鳴尾記念2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年6月5日、中京競馬場で鳴尾記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるサンレイポケット、ヒンドゥタイムズ、ブラストワンピース、ブラヴァス、サトノソルタスらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

今年は中京開催のため、金鯱賞など中京2000メートルの重賞のデータを参考に予想をしていく。


目次

鳴尾記念の人気馬成績

過去9年のデータを見ると、1番人気は2勝、2着は4回、3着はなし。去年はラヴズオンリーユーが敗れるなど、大崩れこそないが、なかなか勝ち切れない。

それでも人気で決まりやすい部分があり、大穴を狙うには少々厳しい部分もありそう。有力馬での取捨選択が重要だ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 中京2000メートル重賞の傾向

金鯱賞や去年の中京開催のローズステークスなどを見ると、意外なまでに先行馬が残る。今年の金鯱賞で大穴をあけたギベオン、ローズステークスで番手で制したリアアメリアもそうだ。

ギベオンやリアアメリアに限らず、逃げや番手で押し切った馬、粘った馬がそれなりに出ている。後方にいた馬で馬券圏内を独占する可能性は低いとみるべきだろう。

逃げるのであればユニコーンライオンやショウナンバルディか。特にショウナンバルディは前走は同条件で、逃げて3着。上位馬が牽制し合うようなら面白いのだが。

予想参考データ② 実力馬が来やすい

金鯱賞のデータではあるが、春開催の時も12月開催だった時もGⅠで勝ち負けだった馬、そこまでの差がなかった馬が馬券圏内に来やすくなっている。その他の重賞でも人気をそれなりに背負い、それなりの着だった馬も来ていた。

実力馬が来やすいという点では、人気サイドで決まりやすいわけだが、今回のメンバーは結構前走で負けており、そう単純にはいかない。

新潟大賞典を勝ったサンレイポケットや金鯱賞2着があろ、新潟大賞典で3着だったサトノソルタスはどうにか狙えるという感じか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

サンレイポケットとサトノソルタスの前走は新潟大賞典だった。前半58秒7のハイペースだったが、これはマイスタイルの大逃げで、2番手以降はそれなりのペース。サトノソルタスは3番手におり、粘り込み成功に見えた。しかし、後ろから突っ込んできたのがサンレイポケット。上がり最速の末脚で差し切った。粘り込みという点でサトノソルタスも魅力だし、サンレイポケットもこれなら勝負になりそうか。

ヒンドゥタイムズの前走は大坂城ステークスだった。前半は平均ペースで流れ、前の馬にとっては十分に見えたが、前目の馬が崩れていく。ヒンドゥタイムズは中団にいたが、上がり最速の脚で差し切る。結構同じような脚を放った馬は多かったのだが、結局は位置取りの差。タイムはさほど悪くない。しかし陣営のコメントでは暑さを気にしているのだが。

ブラストワンピースの前走は有馬記念だった。バビットが逃げ、2番手といういいポジションにいたブラストワンピースだったが、不運なことに心房細動が発生し、競走中止に。しかし、フィエールマン以外の前目にいた馬は大敗を喫しており、もし無事だったとしてどうだったか。タイムも遅く、決して前が潰れる展開ではなかったが。

ブラヴァスとペルシアンナイトの前走は大阪杯だった。レイパパレのペースは重馬場にしては速く暴走にも見えたが、実際は大楽勝。先に動いた馬が攻めあぐねる展開で、動かなかったブラヴァスが8着、動いたペルシアンナイトは10着。とはいえ、惨敗である。金鯱賞もいいところなしで、いくらGⅢとはいえ、挽回できるものなのか。

2021年の危険な人気馬は?

ブラヴァスは人気になる見込みだが、大阪杯が少し負けすぎか。このクラスならやれないことはないだろうが、金鯱賞での大敗も引っかかる。鳴尾記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ブラストワンピースは3つ目の消しデータに合致している。状態は上向いているという陣営のコメントもあり、斤量もいい。しかし、勝ちか負けかがはっきり出ており、ここ最近の流れの悪さからして、いきなり勝てるものか。

反対にサンレイポケットは危険なデータに一つも当てはまらない。元々重賞で善戦していたが、新潟大賞典の勝ち方が良く、レベルアップを感じた。相手は強化されるが、調子自体はサンレイポケットが一番いい。面白いのはショウナンバルディだ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、サンレイポケットと言えそうだ。

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