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2019年1月27日、東京競馬場で根岸S(GⅢ/ダート1400m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

サンライズノヴァ、マテラスカイ、コパノキッキング、ケイアイノーテック、キタサンミカヅキらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料や不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。


根岸S2019の日程・時間・賞金

2019年1月27日 15:45

1回東京2日目 4歳上 サラ4歳上オープン
ダ1400m (左)
本賞金:3800、1500、950、570、380万円

注目の出走予定馬(登録馬)

フェブラリーSを見据えてという馬と、1400mのここで勝負をかけてきそうな馬が入り乱れて混戦模様のこのレース。東京ダートの1400~1600mなら崩れないサンライズノヴァの末脚がこのメンバーなら届きそうだ。

昨年のアハルテケS(OP)から欅S(OP)、武蔵野S(GⅢ)にかけて後方一気のレースで3連勝を果たした同馬。全て東京競馬場の長い直線を利した後方からの直線一気であり、ダートながら上がりの3Fはそれぞれ35.6,35.4,34.8と驚異的なキレ味を示している。こういった脚質の馬は取りこぼしが目立つが、サンライズノヴァの場合東京競馬場に限ればこの競馬で上位に届かなかったことはほぼないことからも、その末脚の破壊力は出色だ。

前走のチャンピオンズC(GⅠ)もこの3戦同様に後方から末脚を活かすレースをしたが、いつものような破壊力は見られず6着。追い込み馬が外を回すと遠心力でさらに外に振られる中京コースの形態もあるだろうが、そもそもコーナー4つのレースだと脚が溜まりきらないのかもしれない。そういった意味でも東京代わりは大歓迎で、とにかく直線で外に出せれば確実に脚は使う1頭。時計勝負も問題なく連軸という意味では最適か。1つ気になるのは、騎乗予定の主戦・戸崎騎手が先週インフルエンザにかかってしまったということ。仕掛けのタイミングが難しい馬だけに、乗り替わりは避けたいところだが……

前走の兵庫CSではまったくいつものスピードが見られず5着に敗れてしまったマテラスカイも、コース替わりと鞍上代わりで巻き返しがあっていい1頭。

スピードに任せてケレン味のない先行策で後続を寄せ付けない競馬が持ち味の同馬だが、前走の園田コースは砂質・コース形態が全く合わなかった印象。園田の名手・吉村騎手がテン乗りで手綱を取ったが、リズムも今ひとつ合わなかったようでハナを切ることすらできなかった。昨夏のプロキオンSで驚異的な日本レコードを叩き出したように、ダートでもスピードが出れば出るほど適性が向くタイプ。その後の東京盃(大井)では4着と振るわなかったように、本質的に地方の砂が合わない可能性がある。

そういった意味では実績のある中央のダートに戻るのは歓迎で、ダートでスピードのある逃げ馬に乗せたら右に出る者はいない主戦・武豊騎手に手綱が戻るのは好材料だ。また、この馬はこの後フェブラリーS云々というよりは、ここで弾みをつけて昨年同様にドバイゴールデンシャヒーンへの遠征が本線だろう。そういった意味ではある程度仕上げてくるはず。上に挙げたサンライズノヴァとは逆に、ハナを切れてそのスピードを活かせれば粘り込みは必至だ。

前走のカペラS(GⅢ)を驚異的な末脚で差し切り重賞初制覇。レースぶりに幅が出てきた大器コパノキッキングも侮れない。

ダートの短距離では底を見せていなかった同馬だが、スピードに任せて逃げて突き放すというレースが続いていた。転機となったのは3走前の藤森S(準オープン)で、立ち遅れから行き脚をつけるタイミングで前をカットされ、一気に後方に下がってしまった。完全に厳しい展開となったが、直線に向くと矢のような伸びを見せ一気の差し切り。着差は僅かの辛勝だったが、結果的にレースぶりの幅が広がったのは怪我の功名か。

