2018年1月14日、京都競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。ミッキーロケット、ロードヴァンドール、モンドインテロ、ソールインパクトらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
ミッキーロケットは昨年のこのレースで、1番人気に応えて重賞初制覇。その後は勝てていないものの、ほとんど大崩れせずに走っている。
今年は受けて立つ立場となり、1番人気の最有力候補といえる。しかし連覇へ向け、昨年より条件は厳しそうだ。その理由を挙げていく。
目次
不安① ハンデ
今回はトップハンデの57.5kgを背負う。前走も同じハンデを背負って2着だったが、勝ったメートルダールには1馬身半差と決定的な差をつけられた。
昨年勝ったときはハンデ55kgで、500万下、1000万下を勝ったときは斤量54kgだった。57kg以上を背負ったレースは、⑬⑤⑦⑥④⑫②着と7戦未勝利。斤量が重くなるとパフォーマンスを下げる傾向にある。57.5kgを克服することができるだろうか。
不安② 持ち時計
昨年は、のちに日経賞を勝つシャケトラを破っているが、馬場状態は稍重で、走破タイムは2.25.7と平凡だった。同じ距離の神戸新聞杯でサトノダイヤモンドにクビ差まで食い下がったときも、走破タイムは同じく2.25.7。一方で、勝ちタイムが2.23.0だった昨年の京都大賞典は4着に敗れている。
今週は日曜まで雨の予報はなく、良馬場で行われることが濃厚。芝2000mの持ち時計を見ても1.59.4と平凡で、速い時計の決着になったときに不安がある。
不安③ 調整過程
早くから日経新春杯の連覇を目指していたが、中間に一頓挫(左前球節の傷腫れ)あり、1週前追い切りを金曜にスライドさせた経緯がある。
10日の最終追い切りでは栗東坂路で4F51.2秒の好時計をマークし、不安なしをアピールしたが、調整に微妙な狂いが生じた点をどう見るか。
まとめ
再びGI戦線に殴り込むためにも、ここで力を示したいミッキーロケット。新春の名物レースで1年ぶりの勝利を飾り、飛躍への足がかりとすることができるだろうか。