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2018年5月6日、東京競馬場でNHKマイルカップ(GI/芝1600m)が行われる。タワーオブロンドン、ケイアイノーテック、テトラドラクマ、カツジ、プリモシーンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

カツジはデビュー2戦目のデイリー杯2歳Sでいきなり2着と好走すると、前走のニュージーランドトロフィーで重賞初制覇。芝1600mは3戦2勝2着1回と、マイル適性の高さを示している。

勢いに乗って一気にGⅠタイトルも掴むか。その可能性を探っていく。


ポイント① ニュージーランドT勝ち馬

ニュージーランドトロフィーが中山芝1600mで行われるようになった2000年以降、同レース勝ち馬のNHKマイルC成績は以下の通り。

年度  馬名       着順 人気
2000 エイシンプレストン 不出走
2001 キタサンチャンネル 17着 3番人気
2002 タイキリオン    14着 2番人気
2003 エイシンツルギザン 2着 5番人気
2004 シーキングザダイヤ 7着 2番人気
2005 マイネルハーティー 12着 3番人気
2006 マイネルスケルツィ 10着 2番人気
2007 トーホウレーサー  5着 7番人気
2008 サトノプログレス  7着 6番人気
2009 サンカルロ     18着 3番人気
2010 サンライズプリンス 4着 2番人気
2011 エイシンオスマン  4着 7番人気
2012 カレンブラックヒル 1着 1番人気
2013 エーシントップ   7着 1番人気
2014 ショウナンアチーヴ 6着 3番人気
2015 ヤマカツエース   13着 7番人気
2016 ダンツプリウス   4着 7番人気
2017 ジョーストリクトリ 12着 9番人気

トライアルレースの勝ち馬ということで上位人気になることも多いが、17頭が出走して複勝圏内に入った馬すら2頭しかおらず、のちにGⅠで好走する実力馬でも敗れている。同じマイル戦でも中山と東京で問われる適性は大きく異なり、この2レースをともに勝つのは、よほど能力が抜けていないと難しい。

上記の通り、連勝したのは2012年のカレンブラックヒル1頭のみ。同馬はデビューから無敗のまま、古馬と初対戦となった毎日王冠も制したように、圧倒的な能力を高さを見せていた。

逆に言えば、この2レースを連勝するようなら、相当に高い能力の持ち主で、今後のGⅠ戦線でも活躍が期待できるということになる。カツジは東京に替わってどうか。

ポイント② 初の左回り

今回、キャリア5戦目にして初めて左回りのレースに出走する。ほかに上位人気が予想されるタワーオブロンドン、テトラドラクマ、ギベオンなどは東京で勝利実績があることを考えれば、コース実績の面でやや分が悪い。

また、現役時代にスプリント戦線で活躍した母メリッサは、北九州記念を制し、阪神内回りが舞台のセントウルSで3着と、一瞬の切れ味を生かせる小回りコースを得意としていた。カツジも前走のような瞬発力を生かす競馬に向いていそうで、広く直線の長いコースに替わっても同様のパフォーマンスを発揮することができるか。

ポイント③ 前走の大幅馬体減

前走のニュージーランドトロフィーは、2か月ぶりの実戦だったにもかかわらず馬体重がマイナス12kgと大幅に減っていた。2走前のきさらぎ賞でマイナス14kgと減っていた分が戻ったとも判断できるが、馬体はしっかりと絞れており、かなり高いレベルで仕上がっていたと考えられる。この中間の追い切りでもいい動きを見せており、好調はキープできていそうだが、前走から上積みとなると疑問だ。

また、その前走はキャリア4戦目にして初めて関東圏のレースへの出走だった。レースでの長距離輸送が初めてだったことも影響したのかも知れない。今回は前走から中3週で再度、関東圏への長距離輸送になる。さらに減るようだと、マイナスポイントになるだけに、当日の馬体重や、パドックでのテンションなどはしっかりとチェックしておきたい。

まとめ

強烈な追い込みで前哨戦を制し、大舞台へ駆け上がったカツジ。初めての左回りとなる東京でも結果を出し、マイラーとして飛躍することができるか。

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