2020年1月5日、中山競馬場で中山金杯（GⅢ／芝2000m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるギベオン、クレッシェンドラヴ、ザダル、トリオンフ、ブレステイキングなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
中山金杯の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬全10頭が5番人気以内。うち1番人気が3勝、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝と、上位人気が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 実績馬が強い
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中6頭が芝重賞の勝ち馬。残る4頭中3頭には芝重賞で3着以内の実績があった。例外の1頭は、1000万下、1600万下と連勝中で重賞初挑戦だった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬10頭中8頭が準オープン以上の芝2000m以上で勝っており、残る2頭には芝2000m以上の重賞で3着以内があった。
予想参考データ② 前走は前年秋以降に3着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（1-0-2-13）
勝率 6.3％ │ 連対率6.3％ │ 複勝率18.8％
オープン特別（1-3-1-37）
勝率 2.4％ │ 連対率9.5％ │ 複勝率11.9％
ＧⅢ（3-4-6-48）
勝率 4.9％ │ 連対率11.5％ │ 複勝率21.3％
ＧⅡ（4-1-0-16）
勝率 19.0％ │ 連対率23.8％ │ 複勝率23.8％
ＧⅠ（1-2-1-12）
勝率 6.3％ │ 連対率18.8％ │ 複勝率25.0％
また、前走着順は以下の通り。
前走1着（4-1-5-16）
勝率 15.4％ │ 連対率19.2％ │ 複勝率38.5％
前走2着（1-1-1-7）
勝率 10.0％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率30.0％
前走3着（2-1-1-9）
勝率 15.4％ │ 連対率23.1％ │ 複勝率30.8％
前走4着（1-1-1-7）
勝率 10.0％ │ 連対率20.0％ │ 複勝率30.0％
前走5着（0-3-0-5）
勝率 0.0％ │ 連対率37.5％ │ 複勝率37.5％
前走6～9着（1-2-1-37）
勝率 2.4％ │ 連対率7.3％ │ 複勝率9.8％
前走10着以下（1-1-1-45）
勝率 2.1％ │ 連対率4.2％ │ 複勝率6.3％
勝ち馬10頭9頭の前走が、前年11月以降の重賞だった。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳（3-2-2-17）
勝率 12.5％ │ 連対率20.8％ │ 複勝率29.2％
5歳（3-4-4-21）
勝率 9.4％ │ 連対率21.9％ │ 複勝率34.4％
6歳（2-3-2-31）
勝率 5.3％ │ 連対率13.2％ │ 複勝率18.4％
7歳（2-1-2-30）
勝率 5.7％ │ 連対率8.6％ │ 複勝率14.3％
8歳以上（0-0-0-27）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬は苦戦
牡・騸馬（10-10-10-117）
勝率 6.8％ │ 連対率13.6％ │ 複勝率20.4％
牝馬（0-0-0-9）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ⑤ 東西ほぼ互角
美浦（6-7-4-81）
勝率 6.1％ │ 連対率13.3％ │ 複勝率17.3％
栗東（4-3-6-45）
勝率 6.9％ │ 連対率12.1％ │ 複勝率22.4％
予想参考データ⑥ ハンデの重い馬も活躍
勝ち馬全10頭がハンデ55kg以上で、うち8頭が56kg以上。トップハンデも【3・2・1・7】と上々の成績。
2019年の主役候補は？
中心となるのは、前走の福島記念で重賞初制覇を飾ったクレッシェンドラヴ。中山芝2000mは2戦2勝で、コース替わりは歓迎と言える。
トリオンフは一昨年の小倉記念を制し、それ以来１年４か月ぶりとなった前走のチャレンジＣで2着と力を示した。トップハンデ58kgでも、引き続き有力になる。
芝2000mの中日新聞杯を勝っているギベオン、同舞台の弥生賞を勝っているカデナは実績上位で、チャンスは十分。
明け4歳では、2走前のセントライト記念で3着だったザダル、前走のチャレンジＣで3着のブレイステイキングに期待できる。
