狙うことは得策でないこともわかる。

人気別集計 日経賞 過去10回

人気着別度数勝率複勝率
1番人気3- 1- 2- 4/ 1030.0%60.0%
2番人気1- 2- 1- 6/ 1010.0%40.0%
3番人気1- 1- 2- 6/ 1010.0%40.0%
4番人気3- 1- 1- 5/ 1030.0%50.0%
5番人気0- 1- 0- 9/ 100.0%10.0%
6番人気1- 0- 2- 7/ 1010.0%30.0%
7番人気0- 2- 2- 6/ 100.0%40.0%
8番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
9番人気0- 1- 0- 9/ 100.0%10.0%
10番人気0- 1- 0- 8/ 90.0%11.1%
11番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
12番人気1- 0- 0- 8/ 911.1%11.1%
13番人気0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%
14番人気0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%
15番人気0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%
16番人気0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名人気単勝オッズ
2017ミライヘノツバサ734.9
2017アドマイヤデウス624.5
2015ホッコーブレーヴ614.8
2014ホッコーブレーヴ1085
2013カポーティスター936.2
2013ムスカテール716.9
2012ネコパンチ12167.1
2010マイネルキッツ611
2010トーセンクラウン720.3
2009マイネルキッツ722.1

注目点② 人気薄は6歳馬か7歳馬から

過去10回単勝6番人気以下で3着以内に入った10頭中6頭が、6歳馬か7歳馬となっている。

4歳馬は古馬になったばかりでまだまだ成長過程にある馬も多く、5歳馬は充実期を迎えていて、だからこそ戦前評価どおりの実力を発揮し人気がない場合には馬券圏外に敗れてしまっていることがわかる。

年齢別集計 日経賞 過去10回

年齢着別度数勝率複勝率
4歳4- 3- 3- 25/ 3511.4%28.6%
5歳3- 1- 3- 20/ 2711.1%25.9%
6歳2- 3- 2- 22/ 296.9%24.1%
7歳1- 2- 2- 22/ 273.7%18.5%
8歳0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%
9歳以上0- 1- 0- 10/ 110.0%9.1%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名馬齢
ミライヘノツバサ4
アドマイヤデウス6
ホッコーブレーヴ7
ホッコーブレーヴ6
カポーティスター4
ムスカテール5
ネコパンチ6
マイネルキッツ7
トーセンクラウン6
マイネルキッツ6

注目点③ 前走クラスはGⅠかGⅡ!

今回の該当馬10頭中9頭が前走がGⅠやGⅡといったレースレベルの高い重賞となっている。

春のGⅠシーズン間近となる日経賞では前走でGⅠやGⅡに出走するような実力馬が調子を上げてきて、前走で何らかの理由で着順が悪くても前評判を覆して馬券圏内に巻き返してきていると言える。

前走クラス別集計 日経賞 過去10回

前走クラス着別度数勝率複勝率
障害未勝利0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
1000万下0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
1600万下0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
OPEN特別1- 0- 0- 11/ 128.3%8.3%
GⅢ1- 0- 3- 24/ 283.6%14.3%
GⅡ4- 6- 5- 41/ 567.1%26.8%
GⅠ4- 4- 2- 13/ 2317.4%43.5%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走クラスレース名
ミライヘノツバサGⅡAJCC
アドマイヤデウスGⅠ有馬記念
ホッコーブレーヴGⅡステイヤーズS
ホッコーブレーヴGⅠジャパンカップ
カポーティスターGⅡ京都記念
ムスカテールGⅡ日経新春杯
ネコパンチGⅢダイヤモンドS
マイネルキッツGⅡAJCC
トーセンクラウンGⅡ中山記念
マイネルキッツGⅡAJCC

注目点④ 前走は1番人気以外

過去10回単勝6番人気以下で3着以内に入った10頭中9頭が前走で単勝1番人気には支持されていなかった。

前走で単勝1番人気で敗退した馬は、敗退の原因が馬券購入の際に検討され、敗因が明らかな場合には再度上位に支持される傾向がある。

一方、前走人気がなく、実際に敗退した馬は徐々に検討の対象外となり単勝人気も徐々に下降していく傾向があるが、日経賞においてはそういった馬たちにもフォーカスを当てていくことが必要だ。

前走人気別集計 日経賞 過去10回

前走人気着別度数勝率複勝率
前走1人気1- 0- 4- 9/ 147.1%35.7%
前走2人気1- 1- 3- 9/ 147.1%35.7%
前走3人気1- 2- 0- 6/ 911.1%33.3%
前走4人気3- 1- 0- 15/ 1915.8%21.1%
前走5人気0- 1- 0- 9/ 100.0%10.0%
前走6~9人3- 2- 1- 26/ 329.4%18.8%
前走10人~1- 3- 2- 31/ 372.7%16.2%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走人気
ミライヘノツバサ3
アドマイヤデウス9
ホッコーブレーヴ2
ホッコーブレーヴ16
カポーティスター4
ムスカテール1
ネコパンチ14
マイネルキッツ4
トーセンクラウン13
マイネルキッツ9

注目点⑤ 前走は1着以外

前走の人気と同様に今回の該当馬10頭中9頭が前走2着以下に敗退していた。

前走で敗退した馬は、出遅れやレース中の不利もしくは調子など、敗因が明らかでない限り検討の対象外となり人気も下降していく。

前着順別集計 日経賞 過去10回

前確定着順着別度数勝率複勝率
前走1着4- 0- 6- 19/ 2913.8%34.5%
前走2着2- 1- 1- 10/ 1414.3%28.6%
前走3着0- 3- 0- 4/ 70.0%42.9%
前走4着1- 1- 1- 9/ 128.3%25.0%
前走5着1- 1- 1- 2/ 520.0%60.0%
前走6~9着1- 2- 0- 31/ 342.9%8.8%
前走10着~1- 2- 1- 31/ 352.9%11.4%

集計期間:2007年 ~ 2017年

馬名前走着順
ミライヘノツバサ3
アドマイヤデウス11
ホッコーブレーヴ5
ホッコーブレーヴ12
カポーティスター6
ムスカテール2
ネコパンチ15
マイネルキッツ4
トーセンクラウン1
マイネルキッツ4

まとめ

ここまでの5つの注目点から、人気薄で激走する可能性のある馬を選定すると次の1頭が該当する。

サクラアンプルール

なお、本原稿は最終登録の段階で執筆しているため、仮に今回の該当馬が上位人気に支持されたり、出走回避した場合などは、人気薄が上位に食い込む可能性は低いと見て、素直に上位5番人気までの堅い決着を予想する方法もありそうだ。

後は予想時点での単勝人気やオッズも確認の上、検討を加えていくのも、面白いのではないだろうか。

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