愛知杯2018の最終追い切り分析…マキシマムドパリらの調教評価は?

2018年1月13日、中京競馬場で愛知杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。マキシマムドパリ、キンショーユキヒメ、ゲッカコウ、エテルナミノルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵はいるのか?

今週、最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていく。

マキシマムドパリ・牝6歳(栗東・松元厩舎)

評価B+

1月3日に行われた一週前追い切りは栗東坂路良馬場で行われ、4F52秒7―38秒5―25秒3―12秒8のタイムをラスト1F強めでマークしている。

通常は馬なりのため今回は終い強めで行ったようだ。タイムは及第点程度だが強めで動かせばもっと良いタイムが出るタイプなので気にする必要はない。

最終追い切りは1月10日に栗東坂路(稍重)で行い、4F56秒9―41秒0―26秒3―12秒5のタイムが出た。

坂路で藤岡佑騎手を背に単走で、前半はゆっくり入り終い重点の追い切りだった。

時計自体は遅く参考程度にしかならないが、馬体は維持されていて順調に仕上がっている。

キンショーユキヒメ・牝5歳(栗東・中村厩舎)

評価A

1月3日栗東CWコース(良)で行った一週前追い切りは新馬相手の併せ馬で、3秒追走し一杯に追って6F81秒7―65秒9―50秒9―38秒6―11秒6の好時計をマークして先着した。

気合い乗りは良く、馬体も一週前でほぼ仕上がっている。

1月10日(水)の最終追い切りは栗東 CWコース(稍重)単走で行われた。タイムは6F83秒3―66秒6―51秒5―37秒8―11秒9と好タイムでフィニッシュ。

体を全体的に使ったダイナミックなフォームでグイグイと加速する行きっぷりの良さを見せた。

ずっと加速しながらの調教でも最後までしっかりと脚を伸ばしており、文句なしの仕上がり。

ゲッカコウ・牝5歳(美浦・高橋厩舎)

評価B+

一週前追い切りは1月3日に美浦南Wコース(良)馬なりで行い、5F71秒7―55秒7―40秒7―13秒6と平凡なタイム。ただ、乗り込み量は豊富で馬体はスッキリしている。

最終追い切りは1月10日に美浦南Wコース(良)単走馬なり終い強めで行われ、5F70秒5―54秒6―40秒6―13秒4のタイムでフィニッシュ。今回も時計は出ていないが走りそうな雰囲気を出していて仕上がり具合は良さそう。

メイズオブオナー・牝4歳(栗東・藤原厩舎)

評価A

1月3日の一週前追い切りは栗東CWコース(良)で行い、5F64秒8―50秒4―37秒5―12秒1のタイム、一杯で追われての素晴らしいラップタイムが記録された。

見るからに状態は良さそうで、脚もしっかり伸びて走りたいオーラが出ている。

1月10日栗東CWコース(稍重)で最終追い切りを併せ馬で行った。強めで追って5F66秒9―51秒4―37秒7―11秒8で併入した。

この日も動きは抜群で、前々走(ローズS)から3ヶ月の間隔があった前走(1000万下)も動きは良かったが、上積みがある分だけ今回の方が馬体の張りや脚の運びなどはより良くなっている。

ブラックオニキス・牝4歳(美浦・加藤厩舎)

評価B

一週前追い切りは1月3日美浦南Wコース(良)で行い、6F84秒6―68秒6―53秒7―38秒8―13秒1のタイムを一杯に追われてマークした。時計はある程度出たが最後の1Fが甘くなった。

最終追い切りは1月10日美浦南Wコースを馬なりで追われて4F57秒3―41秒9―13秒2のタイムだった。普段はもう少し強く追っているはずだが、今回は調整が甘いような印象を受ける。

前走の秋華賞6着から3ヶ月振りのレースとなるため乗り込んではいるが、動きは物足りない。

今回よりも次走辺りの方が動きが良くなりそうな雰囲気に見える。今回は見送った方が良さそうだ。

愛知杯の追い切りを見ていると実績のある馬の方が動きが少しもの足りなく、格上挑戦をしてくる馬の動きが格段に良く見えた。

斤量との兼ね合いもあるが、格上挑戦の馬で体調が良さそうな馬から狙ってみても良さそうなレースである。

おすすめの記事