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重賞勝ちのあるコースでもうひと押しなるか――。

2018年3月10日、中山競馬場で中山牝馬ステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。ワンブレスアウェイ、ゲッカコウ、フロンテアクイーン、トーセンビクトリー、マキシマムドパリらが出走する。

この記事ではエンジェルフェイスに注目した。

3歳時にフラワーCを制しクラシック路線に乗ったものの結果が出ず、その後もサッパリな成績が続いていたが、約1年の休養明け初戦となった準オープン新春Sを最低人気ながらもしぶとい逃げ脚で制し再度のオープン入り。前走の京都牝馬Sでも控える形ながら4着と好走した。

そのエンジェルフェイスが今回、穴を開ける2つの期待要素について検討していこう。


要素① 休養で弱点を解消する成長を果たす

フラワーCを制しクラシック戦線には乗ったものの、馬体面と気性面の両方に課題が残っており結果は出なかったエンジェルフェイス。しかし、昨年のニューイヤーS(13着)から1年の休養を経て、その両方の課題が解消したかのようなレースぶりを見せている点に注目だ。

まず、馬体面の課題は牝馬にしては雄大な馬格ではあるものの、トモの甘さと牝馬らしい柔軟性に欠けており、牝馬クラシックで求められるようなキレ味に欠けていた部分である。デビュー戦から休養前のニューイヤーSまでに、様々な条件を使っていたエンジェルフェイスであるが、その9戦中、上がり3Fが35秒を切ったのはデビュー戦しかなかったのである。

それが1年の休養を明けて勝利を果たした新春S、京都牝馬Sではそれぞれ34秒台の上がり3Fを計測しており、弱点だったキレ味が補強されていると考えられる。これは、馬体の構造的にある程度速い上がりにも対応できるようになったということだろう。

また、気性面の成長も見逃せない。

従来は揉まれ弱く並ばれると脆い面があったものの、復帰後の新春Sでは逃げて並ばれてからもしぶとい逃げ脚を伸ばし勝利した。それでも、その新春Sを含め全勝利が逃げ切り勝ちであり、逃げられなかった前走の京都牝馬Sでは大敗も覚悟するレース途中であったが、好位からしぶとく伸びて4着と進境を伺わせた。

このように、馬体面、気性面の弱点が休養によって解消されたのが1つ目の期待要素である。

要素② 得意の1800mでひと押し

とは言っても、基本的にキレ味よりは持続性で勝負するタイプであり距離延長は悪くないはず。何より、中山牝馬Sが行われる中山芝1800mは重賞勝ちのある舞台でもある。

やはり、根幹距離よりも非根幹距離でしぶとさを活かすのが合っているのだろう。前走の1400mも距離適性的には短いはずだが、非根幹距離ということである程度こなせた印象がある。

1800mに限れば馬券圏内を外していないという単純な魅力もあり、気性が成長した今なら好位からのレースでも十分に能力を発揮できるはずだ。阪神外回りや東京に比べ上がりがかかりやすい中山のコース形態、今の馬場状態もプラスに働くであろう。

まとめ

以上2点が、エンジェルフェイスが穴を開ける2つの期待要素である。これといった先行馬がいないメンバー構成も魅力で、行く馬がいなかったら逃げても問題ないし、枠によっては好位のインで脚を溜める競馬も今なら可能だ。馬格があり斤量を背負っても問題はなく、ハンデを他の馬が苦にするようなら相対的に浮上するだろう。

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