1月13日、京都競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはグローリーヴェイズ、メイショウテッコン、ムイトオブリガード、アフリカンゴールド、ルックトゥワイスらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
日経新春杯の配当傾向
過去10年を見ると、三連単の高額配当は2009年の213,570円が最高であり、20万円以上が2回の他に3万円以上の配当が3回あり、高配当が出ることが多い。
単勝オッズも2009年の3440円が最高で、その他の年は比較的上位人気馬で決まることが多い。1番人気2回、2番人気5回であり、上位人気馬が人気通りに結果を出す傾向にある。
馬連は過去5年が500-900円台の配当となっており、万馬券は2015年の1回のみである。3連単の荒れ方からはいかに1頭穴馬をピックアップできるかが重要であることがわかる。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好相性の種牡馬に注目
どの条件においても産駒の得意・不得意な条件が存在し、結果に結びつくことがあるが、同レースにおける穴馬の父にも注目すると同条件との相性の良い種牡馬であった、という結果が多々見られる。具体的にはフーラブライト(ゴールドアリュール)、カポーティスター(ハーツクライ)、レッドアゲート(マンハッタンカフェ)などが2桁人気ながら馬券に絡んでおり、今年も相性の良い種牡馬産駒に関しては近走不振であったとしても無視はできない。
ステイゴールド ( 11- 5- 9-76)
勝率 10.9% │ 複勝率 24.8%
マンハッタンカフェ ( 4- 10- 5-62)
勝率 4.9% │ 複勝率 23.5%
ディープインパクト ( 23- 15- 13-68)
勝率 19.3% │ 複勝率 42.9%
ジャングルポケット ( 5- 12- 11-52)
勝率 6.3% │ 複勝率 35.0%
ダイワメジャー ( 3- 1- 1- 5)
勝率 30.0% │ 複勝率 50.0%
ルーラーシップ ( 1- 3- 0- 8)
勝率 8.0% │ 複勝率 33.0%
過去にマンハッタンカフェ産駒の激走もあり、勝率だけでなく複勝率にも注目したい。勝利数や出走数は少ないもののジャングルポケット・ダイワメジャー・ルーラーシップ産駒あたりから穴馬が現れるかもしれない。
予想参考データ② ナスルーラ系の血に注目
近年の好走馬の血統構成に注目するとナスルーラ系の血が重要であることがわかる。種牡馬で言えば母系にナスルーラを含むステイゴールド、ハーツクライ、アドマイヤドンが該当し、母父もナスルーラ系種牡馬の名前が見られるケースが度々ある。
パフォーマプロミス(父 ステイゴールド)
ガンコ(父 ナカヤマフェスタ)
シュヴァルグラン(父ハーツクライ)
サトノノブレス(母父トニービン)
アドマイヤデウス(父アドマイヤドン)
アドマイヤフライト(母父トニービン)
カポーティスター(父ハーツクライ)
今年もステイゴールド、ナカヤマフェスタ産駒が出走する他にジャングルポケット、カンパニー産駒も該当する。これらの産駒から穴馬を絞るのも良いだろう。
予想参考データ③ 2400-2500の重賞経験馬に注目
人気を問わず好走している馬の近走を見ると、秋はジャパンC・アルゼンチン共和国杯・京都大賞典、春は目黒記念・青葉賞など2400-2500m重賞を使われてきた馬達が活躍しているのがわかる。開催頻度の少ない距離での重賞だけに経験がモノを言うレースと言えるだろう。今年も未経験馬は軽視、経験馬から穴馬候補を探すのが賢明である。
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはウインテンダネス、ノーブルマーズ、ロードヴァンドールだ。
ウインテンダネスは昨年を通して2400-2500mの重賞を使われ、目黒記念優勝の実績がある。血統面でも相性の良いナスルーラ系種牡馬であり今年も初戦から期待していいだろう。
ノーブルマーズは昨年の宝塚記念で穴を開けているが、それ以外は2400-2500mの条件で使われてきている。種牡馬はコース実績があり、相性の良いナスルーラ系のジャングルポケットである。こちらも激走候補に挙げたい。
ロードヴァンドールは昨年の2着馬である。中長距離実績の少ないダイワメジャーではあるが、同条件は相性が良い。コース実績と本レースでのリピーター率の高さも考えると軽視できない。