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ゴールデンウィークの最終日に行われるNHKマイルカップには、アーリントンCの覇者タワーオブロンドン、ホエールキャプチャの全妹パクスアメリカーナ、昨年の朝日杯フューチュリティSで4着に好走したケイアイノーテックやクイーンCを勝ったテトラドラクマなどが出走を予定している。そんな有力馬を尻目に今年度30勝を早くも達成した藤原英厩舎が送り出すのが、ディープインパクト産駒のギベオンだ。

前走の毎日杯では、大器ブラストワンピースに敗北を喫したものの、手堅く2着を確保し世代トップクラスの能力であることを証明した。厩舎関係者がNHKマイルカップから日本ダービーへと青写真を描くギベオンを3つの要素から考察することにする。


要素① 距離短縮

NHKマイルカップの舞台となる東京マイルは向正面の奥から発送し、緩やかな下りが続くコースである。3角までが543mほどの長い直線で、特に枠順の有利不利も少ないコース。マイル戦のレースながらスタミナ・底力が要求される消耗戦の展開になることが多く、中距離を走れるくらいのスタミナが必要となるコース設計になっている。

その東京マイルに臨むギベオンだが、素質馬が顔を揃えた前走の毎日杯では、ジワリジワリと脚を使い2着を確保。前走の1800mから今走の1600mへと距離短縮になることは大いに歓迎で、コース的にも更なる上昇があっても驚けない。

要素② ディープインパクト産駒

NHKマイルカップでは2014年を勝ったミッキーアイル以来勝利を飾っていないものの、東京マイルとの相性が良く、勝率・複勝率ともに秀逸な成績を残しているのが、ディープインパクト産駒である。元々、ディープインパクト産駒の有力馬がNHKマイルカップに出走するケースが少ないこともあり、同レースにおいて突出している戦績は残してはいないが、良質な瞬発力とスタミナともに試される東京マイルはディープインパクト産駒にとって好相性といえる舞台だ。

無論、ディープインパクト産駒のギベオンにとって申し分ない舞台が整ったといえるだろう。他にもカツジ、プリモシーンなど穴党が好みそうなディープインパクト産駒がスタンバイしており、今年のNHKマイルカップはディープインパクト産駒に大注目といえるだろう。

要素③ 藤原英厩舎

驚異的なスピードで勝ち星を量産しているのが、ギベオンを管理する藤原英厩舎である。リーディングトレーナーを独走中で、先週も勝利を挙げ早くも今年30勝に到達しており、藤原英厩舎の勢いが全く止まらない。

牡馬クラシック第1弾の皐月賞でも藤原英厩舎が管理するエポカドーロが7番人気の低評価を覆す勝利を収めており、NHKマイルカップに出走するギベオンもその勢いに乗ってNHKマイルカップの頂まで上り詰めてもなんら不思議ではない。

厩舎のスローガンとして掲げる「一戦必勝」で今週末の競馬開催でも藤原英厩舎の厩舎力に、GIの舞台で大胆な騎乗を見せるM.デムーロ騎手のコンビがギベオンを更に熱くするはずだ。

まとめ

今年も大混戦といえるNHKマイルカップではあるが、過去の成績、今年度の傾向やトレンドを加味すると、ギベオンは有力な1頭であると判断しても問題ないだろう。しかし、レースは生き物であり、必ずしも強い馬と目されている馬が勝つわけではないのが競馬の怖いところ。競争馬としての実力に加えて、運をも味方にすることはできるのだろうか。その答え合わせは5月5日に分かる。

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