本質的にはスピードタイプだとは思うが、どうもゲートと二の脚がオープンレベルだとそれほど速くない事実があり、前々走は好位からの差し切り、そして前走のカペラSは後方一気とモデルチェンジを果たしている。色々と注文が着くタイプで不器用な面、スピードの制御が難しい面があるだけに初の左回り、再度の距離延長、一気の相手強化と不安要素は多いものの、能力全開なら決してヒケは取らない1頭だ。

昨年のNHKマイルC馬ケイアイノーテックがこのレースで初のダートに挑戦。血統背景からはこなしてもおかしくはないが……の印象。

昨年のNHKマイルCは後方一気で鞍上の藤岡佑介騎手とともにGⅠ初制覇を成し遂げたが、秋シーズンは毎日王冠(4着)、マイルCS(11着)、阪神C(6着)と消化不良のレースが続いた。以前より前向きさが出てきており、脚が溜まりきらないレースが続いている印象。この辺りは母のケイアイガーベラがダートの快速逃げ馬だったこともあり、母系の強さが表出してきている可能性はある。そういった意味では面白いダートへの挑戦だが、母ケイアイガーベラは左回りがからっきしでこの根岸Sでも1番人気を背負って8着になっている点と、58キロの斤量を背負う点が他馬との比較でどうか。

船橋競馬から挑戦するキタサンミカヅキは地方に移籍して完全に軌道に乗った印象。昨秋も京都で行われたJBCスプリントで3着しているように、中央の馬場にも対応できる点を見せたのは好印象。鞍上の森泰斗騎手が完全に手の内に入れており、極端な高速馬場にならない限りはここでも崩れることはなさそうだ。

他にも、徐々に短距離に対応してきている実績馬モーニン、中央移籍初戦を迎える岩手の雄ラブバレット、ムラだがハマればしぶとい末脚を使うメイショウウタゲ、鞍上四位騎手との相性バツグンのクインズサターン、ダートではまだ底らしい底を見せていないユラノトなどが参戦を予定している。

登録馬は以下の通り。

キタサンミカヅキ 牡9 森泰斗騎手 佐藤賢厩舎
クインズサターン 牡6 四位騎手 野中厩舎
クロスケ 牡4 ○○騎手 水野厩舎
ケイアイノーテック 牡4 藤岡佑騎手 平田厩舎
コパノキッキング セ4 マーフィー騎手 村山厩舎
サイタスリーレッド 牡6 ○○騎手 池添兼厩舎
サトノファンタシー 牡6 岩田騎手 松田厩舎
サンライズノヴァ 牡5 戸崎圭騎手 音無厩舎
ノボバカラ 牡7 ミナリク騎手 森厩舎
ヒロブレイブ 牡6 ○○騎手 川村厩舎
マテラスカイ 牡5 武豊騎手 森厩舎
メイショウウタゲ 牡8 酒井騎手 安達厩舎
モーニン 牡7 和田騎手 石坂正厩舎
ヤマニンアンプリメ 牝5 内田博騎手 中村厩舎
ユラノト 牡5 ルメール騎手 松田厩舎
ラブバレット 牡8 大野騎手 加藤和厩舎
レッドゲルニカ セ6 ○○騎手 藤沢和厩舎
ワンダーリーデル 牡6 柴田大騎手 沖厩舎

想定人気・予想オッズ

7番人気 キタサンミカヅキ 20.1倍
6番人気 クインズサターン 12.8倍
13番人気 クロスケ 246.2倍
5番人気 ケイアイノーテック 11.2倍
2番人気 コパノキッキング 3.2倍
15番人気 サイタスリーレッド 508倍
9番人気 サトノファンタシー 27.8倍
1番人気 サンライズノヴァ 2倍
12番人気 ノボバカラ 242.6倍
18番人気 ヒロブレイブ 1252.3倍
3番人気 マテラスカイ 5.7倍
11番人気 メイショウウタゲ 173.1倍
8番人気 モーニン 23.6倍
10番人気 ヤマニンアンプリメ 152.6倍
4番人気 ユラノト 8倍
16番人気 ラブバレット 679.3倍
14番人気 レッドゲルニカ 261.3倍
17番人気 ワンダーリーデル 682.3倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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