2019年4月6日、中山競馬場でニュージーランドトロフィー(GⅡ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアガラス、グラナタス、ミッキーブラック、メイショウショウブ、ヴィッテルスバッハなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ニュージーランドトロフィーの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が4勝、2番人気が3勝と上位人気が強い。その一方で、2011年は12番人気が勝って3連単27万円超、17年は同じく12番人気が勝って3連単49万円超と、堅いか荒れるの両極端。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝重賞で5着以内の好走歴が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭に芝重賞で5着以内の好走歴があった。例外の1頭はデビューから芝1600mで連勝中だった。
予想参考データ② 前走は芝重賞で5着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
500万下(1-6-1-39)
勝率 2.1% │ 連対率14.9% │ 複勝率17.0%
オープン特別(0-1-1-17)
勝率 0.0% │ 連対率5.3% │ 複勝率10.5%
GⅢ(6-2-7-53)
勝率 8.8% │ 連対率11.8% │ 複勝率22.1%
GⅡ(3-1-1-18)
勝率 13.0% │ 連対率17.4% │ 複勝率21.7%
GⅠ(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
勝ち馬10頭中9頭の前走が芝重賞。中でもファルコンS組とスプリングS組がともに3勝を挙げている。前走が500万下だった1頭は、デビューから無敗だった。
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(2-6-3-43)
勝率 3.7% │ 連対率14.8% │ 複勝率20.4%
前走2着(1-1-2-10)
勝率 7.1% │ 連対率14.3% │ 複勝率28.6%
前走3着(1-1-1-10)
勝率 7.7% │ 連対率15.4% │ 複勝率23.1%
前走4着(2-1-3-9)
勝率 13.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率40.0%
前走5着(2-0-0-5)
勝率 28.6% │ 連対率28.6% │ 複勝率28.6%
前走6~9着(2-1-0-26)
勝率 6.9% │ 連対率10.3% │ 複勝率10.3%
前走10着以下(0-0-1-27)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率3.6%
勝ち馬10頭中8頭が前走5着以内。残る2頭の前走は、ともに重賞で0.4秒差以内だった。前走で大きく負けているようだと厳しくなる。
予想参考データ③ 牝馬は苦戦
牡・騸馬(10-10-8-118)
勝率 6.8% │ 連対率13.7% │ 複勝率19.2%
牝馬(0-0-2-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率14.3%
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(2-4-4-78)
勝率 2.3% │ 連対率6.8% │ 複勝率11.4%
栗東(8-6-6-52)
勝率 11.1% │ 連対率19.4% │ 複勝率27.8%
2019年の主役候補は?
メンバー中、前走が重賞で掲示板に載っていた馬はおらず、かなりの混戦ムードと言える。実績を重視すれば、まず有力になるのがアガラス。前走のきさらぎ賞は7着だったが、2走前の東スポ杯2歳Sで2着の実績が光る。
コスモカレンドゥラは前走のスプリングSで14着と、やや負け過ぎの感はあるものの、2走前のホープフルSで4着と健闘しており、叩き2戦目で巻き返しの可能性はありそうだ。
実績には欠けるものの、前走の500万下を勝って勢いに乗るグラタナス、ヴィッテルスバッハあたりにもチャンスがある。
牝馬のメイショウショウブは今週、桜花賞、ニュージーランドトロフィー、忘れな草賞と3レースに登録しており、桜花賞は除外が濃厚。デイリー杯2歳S2着の実績があり、出走してくれば有力の1頭になる。