NHKマイルカップ2018の競馬予想分析…牝馬再び?テトラドラクマの強調材料

今年も牝馬が快挙達成なるか。

2018年5月6日(日)、東京競馬場で3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップが行われる。今年からトライアル戦となったアーリントンCで圧巻のVを飾ったタワーオブロンドンを始め、毎日杯2着馬ギベオン、ニュージーランドトロフィー1着のカツジ、2着馬ケイアイノーテックなど、マイル王決定戦に相応しいメンバーが顔を揃えた。

果たして、今年はどのようなドラマが待ち受けているのだろうか?

今章では、人気の一角を担うであろうテトラドラクマにスポットを当てて、同馬のあらゆる可能性を探っていくことにする。


目次

No.① 牝馬による好走実績

まずは近年の牝馬によるNHKマイルカップの戦績からだ。

2015年NHKマイルカップ
アルビアーノ(4番人気)⇒2着

2016年NHKマイルカップ
メジャーエンブレム(1番人気)⇒1着

2017年NHKマイルカップ
アエロリット(2番人気)⇒1着
リエノテソーロ(13番人気)⇒2着

ご覧いただいたように、近年のNHKマイルカップでは、牝馬による戦績が秀逸である。その背景として距離適性を重視し2400mのオークスではなく、マイル戦である同レースに矛先を向ける陣営が増えたこと挙げられるのではないだろうか。その為、出走する牝馬の質が高まり、好走率も必然的に上がっているのだろう。

過去を遡ると、ピンクカメオ、ラインクラフト、シーキングザパールなども勝利を収めていることから、牝馬との相性が元々良いともいえるレースといえる。

勿論、牝馬で尚且つ重賞馬であるテトラドラクマが血統背景、距離適性の関係からオークスではなく、NHKマイルカップを選択したことは近年のトレンドと合致しており、主役候補であることは間違いないはずだ。

No.② 東京コースの実績

NHKマイルカップが施行される東京の1600mは、向正面の直線からスタートし、3角までの距離が543mと長く、ゴール前の直線に関しても525mと長く誤魔化しの効かない舞台。下りからスタートすることもあり、基本的に前半のペースが速く、GIレースともなれば11秒台のラップが続きタフなレースになることが多い。

そんな同コースは、一瞬の瞬発力で勝負する馬よりも長く良い脚を持続的に使える馬が好走することが多く、距離延長組が苦戦を強いられるコースでもある。素直に東京コースの実績がある馬を評価できるともいえ、NHKマイルカップと同じ舞台のクイーンC勝ち馬であるテトラドラクマの評価を大きく上昇させてもなんら問題ない。

桜花賞5着馬のマウレアを退けたレースであったことから、決して出走メンバーに恵まれたレースともいえず、テトラドラクマにとって東京マイルは格好の舞台であるのだろう。

No.③ 逃げ・先行馬の戦績

昨年のNHKマイルカップは、1着のアエロリットが2番手から抜け出す競馬、ボンセルヴィーソは逃げ粘り3着と先行勢が上位を独占する結果であったことは記憶に新しいだろう。

一昨年のNHKマイルカップの覇者メジャーエンブレムもスタートから先頭を譲ることなく勝利を収めており、近年の好走パターンとして、逃げ馬ないしは先行力のある馬が最有力候補として挙げられることになるだろう。

第2回東京開催の3週目ということもあり、馬場が荒れることもなく良い状態で行われていることからも、今年も昨年に引き続き先行力を保持する馬には、注力することが必要である。ゲートの出も良く、スタートセンス抜群のテトラドラクマにとって舞台、条件が整っているといえるだろう。

まとめ

テトラドラクマを始め、プリモシーン、アンコールプリュなど重賞好走馬が出走を予定していることからも、今年も牝馬の動向に細心の注意を払うことが必要なレースとなりそうだ。

未来のマイル王へ。

NHKマイルカップをステップにし更なる競争馬の高みへ、羽ばたく為に大きなチャンスを掴んだテトラドラクマの走りを楽しみに今週末の競馬開催を待つことにしよう。

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