日経新春杯2018の競馬予想データ分析…3つの注目点から浮上する激走馬とは?

2018年1月14日、京都競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。ミッキーロケット、ソールインパクト、モンドインテロ、ロードヴァンドール、パフォーマプロミス、ベルーフ、ガンコらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

この後、京都記念・阪神大賞典・天皇賞(春)へと続いていく関西上半期の中長距離路線のスタートを切る一戦として長い間位置づけられている日経新春杯は、数少ないGⅡのハンデ戦だ。

GⅡのハンデ戦は年間でも他に2レース(目黒記念・アルゼンチン共和国杯)しかなく、関西で実施となると日経新春杯のみとなっている。

ただし、2008年に単勝12番人気3着、2009年に単勝11番人気1着と好相性だったテイエムプリキュアによって荒れた以外は、比較的堅く決まることが多いハンデ戦である。

今年も傾向通りに、堅めに収まるのか、人気のない馬から激走馬が生まれるのかを過去10年の日経新春杯の結果を元としてデータ分析する。


目次

注目点① 関西馬・騎手が圧倒的に有利

1月の古馬中長距離路線のレースは、日経新春杯以外にも関西では1月7日に京都競馬場で芝3000mの名物レース万葉ステークスがあり、関東でも1月6日に中山競馬場で中山金杯(GⅢ・芝2000m)が、1月21日はアメリカJCC(GⅡ・芝2200m)がある。

寒い時期で出走してくる馬も限られる中、レース数は確保されているということや若駒のように遠征を敢えて経験させる必要性がないこともあってか、圧倒的に関西馬の成績が優れている。

また、関東馬の遠征が少ないことにより騎手も関西所属の騎手が好成績だ。

所属別集計 日経新春杯 過去10年

所属着別度数勝率複勝率
美浦0- 0- 2- 15/ 170.0%11.8%
栗東10- 10- 8-100/1287.8%21.9%

集計期間:2008年 ~ 2017年

騎手分類別集計 日経新春杯 過去10年

騎手分類着別度数勝率複勝率
美浦0- 1- 1- 9/ 110.0%18.2%
栗東9- 8- 8-102/1277.1%19.7%
外国1- 1- 1- 4/ 714.3%42.9%

集計期間:2008年 ~ 2017年

注目点② 継続騎乗が好成績

近年の競馬では、お手馬という考え方が少数派となりつつあり、1レース1レースごとに最善を尽くした騎手選びが行われることが多い。

しかし、日経新春杯は珍しく継続騎乗のほうが結果を残している。

必ずしもそれだけが理由というわけではないだろうが、長距離戦は騎手の駆け引きで勝敗が別れることも多く、乗替りよりは継続騎乗のほうが騎乗馬の特徴をつかめて、走りやすいと考えられる。

ここまで顕著に傾向が出ることは珍しいので、積極的に狙っていきたい。

前走騎手別集計 日経新春杯 過去10年

前走騎手着別度数勝率複勝率
継続騎乗7- 7- 5-36/5512.7%34.5%
乗替り3- 3- 5-79/903.3%12.2%

集計期間:2008年 ~ 2017年

注目点③ 4歳馬と5歳馬が狙い目

年齢別の集計をすると、7歳馬の1着は2008年のアドマイヤモナーク、6歳馬の1着は2009年のテイエムプリキュアであり、その後の8年間は4歳馬と5歳馬からしか優勝馬が出ていないことがわかる。

長距離戦では高齢馬が活躍することもあるが、日経新春杯においてはその点は考慮する必要はなく、走り盛りの世代を狙っていけばいいだろう。

年齢別集計 日経新春杯 過去10年

年齢着別度数勝率複勝率
4歳6- 5- 2- 23/ 3616.7%36.1%
5歳2- 4- 5- 21/ 326.3%34.4%
6歳1- 1- 3- 24/ 293.4%17.2%
7歳1- 0- 0- 28/ 293.4%3.4%
8歳0- 0- 0- 12/ 120.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

まとめ

データ上、脚質や枠順で有利不利がさほど出なかった為、ここまでで激走馬候補を絞ると次の1頭のみが該当する。

ミッキーロケット 牡5歳 栗東・音無厩舎 和田騎手騎乗予定

昨年の日経新春杯も勝っているミッキーロケットは今年も上位人気を占めると思われるが、ここまでの検討からは軸馬に最適ということが言える。

最終登録の段階で13頭と比較的落ち着いた出走頭数になりそうな2018年の日経新春杯なので、ミッキーロケットを軸に購入点数を絞って、プラス収支になるように検討を進めてみてはいかがだろうか。

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